

ADHDの子供に合う絵カードを知りたい方「子供に絵カードを使って、学べることを増やしたい。絵カード買ったけど、続かなくてやめてしまった。効果がでる具体的な使い方を知りたい」
こういった疑問お応えします。
☑本記事の内容
✅絵カードとは
✅絵カードで身につくスキル
✅オススメな絵カード
✅オススメな活用方法
ADHD、発達が気になる子供に、「少しでもできることを増やしてあげたい・・!」と思われるのは、親として当然の気持ちですよね。
そのときに役に立つのが、家庭でも気軽にできる絵カードになります。
この記事を執筆している私は、10年以上療育支援をしていて、これまで多くの発達障害の子とその親御さんの支援をしてきました。
よく療育施設でも使われますが、本記事では、「家庭で」「誰でもできる」絵カードの紹介&活用方法をまとめております。
参考になれば幸いです。
絵カードとは

絵カードとは、その子の学び・生活の補助をするツールです。絵カードは、使い方によって、言葉、集中力、聞く、説明など様々なスキルを身につけられます。
また見通しを示す際にも使え、子供が安心して過ごすためのツールにもなります。
目的別に絵カードと活用方法をセットで解説しますので、使えそうなものがありましたら、試していくのが良いでしょう。
これから解説する活用法は、療育の現場では当たり前にされているものです。
療育を受けられている方は、本記事の知識を踏まえ、療育をみられると、今の療育が親のスキルアップに繋がり、さらに有意義なものになるでしょう。
絵カードで身につくスキル

絵カードは手段になります。まず目的を明確にして、絵カードとその活用法を選びましょう。
絵カードで身につけられるスキルは、下記の5つになります。
①:集中力
②:説明力
③:語彙力
(名詞・動詞・形容詞など)
④:カテゴリー理解
(食べ物・生活道具・乗り物など)
⑤:見通し
(スケジュール・やること)
1~4は学べるスキル、5は生活のしやすさに繋がります。1~4はカルタ形式で実施します。
机や床にカードを置き、目的によって、子供や親が役割に応じてカードをとります。
1・3・4は親が読み、子供がとる、2は役割が、その反対になります。
①:集中力

- 指示を行動に移す力
- 読み手の言葉を最後まで聞く力
- 複数のカード(刺激)の中から指定のカードを選ぶ力
- 決められた時間まで取り組める力
②:説明力

- カードを自分の言葉で説明する力
- 伝わったかどうかが、すぐに分かり、振り返れる(親がとれるかどうかで)
- 色んなカード(場面・状況)を説明する練習ができる
③:語彙力
(名詞・動詞・形容詞・挨拶など)

- 名詞、動詞(○○する)、形容詞(ex.やさしい、かたい)が学べる
④:カテゴリー分け
(食べ物・生活道具・乗り物など)

- カテゴリーの概念理解ができる
- 連想するスキルが身につけられる
⑤:見通し
(スケジュール・やること)

- 事前にやることを視覚的に伝える
- 事前に伝わっていることで子供の円滑な行動に繋がる
- 1日の流れを伝え、癇癪などを防ぐ
オススメな絵カード

私が実践して効果的だった絵カード4種類を解説していきます。
1:エーワン 手作り絵カード
- 種類が豊富(240枚)
- 絵がシンプル(刺激が最小限)
- 様々な活用法がある
- ファイルとセットで見通し表としても使える
- ファイリングできるので、外出時にも使える
2:PriPri発達支援 絵カード1食事・トイレ PriPri発達支援キット
- イラストがシンプル
(注意が散りにくい) - 言葉と動作を同時に学べる
- 口頭の説明では苦手な子が学びやすい
3:PriPri発達支援 絵カード4気持ち PriPri発達支援キット
- イラストがシンプル
(違う解釈になりづらい) - イラストが注意を引きやすい
- 抽象概念が苦手な子にも、視覚的で学びやすい
※抽象概念=人の気持ちなど
4:PriPri発達支援 絵カード5コミュニケーション PriPri発達支援キット
- イラストがシンプル
- 説明の練習にも使える
- 場面と言葉がけのマッチングに使える
オススメな活用方法

オススメな活用方法は3つになります。
絵カードの使う上でのポイントは、
【宿題をしないために嘘をつく?】ADHDの子供の嘘の3つの対処法
の嘘を付くADHDの子供の対応方法【3つ】のその2:回避をご覧ください。
この記事では、宿題を例に解説していますが、要点は同じになります。
3つのポイントを押さえて、実践できれば、子供の楽しさ(継続力)と学びに繋がります。
それでは、活用方法を解説します。子供が楽しめ、学びになるものを選んでいきましょう。
①:カルタ
②:カード探し
(宝探しゲームのカードを使ったver.)
③:見通しを伝える
①:カルタ

机や床にカードを置き、目的によって、子供や親が役割に応じてカードをとります。
集中力、語彙力、カテゴリー理解なら、親が読み、子供にカードをとってもらいましょう。説明の場合は、子供に読んでもらい、カードの説明をしてもらいます。
例えば、りんごの場合、「赤くて丸い果物」など、子供の言葉で説明してもらい、練習していきましょう。
もし子供1人で説明がむずかしい場合は「形はなに?色は?食べ物?」など、1つ1つの特徴について質問をし、説明しやすいよう手助けをしましょう。
できるようになってきたら、質問の数を減らして1人でできるように促していきましょう。
②:カード探し

宝探しゲームをカードで実施するイメージです。親が「歯磨きで使うものなーんだ?」と読み上げ、部屋に隠されているカードを探してもらいます。
子供によっては、ゲーム性が少し入るだけで、頑張れる子も多いです。
1つだけ注意点があります。探す範囲が広範囲ですと、違う物に気が散る可能性があります。
1部屋など限定し、刺激の量を事前に調整しましょう。
③:見通しを伝える

帰宅時、外出する時に、「やること」を絵カードで確認すると有効です。
詳細は、【ADHDの子ども】3つの特徴と7つの接し方をご覧ください。
「ADHDの子供にオススメ!4つの絵カード」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。
✅絵カードとは
・学び/生活の手助けとなるツール
・目的に合わせて活用法を選ぶ
・子供が楽しめるもの
✅学べるもの
・集中力
・説明力
・語彙力
・カテゴリー概念
✅生活の手助け
・見通しが示せる
以上になります。
子供・家族で楽しみながら、学び・過ごしやすさに繋がれば幸いです。
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