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【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニング絵本12選!読み聞かせの3つのコツも紹介

投稿日:2023年5月13日 更新日:

一歳半の子向けの絵本を探してる「子どもの言葉を増やしてあげたい。言葉のトレーニングに良い絵本を教えてほしい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



一歳半の言葉のトレーニング
 「オススメな絵本」

✅絵本を選ぶ時の
 「3つのポイント」

一歳半の子への
 「読み聞かせのコツ」

絵本を使っても
 「言葉の発達が心配な時」



「子どもが一歳半になるけど、言葉が少なくて心配…」

一歳半にもなると、言葉が出てくる時期のため、言葉が少ない(出ない)と、

「うちの子、言葉が遅いのかな..大丈夫かな..」と不安になるかと思います。

そこで本記事では「一歳半の子の言葉のトレーニングに良い絵本」を紹介したいと思います。

この記事の執筆者の私は、療育・相談支援を10年以上しており、

発達障害・発達がゆっくりな子、親御さんの支援をしてきました。

その支援経験を元に、本記事をまとめています。

本記事では、絵本の紹介だけではなく「言葉の発達に繋がる読み聞かせ」も、まとめています。

本記事が参考になれば、幸いです。

一歳半の言葉のトレーニング「オススメな絵本」

一歳半の子の言葉のトレーニングで、

「オススメな絵本」を12冊紹介します。

①:だるまさんシリーズ

  • 絵、展開がシンプル
  • 分かりやすく、楽しみやすい
  • 集中力が切れやすい子にもオススメ

②:もいもい

  • 繰り返す音がマネしやすい
  • 興味を引く個性的なイラスト

③:ぶーぶーぶー

  • 発しやすい音が多い
  • 発声の機会を増やしたい子向け

④:じゃあじゃあびりびり

  • 興味を引く効果音が多い
  • 声を出して、楽しみやすい
  • 発声を増やしたい子向け

⑤:もこもこもこ

  • シンプルなイラスト
  • マネ(音の)しやすい音が多い
  • 発声の練習がしやすい 
    ※一般的に、繰り返す音は発しやすい

⑥:しましまぐるぐる

  • 一定のリズムで見やすい
  • 色/イラストで、興味を引きやすい

⑦:専門家と作ったスキンシップ絵本 こちょこちょ

  • 一定のパターンで注意を引きやすい
  • 子音(っ、ょ、等の小さい音)を練習したい子にオススメ

⑧:がたん ごとん がたん ごとん

  • 一定のテンポ/展開が人気
  • 登場人物/効果音など、言葉を促せる機会が多い

⑨:もいもい どこどこ?

  • 興味を引きやすいデザイン
  • 探しながら楽しめる

⑩:いないいないばあ

  • 音と動作で一緒に楽しめる
  • 粗大模倣(動きのマネ)/音声模倣(音のマネ)を促せる

⑪:アンパンマン はじめてのことばえほん

  • 豊富な言葉が学べやすい
  • アンパンマンが好きな子向け

⑫:アンパンマン にほんご えいご 二語文も! アンパンマン おしゃべりいっぱい! ことばずかんSuperDX 260×290×45mm

  • 言葉に興味を持つキッカケ作りになる
  • 絵本に興味を持ちにくい子にもお勧め
  • タッチペンの音で、興味を引きやすい

【合わせて読みたい記事】

【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニングおもちゃ10選

一歳半の言葉のトレーニング「絵本を選ぶ時のポイント」

一歳半の言葉の絵本で「選ぶ時のポイント」を見ていきたいと思います。

ここでは、”言葉に関する3つのポイント” を見ていければと思います。



①:絵・色が「シンプル」

②:「テンポ」が良い(1P完結)

③:「同じ音の繰り返し」が多い


①:絵・色が「シンプル」

イラスト・色がシンプルな方が、興味を持ちやすい子が多いです。

一歳半という年齢を考えると、見た目/中身(内容・展開)もシンプルな方が、

直感的に理解でき、楽しみやすいです。

②:「テンポ」が良い(1P完結)

