発達障害の子の関わり方で悩まれてる方「外では良い子なのに、家で暴れて困ってる。なんで暴れるの?対応の仕方が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅発達障害の子が家で暴れる
「4つの原因」
✅家で暴れた時の
「4つの対処法」
✅家で暴れる子の
「対策」~学習/宿題が原因の場合~
✅それでも
「状況が進展しない時の対策」
お子さんが家で暴れるのは、本人はもちろん、ご家族にも大きな負担がかかる大変なことです。
お子さんが暴れた時の対応に加えて、家で暴れるキッカケを作らない様に、神経を使って過ごしたりと、家族が消耗しやすいです。
本人も辛いですし、一緒に過ごす家族も、どう対応したら良いか判断が難しいと思います。
そこで本記事では、「家で暴れる発達障害の子の対応(原因別)」をお伝えしたいと思います。
この記事の執筆者の私は、発達障害の子、家族の療育支援を10年以上しています。
私自身の支援経験の中で、特に効果的だった4つの原因から考える対処法について、具体的にお伝えします。
参考になれば幸いです。
発達障害の子が家で暴れる「4つの原因」
発達障害の子が家で暴れる「原因」は、4つあります。
①:外で「頑張りすぎてる」
(過剰適応)
②:「学習のレベル/量」が合ってない
(学習の困難さ・学習法のミスマッチ)
③:「本人の特性」と「家族の関わり方」
④:本人の「ストレス過多」
①:外で「頑張りすぎてる」(過剰適応)
お子さんに過剰適応の様子が見られる場合になります。
過剰適応とは、一言でいうと、周囲に合わせようと頑張りすぎてる状態です。
他の子が50%の力で頑張る所を、120%の力で頑張り、すぐに疲れてしまうイメージになります。
「失敗はダメ。完璧にやらなきゃ」という気持ちが、人よりかなり強いです。
また、外では「良い子」として見られるので、家族も学校の先生もギリギリまで気付かず、
家で暴れることが続いたり、不登校になることで、初めて問題として認識されるケースが多いです。
②:「学習のレベル/量」が合ってない(学習の困難さ/学習法のミスマッチ)
家で暴れるキッカケが、 “学習/宿題” になる子です。
本人が学習の困難さ(ex.読み書きの苦手さ)を抱えていて、同学年の学習では、レベル/量が合っていない場合になります。
よくあるのは、文字の読み/書きが苦手で、人より数倍時間がかかる上、かなり疲れるため、イライラしやすく、些細なキッカケで暴れることがあります。
字がきれいに書けない、問題が分からないなど、小さなキッカケで爆発します。
中には、宿題に1~2時間かかり、家族も疲弊してるケースもあります。
宿題がキッカケで、癇癪に繋がるケースもとても多いです。
【関連記事】
【字を書くのが嫌いな子】4つの理由・対策~予防しておきたい注意点~
③:「本人の特性」と「家族の関わり方」
本人の特性(ex.捉え方/感じ方/受け止め方)と家族の関わり方が合ってない場合になります。
例えば、否定的・被害的に捉えやすい特性の子に対して「◯◯は違うよ」と否定的な言葉を掛けたり、
普段できてることに対して、ほめることがあまりない場合になります。
本人に必要な関わりが少なかったり、本人にとって刺激になる関わりが多いなどがあります。
④:本人の「ストレス過多」
本人のストレスが、常に限界ギリギリまで溜まってる状態になります。
コップの水が溢れるギリギリまで溜まっていて、ちょっとしたキッカケがあると、すぐに水が溢れるイメージです。ます。
まずは、コップの水を減らす必要がある為、ストレスや負担になっている原因を確認し、調整する必要があります。
よくあるのは、学校の宿題、習い事、塾の宿題です。
学校の宿題を調整できるか担任に相談したり、習い事の調整をするなどがあります。
発達障害の子が家で暴れた時の「4つの対処法」
発達障害の子が家で暴れた時の「対処法」は、4つあります。
原因別に、1つずつお伝えします。
①:「ストレス発散できる方法」を作る
(原因:外で頑張りすぎてる)
②:「本人に合う学習法」を見つける
(原因:学習のレベル/量のミスマッチ)
③:「本人の特性に合う関わり方」を把握する
(原因:本人の特性と家族の関わり方)
④:「習い事の整理」をする
(原因:本人のストレス過多)
①:「ストレス発散できる方法」を作る(原因:外で頑張りすぎてる)
「外で頑張りすぎてる=ストレス・負担が大きすぎる状態」になります。
溜まってるストレスを発散できる方法・時間を作る必要があります。
本人が好きなこと・楽しめることをピックアップし、発散方法を見つけます。
また、イライラしてる時に、発散できる方法も効果的になります。
