スマイルゼミについて知りたい方「不登校の子が出席扱いになるって本当?出席扱いになる条件・方法・注意点が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校が出席扱いになる
「条件」
✅不登校が
「出席扱いにならない」ケース
✅不登校の子が
スマイルゼミをする「メリット」
✅不登校の子が
スマイルゼミをする「デメリット」
✅スマイルゼミを始める上で
「大切なこと」
✅本人に合う学習方法が
「どうしても見つからない時」
タブレットの自宅学習が出席扱いになるなら、不登校のお子さん・親御さんにとって、心強いですよね。
スマイルゼミは、出席扱いになる可能性があるのですが、その為にはいくつかの条件・ポイントがあります。
そこで本記事では、下記のポイントをまとめてみました。
・出席扱いになる条件
・出席扱いにならないケース
・スマイルゼミを始める上で大切なこと
私は、相談支援員を15年以上しており、多くの発達障害・不登校のお子さん、その親御さんの支援をしてきました。
支援する子の中には、スマイルゼミを実際に利用される子がいて、出席扱いになる子もいれば、ならない子もいました。
私の支援経験、実際に利用されたお子さん・親御さんのお話から、分かったことをまとめています。参考になれば幸いです。
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スマイルゼミで不登校が出席扱いになる「条件」
タブレットの自宅学習が出席扱いになる「条件」は、7つあります。
文科省が定める条件なので、表現が固いですが…。
①:保護者と学校に連携・協力関係がある
②:ICTや郵送等で提供される学習活動である
③:対面指導が適切に行われている
④:学習の理解を踏まえた計画的プログラムである
⑤:校長がその状況を把握している
⑥:学習活動の評価は学校の教育課程に即してる
⑦:学校外の公的機関・民間施設等で相談/指導を受けられない状態である
簡潔にいうと…
・計画的な学習で
・適度な対面指導があり
・学校が了承/協力してくれている状態
になります。
まずは、スマイルゼミが「出席扱い」の条件をクリアしているか、見ていきましょう。
①学校との連携がとれてる | 保護者・学校 次第 |
②ICTなどで提供される学習活動 | OK(タブレット教材の為) |
③適度な対面指導がある | 学校次第 |
④計画的なプログラムがある | OK(教科書準拠の為) |
⑤校長が状況を把握している | 学校次第 |
⑥学習活動の評価は、学校の教育課程に即してる | OK(教科書準拠の為) |
⑦学校外で相談/指導を受けられない状態である | 子ども次第 |
②・④・⑥は、スマイルゼミを使うだけで、クリアできます。
スマイルゼミは、オンラインのタブレット学習なので、ICT教育に該当します。
また、学校名を登録することで、在籍校の教科書に準拠した内容の学習ができます(教育課程に即してる)。
確認が必要なのは、①・③・⑤・⑦になります。
ここからは、1つずつ見ていきたいと思います。
✅学校との連携がとれてる
必要になるのは、学校側に「スマイルゼミを使った出席扱い」を理解してもらい、協力してもらえるかの相談をすることです。
「出席扱い」などの学校としての判断は、基本的に、校長先生などの管理職に権限があります。
ただ、まずは担任の先生に相談をお勧めします(担任の心象を悪くして関係性に影響を出さない為)。
校長先生などの管理職の先生と面談する場を設けてもらえたり、担任の先生を通して返答がもらえます。
✅適度な対面指導がある
文科省が定めている資料には、厳密な回数などは明記されていませんが、定期的に学校の先生と面談をする必要があります。
ただ、不登校の子にとっては、先生との関係性によってハードルが高くなるので、注意が必要になります。
お子さんに『話をしてもいい先生っている?(いる場合、話をしても良い時間も)』と聞いてみて、
本人の意思を確認した上で、選んでもらうことが、大切になります。
もし、本人が全てを拒否して話が進まない場合は、家での休息が必要なサインになります。
お子さんが該当する場合は、【不登校】元気なのに学校に行かない?3つの理由と接し方 をご覧ください。
✅校長が状況を把握している
担任や対面指導の先生が、校長先生に報告していれば、何もする必要はありません。
ただ、校長先生に報告ができているかは、先生に確認する他ありません。
先生も人間ですので、万が一があります。
個人的には月に1回、校長先生に直接コンタクトをとることをお勧めします。
長期的なやりとりになる可能性があるので、面談や電話など、無理なく継続できる方法をお勧めします。
✅学校外で相談/指導を受けられない状態である
ここは、担任の先生か、お住まいの相談窓口への相談が必要になります。本来、不登校問題は、学校内で相談ができるのが理想です。