1Pで完結するような、テンポの良さが大事になります。

展開が分かりづらかったり、次の変化(展開)までに間があると、

飽きてしまい、集中が切れやすくなります。

③:「同じ音の繰り返し」が多い

絵本で出てくる音も、シンプルな方が良いです。

特に、繰り返す音だと、お子さんも発しやすいです。


よくあるのは「ママ・ブーブー・ワンワン」などです。

逆に「カ行・サ行・ラ行」などは、音としては、最も難しい部類になります。

お子さんが楽しめるなら良いですが、言葉の発達という意味では、終盤での獲得になります(個人差はあります)。

【関連記事】

【療育支援員がおすすめ】発語を促す絵本12選

一歳半の言葉のトレーニング「読み聞かせのコツ」

一歳半の子への「読み聞かせのコツ」は、3つあります。

実際の支援の現場でも、実践されてる内容になります。



①:「ゆっくり・短く・はっきり」読む

②:「興味」をしっかり引く

③:言葉の意味に合わせ、
 「表情・動き・表現」を変える


1つずつ、見ていきましょう。

①:「ゆっくり・短く・はっきり」読む

当たり前ですが、言葉を覚えるのにはまず、

自分の耳で “言葉を聞く” から始まります。

そのため「言葉を聞いてない・聞き取れてない」ですと、言葉の成長には、繋がりづらくなります。

そういった理由から、しっかり聞き取ってもらう為に、

・ゆっくり
・短く
・はっきり


読み聞かせをすることが、大切になります。

お子さんの集中力によっては、“覚えてほしい言葉だけ”「ゆっくり・短く・はっきり」読むのも、1つになります。

②:「興味」をしっかり引く

絵本は「見る・聞く」がベースになります。

絵本に限らずですが、お子さんが興味を持てないと、そこから先の学びには繋がりません。

そのため、まず絵本に興味を持ってもらう必要があります。

お子さんの成長には欠かせない「楽しい!もっと見たい!」という気持ちが大切になります。

絵本を使った具体的な興味の引き方は、下のような工夫例があります。


・ 声の強弱/抑揚
・スピードの調節
・ページのめくり方
・表情/動作を変える


“変化をつけて読む” ことで、興味は引きやすくなります。

③:言葉の意味に合わせ「表情・動き・表現」を変える

絵本に出てくる言葉(絵本の中の状況)に合わせて、

読み手の表情、身ぶり、読み方等を変えるイメージになります。

例えば、隠れる場面でしたら小さい声で読んだり、急いでる場面でしたら、読むスピードを早めたり、

風が吹く場面でしたら、お子さんの目の前で手を仰いで、風を感じてもらったりします。

⚠「絵本に全く興味ない時」はどうする?

“絵本のタイプ” を変える方法があります。

例えば、イラストだけの絵本で興味が持ちづらい子には、仕掛け絵本・音が出る絵本があります。

イラストだけの絵本は「見る(視覚)」と「聞く(聴覚)」が中心ですが、

仕掛け絵本ですと、手触り(触覚)や、強い視覚(仕掛けの変化を楽しむ)があります。

音絵本は、電子音・歌など、読み手には出せない音が出ます。

このように、お子さんが興味を持ちやすい感覚・刺激が多い絵本を選びます。

参考に、いくつか載せたいと思います。

①:かたちが ぱぱぱ(仕掛け絵本)

  • 色/イラストがシンプル
  • 感覚的に楽しみやすい

②:ドアをあけたら(仕掛け絵本)

  • 展開がシンプル
  • 興味を引きやすい

③:たのしいてあそびうた(音が出る絵本)

  • 聞くだけでも楽しめる
  • 手遊びに興味を持つキッカケ作り

④:おとのでる♪のりものえほん(音が出る絵本)

  • 出しやすい音が多い
  • 乗り物好きな子向け

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【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニングおもちゃ10選

絵本を使っても「言葉の発達が心配な時」

絵本を使っても「言葉の発達が心配な時」をお伝えします。

結論からお伝えすると、お住まいの相談窓口(障害福祉課)への連絡をお勧めします。

「子どもの発達について相談したいです」とお伝え頂ければ、必要なご案内を受けることができます。

“子どもの発達を専門とする先生” に、相談することができます。

不安に感じていること・お子さんの様子をお話していただき、助言をもらえると、

親御さんのお気持ち的にも、違ってくると思います。

正直、2歳以下ですと「様子を見ましょう」で終わる可能性が高いですが、

その中でも、家でできる関わりを聞くことができます。

家でできる関わりを1つでも聞けると、様子を見る間も、お子さんの成長に繋げる時間が増やしやすくなります。

「【発達相談員がおすすめ】一歳半の言葉のトレーニング絵本12選!読み聞かせの3つのコツ」のまとめ

記事のポイントをまとめます 。



一歳半の言葉のトレーニング
 「オススメな絵本」
・だるまさんシリーズ
・もいもい
・ぶーぶーぶー
・じゃあじゃあびりびり
・もこもこもこ
・しましまぐるぐる
・がたん ごとん がたん ごとん
・もいもい どこどこ?
・いないいないばあ
・アンパンマン はじめてのことばえほん
・アンパンマン にほんご えいご 二語文も!
・専門家と作ったスキンシップ絵本 こちょこちょ


絵本を選ぶ時の
 「3つのポイント」

・絵/色がシンプル
・テンポが良い(1P完結)
・同じ音の繰り返しが多い


一歳半の子への
 「読み聞かせのコツ」

・「ゆっくり・短く・はっきり」読む
・「興味」をしっかり引く
・言葉に対し「表情・動き・表現」を変える

絵本を使っても
 「言葉の発達が心配な時」

・健診で相談
・お住まいの相談窓口(障害福祉課)へ連絡


以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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