例えば、
・ビーズクッションを抱きしめる
・クッションを叩く
・枕に顔をつけて大声出す
・ストレス解消グッズを使う
(ex.スクイーズ、プッシュポップ)
など、本人が発散できる方法を試してみます。
怒ってる時に試すのは難しいので、落ち着いてる時に、目的を伝えた上で試す方が良いです。
具体的なストレス解消グッズについては、こちらの記事をご覧ください。
②:「本人に合う学習法」を見つける(原因:学習のレベル/量のミスマッチ)
明らかに宿題の質/量が本人に合ってない場合は、担任に相談し、量を減らしてもらうなど、調整できるか相談をします。
もし、担任の理解が得られない場合は、無理に宿題をやらなくて良いと思います。
これまで宿題を無理にさせて上手くいったケースを、私は1ケースも見たことがないです。
本人も家族もストレスが溜まり、親子関係の悪化にも繋がります。
そして宿題ができたとしても、疲労感が残り、学力として定着しているケースは、ほとんどありません。
本人は、”とりあえず終わらそう” というモチベーションであることも多い為、作業的になってる場合も多いです。
もし、本人が宿題を頑張りたいという気持ちがある場合は、家族が手伝ったり、無理のない範囲で取り組める様にサポートすることが大切になります。
家族だけで難しい場合は、タブレット学習などのツールもあります。
家庭内でどうしても難しい場合は、療育や発達障害を専門とした家庭教師などの活用も、1つになります。
タブレット学習については、こちらの記事をご覧ください。
発達障害に関わらず、学習の困りを抱えた子に共通する内容になります。
まず家庭内で対策したいという方には、1つの選択肢になります。
③:「本人の特性に合う関わり方」を把握する(原因:本人の特性と家族の関わり方)
本人の特性を把握した上で、必要な関わりをします。
まず本人が家で暴れる前後の状況を把握し、必要な関わりを考えていく必要があります。
癇癪には、大きく3つの原因に分けられ、その原因によって対応方法が変わってきます。
具体的な癇癪の対応・向き合い方については、説明が長くなる為、こちらの記事をご覧ください。
④:「習い事の整理」をする(原因:本人のストレス過多)
本人のストレス(負担)の原因で多いのが、”習い事の多さ” があります。
お子さんの自由な時間が、ほとんどない子も珍しくありません。
もちろん習い事は大切ですが、本人の許容量を見ないと、ネガティブな方向に進んでいきます。
習い事の目的を整理し、優先順位を確認し、本人と話し合っていくことをお勧めします。
家で暴れる子の「対策」~学習/宿題が原因の場合~
ここでは、家で暴れる子の「対策」~学習/宿題が原因の場合~をお伝えします。
発達障害の子の中には、特性上、学習の遅れが出やすかったり、理解・定着までに、他の子の数倍時間がかかることもあります。
そのため、早い段階で、本人に合った学習対策を始めることが大切になります。
特性ある子の学習で大切なのは、2点になります。
・本人の特性に合う学習法の把握
・学習の成功体験を積む
(失敗体験を避ける、苦手意識をつけない)
先ほども少し触れましたが、家族だけの学習サポートには限界があると思います。
家族が仕事で物理的に時間がとれないこともありますし、学習内容が難しくなると教えてられないこともあります。
本来は、療育や家庭教師など本人に合う所が見つけられれば良いのですが、
本人の気持ち、時間、費用、距離など様々な理由で難しい方場合も、少なくないと思います。
その場合は、1つの方法として、家庭でできるタブレット学習があります。
今のタブレット学習は、様々な特性の子が学びやすい様に、設計されています。
発達障害の子の学習で一番避けたいのは、
『学習の失敗体験⇨自己肯定感の低下』になります。
学習の困難さは、将来の選択肢が減ることにも繋がりますが、それ以上に、自己肯定感が下がり、学校が過ごしにくい場所になります。
お子さんのタイプによっては、学校の行きしぶりに繋がることもある為、学習以外にも影響が出てきます。
失敗体験の予防をしつつ、早い段階で、学習の成功体験を作ることが大切になります。
✅学習対策は「タブレット学習」
特性ある子にとって、タブレット学習が良い理由は4つあります。
・自分のペースで進められる
(在籍校にも合わせられる)
・本人に必要な学習課題の抽出
(AIで本人の学習課題の分析)
・特性に配慮された学習PGM
(アニメーション/音声解説)
・ゲーム要素
(苦手意識がある子向け)
特に、本人の苦手箇所がAIで分かったり、アニメーションで解説があると、教科書・ドリルなど、紙の学習が苦手な子にも理解しやしいです。