学校内ですと、まずは担任の先生に相談し、在籍校のスクールカウンセラーや特別支援コーディネーターを紹介してもらうのが、一般的な流れになります。
以前と比べ、このサポート体制は広がってはいますが、まだ配置されていない学校もありますので、担任の先生に確認をしてみましょう。
もし、学校内での相談(解決)が難しい場合は、下記の相談窓口になります。
・教育相談所
・教育センター
・教育支援センター
その他にも、児童相談所や保健福祉センターにも、相談することができます。
私の経験上ですと、相談窓口に相談しても『お子さんがほとんど外出できない・相談先に行けない状態』ですと、
指導を受けることは困難になるかと思います。ここは相談窓口へ相談することをお勧めします。
⚠文部科学省が定める「不登校」に該当しないと制度は利用できない
注意点は、文科省が定義する「不登校」に該当しないと出席扱いの制度は利用できない点です。
不登校は、下記のように定義されています。
不登校とは、 『何らかの心理的、情緒的、身体的、あるい は社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくてもできない状況にある ために、年間30日間以上欠席した者のうち、病気や経済的理由を除いたもの」 としている。
不登校の現状に関する認識 文部科学省
注意点としては、病気などを欠席の直接的な理由とした場合は「病欠」となり、不登校扱いにはなりません。
「出席扱い」の制度利用がOKなケースは、下記になります。
・人間関係で悩んでいる
・学校の授業についていけない
・発達障害等の事情で特別支援を利用してる
・起立性調節障害による欠席が続いた影響で授業についていけない
(二次障害扱いになる為)
『出席扱い』の制度は、まだまだ広がっている段階になります。
出席扱いになるのかどうか、学校にしっかり確認することが、大切になります。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
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スマイルゼミで不登校が「出席扱いにならない」ケース
スマイルゼミで不登校が「出席扱いにならない」ケースは、主に2つあります。
私が支援してきた中で、最も多いケースになります。
①:「学校側の協力」が得られない
②:出席扱いが学校に「浸透してない」
①:「学校側の協力」が得られない
学校側の協力が得られないというのは、学校側が「登校」を求める姿勢の場合、がほとんどになります。
とても残念なことですが、「登校しちゃえば大丈夫」「休むのは甘え」と考えられる先生は、たくさんいます。
担任、もしくは校長先生などの管理職の方がこのようなスタンスですと、理解してもらうことは正直難しい可能性が高いです。
もし、担任の先生だけが理解を示してくれない場合は、
校長先生などの管理職、スクールカウンセラーの先生に相談することをお勧めします。
②:出席扱いが学校に「浸透してない」
学校側が『出席扱い』の制度を、把握していないケースになります。
先ほども少し触れましたが、この制度自体がまだ浸透していません。
もし学校側に相談しても、「そんな制度はありませんので…」と話が進まない場合は、教育委員会に相談しても、良いかもしれません。
可能性は低いかもしれませんが、何かお話が進展する可能性が0ではないと思います。
不登校の子がスマイルゼミをする「メリット」
不登校の子がスマイルゼミする「メリット」は、3つあります。
私が支援してきた中で、最も声が多く、支援者の立場から見ても、頷けるポイントになります。
①:「在籍校の教科書」に即してる
②:「一人でも」取り組みやすい
③:保護者が「学習の状況」を把握しやすい
①:「在籍校の教科書」に即してる
学校の授業を受けていなくても、”在籍校の授業の進度” で学習ができます。
スマイルゼミは、学校名を登録することで、その学校の教科書に合わせて、学習内容が抽出されます。
登校が難しい子にも、安心です。
②:「一人でも」取り組みやすい
起動させるだけで、今日の学習内容が、ひと目で分かるようになっています。
取り組む課題や解説など、自動でナビゲートしてくれます。
これなら、親御さんがお仕事などで自宅に不在でも、お子さん一人で自宅学習ができます。
③:保護者が「学習の状況」を把握しやすい
保護者がお仕事で離れていても、スマホ1つで学習の進捗を把握できます。
帰宅してから、ほめたり、フォローをすることが、すぐにできます。
また、学習状況がデータで残されていきますので、あとから見直したり、成果を確認するのにも使えます。
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不登校の子がスマイルゼミをする「デメリット」
