一歳半の子向けの絵本を探してる方「子どもの言葉を増やしてあげたい。言葉のトレーニングに良い絵本を教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅一歳半の言葉のトレーニング
「オススメな絵本」
✅絵本を選ぶ時の
「3つのポイント」
✅一歳半の子への
「読み聞かせのコツ」
✅絵本を使っても
「言葉の発達が心配な時」
「子どもが一歳半になるけど、言葉が少なくて心配…」
一歳半にもなると、言葉が出てくる時期のため、言葉が少ない(出ない)と、
「うちの子、言葉が遅いのかな..大丈夫かな..」と不安になるかと思います。
そこで本記事では「一歳半の子の言葉のトレーニングに良い絵本」を紹介したいと思います。
この記事の執筆者の私は、療育・相談支援を10年以上しており、
発達障害・発達がゆっくりな子、親御さんの支援をしてきました。
その支援経験を元に、本記事をまとめています。
本記事では、絵本の紹介だけではなく「言葉の発達に繋がる読み聞かせ」も、まとめています。
本記事が参考になれば、幸いです。
一歳半の言葉のトレーニング「オススメな絵本」
一歳半の子の言葉のトレーニングで、
「オススメな絵本」を12冊紹介します。
①:だるまさんシリーズ
- 絵、展開がシンプル
- 分かりやすく、楽しみやすい
- 集中力が切れやすい子にもオススメ
②:もいもい
- 繰り返す音がマネしやすい
- 興味を引く個性的なイラスト
③:ぶーぶーぶー
- 発しやすい音が多い
- 発声の機会を増やしたい子向け
④:じゃあじゃあびりびり
- 興味を引く効果音が多い
- 声を出して、楽しみやすい
- 発声を増やしたい子向け
⑤:もこもこもこ
- シンプルなイラスト
- マネ(音の)しやすい音が多い
- 発声の練習がしやすい
※一般的に、繰り返す音は発しやすい
⑥:しましまぐるぐる
- 一定のリズムで見やすい
- 色/イラストで、興味を引きやすい
⑦:専門家と作ったスキンシップ絵本 こちょこちょ
- 一定のパターンで注意を引きやすい
- 子音(っ、ょ、等の小さい音)を練習したい子にオススメ
⑧:がたん ごとん がたん ごとん
- 一定のテンポ/展開が人気
- 登場人物/効果音など、言葉を促せる機会が多い
⑨:もいもい どこどこ?
- 興味を引きやすいデザイン
- 探しながら楽しめる
⑩:いないいないばあ
- 音と動作で一緒に楽しめる
- 粗大模倣(動きのマネ)/音声模倣(音のマネ)を促せる
⑪:アンパンマン はじめてのことばえほん
- 豊富な言葉が学べやすい
- アンパンマンが好きな子向け
⑫:アンパンマン にほんご えいご 二語文も! アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんSuperDX 260×290×45mm
- 言葉に興味を持つキッカケ作りになる
- 絵本に興味を持ちにくい子にもお勧め
- タッチペンの音で、興味を引きやすい
【合わせて読みたい記事】
【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニングおもちゃ10選
一歳半の言葉のトレーニング「絵本を選ぶ時のポイント」
一歳半の言葉の絵本で「選ぶ時のポイント」を見ていきたいと思います。
ここでは、”言葉に関する3つのポイント” を見ていければと思います。
①:絵・色が「シンプル」
②:「テンポ」が良い(1P完結)
③:「同じ音の繰り返し」が多い
①:絵・色が「シンプル」
イラスト・色がシンプルな方が、興味を持ちやすい子が多いです。
一歳半という年齢を考えると、見た目/中身(内容・展開)もシンプルな方が、
直感的に理解でき、楽しみやすいです。
②:「テンポ」が良い(1P完結)
1Pで完結するような、テンポの良さが大事になります。
展開が分かりづらかったり、次の変化(展開)までに間があると、
飽きてしまい、集中が切れやすくなります。
③:「同じ音の繰り返し」が多い
絵本で出てくる音も、シンプルな方が良いです。
特に、繰り返す音だと、お子さんも発しやすいです。
よくあるのは「ママ・ブーブー・ワンワン」などです。
逆に「カ行・サ行・ラ行」などは、音としては、最も難しい部類になります。
お子さんが楽しめるなら良いですが、言葉の発達という意味では、終盤での獲得になります(個人差はあります)。
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一歳半の言葉のトレーニング「読み聞かせのコツ」
一歳半の子への「読み聞かせのコツ」は、3つあります。
実際の支援の現場でも、実践されてる内容になります。
①:「ゆっくり・短く・はっきり」読む
②:「興味」をしっかり引く
③:言葉の意味に合わせ、
「表情・動き・表現」を変える
1つずつ、見ていきましょう。