またキャラクターが対話しながら進めてくれたり、ポイント制などのゲーム要素もある為、勉強の苦手意識がある子にも取り組みやすいです。
その他のメリット・デメリットなど、タブレット学習の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害の有無に関わらず、学習の困りを抱える子に共通する内容になっています。
学習対策の1つの方法として、参考になれば幸いです。
それでも「状況が進展しない時の対策」
ここでは、家庭内で状況が進展しない時の対策をお伝えします。
結論からお伝えすると、“民間療育先への相談” になります。
「家で暴れる」は、親御さんも対応に悩まされる大きな困り事ですが、同時に、お子さんのSOSにもなります。
抱えきれない心身の負担が爆発していたり、言葉にできない気持ちが処理しきれなかったり、お子さんによって様々になります。
家での関わりを工夫しても進展が見られない場合は、”家で暴れる原因” と “関わり方” がミスマッチしてる可能性があります。
まずは、本人の特性を把握して、家で暴れる原因を明確にする必要があります。
そのためには、専門の先生に本人の特性を客観的に見てもらう必要があります。
お子さんの年齢が上がると、家庭内暴力、人に怪我をさせる(傷害事件になる)リスクが上がります。
家族が介入できる内に、専門の先生のアドバイスを聞いて、家庭での関わりに活かせると、今後のリスクがグッと下げられます。
個人的には、1か月以上進展が見られない場合は、療育先への相談をお勧めします。
✅お子さんの相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、療育/発達支援の教室になります。
発達障害、グレーゾーン、不登校など、特性に関わらず、様々な困りを抱えてる子が通われてます。
お子さんの年齢/特性/困り事によっても、変わりますが、
・自己管理
(感情コントロール/ストレス発散法)
・コミュニケーション
(気持ちを言葉にする/ヘルプ要求)
・学習
(特性に合う学習方法/学習計画)
・学校連携
(ex.学校での配慮/担任とのやりとり)
など、本人に必要なサポートが受けられます。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく6つあります。
・療育の最大手
(実績/信頼/豊富な知見)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
・自己肯定感を高める指導
(安心感/楽しさ/成功体験)
・学校/学級の相談
(学校連携/担任とのやりとり)
・オンライン支援
(遠方/海外在住の方向け)
一度の指導で、本人の特性、本人への関わり方、学校で配慮すべきことなど、必要なことを教えてもらえます。
お子さん自身の成長促進を希望される場合は、継続的な支援を受けることもできます。
豊富な支援経験がある先生から、他の子の事例なども具体的に聞けると、今後の本人、学校生活を考える上で、参考にすることができます。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
お子さんが教室に行くことを嫌がる場合は、本人への伝え方など、教室に事前相談ができます。
お子さんの気持ち/様子、家庭の状況に合わせて、活用いただけますと幸いです。
「【家で暴れる】発達障害の子への関わり方~4つの原因と4つの対処法~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅発達障害の子が家で暴れる
「4つの原因」
・外で頑張りすぎてる
(過剰適応)
・学習のレベル/量が合ってない
(学習の困難さ/学習法のミスマッチ)
・本人の特性と家族の関わり方
・本人のストレス過多
✅家で暴れた時の
「4つの対処法」
・ストレス発散方法を作る
(原因:外で頑張りすぎてる)
・本人に合う学習法の把握
(原因:学習のレベル・量のミスマッチ)
・本人の特性に合う関わり方の把握
(原因:本人の特性と家族の関わり方)
・習い事の整理
(原因:本人のストレス過多)
✅家で暴れる子の
「対策」~学習/宿題が原因の場合~
・本人に合う学習法の把握
・学習の成功体験を作る
・タブレット学習
✅それでも
「状況が進展しない時の対策」
・本人の特性/関わり方の把握
・専門の先生に助言をもらう
・民間療育
・リタリコジュニア
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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