不登校の子がスマイルゼミをする「デメリット」は、1つあります。
「受講開始月の前」の学習ができない
かなり学習が遅れている場合でなければ、特に問題はないですが、
発達障害など何かの事情で学習がかなり遅れている子の場合、遡って学習ができないと、学習自体が難しい可能性があります。
ただここで朗報があります。実は、スマイルゼミは、2022年4月~無学年式になります。
つまり、遡って学習することができるようになります。これなら過去の内容も復習することができます。
不登校の子がスマイルゼミを始める上で「大切なこと」
ここでは不登校の子が、スマイルゼミを始める上で「大切なこと」を見ていきたいと思います。
というのも、スマイルゼミは、お子さんが学ぶための1つの手段に過ぎません。
その手段自体が良くても、お子さんに合っているかは、別のお話になります。
上手くいくケースには、いくつかの条件があります。
私の支援経験を踏まえて、1つずつ解説していきたいと思います。
①:本人に「学習する意思」がある
②:本人の「生活リズム」が整ってる
③:家族が「サポートできる」状態
①:本人に「学習する意思」がある
お子さん本人が「勉強を頑張りたい」と意思を示していることです。
不登校の子は、「自分なんてダメだ」「みんなに迷惑かけてるんだ」と自己肯定感が低かったり、
「何やっても上手くいかない」と、物事に取り組む活力を失っている場合があります。
もしお子さん本人から「○○やりたい(やってみようかな)」という発言があるなら、全力尊重・協力していく必要があります。
逆にいうと、この気持ちがない状態で「学校の代わりにこれやろう」と言われても、
納得していなかったり、モチベーションが低い可能性が高いです。
もしお子さんの気持ちが分からない場合は、親御さんから聞くのも1つです。
具体的には、「タブレットで勉強できるもがあるんだけど、興味ある?」など、お子さんの気持ちを聞いてみましょう。
『本人の意思を確認する・本人に選んでもらう』が、一番大切になります。
②:本人の「生活リズム」が整ってる
不登校の子の中には、昼夜逆転など生活リズムが崩れている子もいます。
もし、生活リズムが崩れている場合は、まず整えることが先決になります。
睡眠時間や生活リズムは、生活の基盤になります。ここが整っていないと、素敵な学習ツールがあっても、成果が出にくいです(継続しづらい)。
生活リズムを整える最大のポイントは、起床時間を統一です。
何時に寝ても、起床時間を統一すると、少しずつ規則的な生活に近づいていきます(医療機関に通院されている方は医療機関の指示を仰ぎましょう)。
もちろん、こちらも本人の意思を確認した上でのお話になります。
③:家族が「サポートできる」状態
不登校の子の自宅でのタブレット学習は、「家族の理解・協力」が必要不可欠になります。
特に、何を目的に・どこまで頑張るのかなど、『お子さん・家族間の認識のすり合わせ』は、とても大事になります。
お子さんが自立して取り組める場合は、大丈夫です。
ただ一人で学習が難しい状態で、家族のサポートが手薄になると、上手くいかないことも多いです。
もしお仕事などで、親御さんが自宅にいることが難しい場合は、朝に…
・今日の目標(ゴール)
・勉強後の楽しみ(終わった後の楽しみ)
を一緒に決めておく方法があります。
遠隔でも、お子さんの頑張り・成果は把握できます。
お子さん・ご家族の状況に合った方法を見つけていくことが、大切になります。
「【相談支援員が解説】不登校でもスマイルゼミで出席扱いになる!7つの条件」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校が出席扱いになる条件
・学校との連携がとれてる
・ICTなどで提供される学習活動
・適度な対面指導がある
・計画的なプログラムがある
・校長が状況を把握している
・学習の評価が学校の教育課程に即してる
・学校外で支援受けられない状態である
✅不登校が出席扱いにならないケース
・「学校側の協力」が得られない
・「出席扱い」が学校に浸透してない
✅不登校の子のスマイルゼミのメリット
・在籍校の教科書に即してる
・一人でも取り組みやすい
・保護者が学習の状況を把握しやすい
✅不登校の子のスマイルゼミのデメリット
・受講開始月前の学習はできない
(2022年4月~無学年式が導入)
✅不登校の子のスマイルゼミで大切なこと
・本人に「学習する意思」がある
・本人の「生活リズム」が整ってる
・家族が「サポートできる」状態
以上になります。
その他詳しい情報は、公式サイトをご覧ください。
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こちらの記事に、私が実際に使ってみて感じたメリット、デメリットなどをまとめています。
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