①:「ゆっくり・短く・はっきり」読む
当たり前ですが、言葉を覚えるのにはまず、
自分の耳で “言葉を聞く” から始まります。
そのため「言葉を聞いてない・聞き取れてない」ですと、言葉の成長には、繋がりづらくなります。
そういった理由から、しっかり聞き取ってもらう為に、
・ゆっくり
・短く
・はっきり
読み聞かせをすることが、大切になります。
お子さんの集中力によっては、“覚えてほしい言葉だけ”「ゆっくり・短く・はっきり」読むのも、1つになります。
②:「興味」をしっかり引く
絵本は「見る・聞く」がベースになります。
絵本に限らずですが、お子さんが興味を持てないと、そこから先の学びには繋がりません。
そのため、まず絵本に興味を持ってもらう必要があります。
お子さんの成長には欠かせない「楽しい!もっと見たい!」という気持ちが大切になります。
絵本を使った具体的な興味の引き方は、下のような工夫例があります。
・ 声の強弱/抑揚
・スピードの調節
・ページのめくり方
・表情/動作を変える
“変化をつけて読む” ことで、興味は引きやすくなります。
③:言葉の意味に合わせ「表情・動き・表現」を変える
絵本に出てくる言葉(絵本の中の状況)に合わせて、
読み手の表情、身ぶり、読み方等を変えるイメージになります。
例えば、隠れる場面でしたら小さい声で読んだり、急いでる場面でしたら、読むスピードを早めたり、
風が吹く場面でしたら、お子さんの目の前で手を仰いで、風を感じてもらったりします。
⚠「絵本に全く興味ない時」はどうする?
“絵本のタイプ” を変える方法があります。
例えば、イラストだけの絵本で興味が持ちづらい子には、仕掛け絵本・音が出る絵本があります。
イラストだけの絵本は「見る(視覚)」と「聞く(聴覚)」が中心ですが、
仕掛け絵本ですと、手触り(触覚)や、強い視覚(仕掛けの変化を楽しむ)があります。
音絵本は、電子音・歌など、読み手には出せない音が出ます。
このように、お子さんが興味を持ちやすい感覚・刺激が多い絵本を選びます。
参考に、いくつか載せたいと思います。
①:かたちが ぱぱぱ(仕掛け絵本)
- 色/イラストがシンプル
- 感覚的に楽しみやすい
②:ドアをあけたら(仕掛け絵本)
- 展開がシンプル
- 興味を引きやすい
③:たのしいてあそびうた(音が出る絵本)
- 聞くだけでも楽しめる
- 手遊びに興味を持つキッカケ作り
④:おとのでる♪のりものえほん(音が出る絵本)
- 出しやすい音が多い
- 乗り物好きな子向け
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【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニングおもちゃ10選
絵本を使っても「言葉の発達が心配な時」
絵本を使っても「言葉の発達が心配な時」をお伝えします。
結論からお伝えすると、お住まいの相談窓口(障害福祉課)への連絡をお勧めします。
「子どもの発達について相談したいです」とお伝え頂ければ、必要なご案内を受けることができます。
“子どもの発達を専門とする先生” に、相談することができます。
不安に感じていること・お子さんの様子をお話していただき、助言をもらえると、
親御さんのお気持ち的にも、違ってくると思います。
正直、2歳以下ですと「様子を見ましょう」で終わる可能性が高いですが、
その中でも、家でできる関わりを聞くことができます。
家でできる関わりを1つでも聞けると、様子を見る間も、お子さんの成長に繋げる時間が増やしやすくなります。
「【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニング絵本12選!読み聞かせの3つのコツ」のまとめ
記事のポイントをまとめます 。
✅一歳半の言葉のトレーニング
「オススメな絵本」
・だるまさんシリーズ
・もいもい
・ぶーぶーぶー
・じゃあじゃあびりびり
・もこもこもこ
・しましまぐるぐる
・がたん ごとん がたん ごとん
・もいもい どこどこ?
・いないいないばあ
・アンパンマン はじめてのことばえほん
・アンパンマン にほんご えいご 二語文も!
・専門家と作ったスキンシップ絵本 こちょこちょ
✅絵本を選ぶ時の
「3つのポイント」
・絵/色がシンプル
・テンポが良い(1P完結)
・同じ音の繰り返しが多い
✅一歳半の子への
「読み聞かせのコツ」
・「ゆっくり・短く・はっきり」読む
・「興味」をしっかり引く
・言葉に対し「表情・動き・表現」を変える
✅絵本を使っても
「言葉の発達が心配な時」
・健診で相談
・お住まいの相談窓口(障害福祉課)へ連絡
以上になります。
本記事が参考になれば、幸いです。
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