子どもがしつこくて困ってる方「しつこい子どもにイライラする。何でこんなにしつこいの?しつこい子どもの接し方が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅子どもがしつこい
「3つの原因」
✅しつこい子どもの
「3つの接し方」
✅しつこい子どもへの
「2つのNGな接し方」
✅それでも
「状況が進展しない時」
お子さんがしつこいと、「さっき答えたよね?!」、「何で同じこと何度も聞くの?」と、イライラしてしまいますよね。
家事や仕事に追われる多忙な中ですと、そのイライラは、強まる一方だと思います。
そこで本記事では「しつこい子どもの原因・接し方・NGな接し方・親のイライラ対策」についてまとめました。
本記事の執筆者の私は、育児・相談支援を10年以上していて、お子さんの接し方に関するご相談も多く受けてきました。
その支援経験を元にした、本記事が参考になれば幸いです。
子どもがしつこい「原因」
お子さんがしつこくなる「原因」は、3つあります。
「子どもの心理」という視点から、1つずつお伝えします。
①:「ほしい/やりたい」欲求
②:「満たされたい」欲求
③:「安心したい」欲求
①:「ほしい/やりたい」欲求
お子さん自身に「○○がほしい、○○がやりたい」などの欲求が強くあるときです。
具体的には、「ダメ」いうことを、何度も聞いてくる様子です。
例えば、下記の様な発言になります。
「このお菓子買ってもいい?」
「○○で遊んでもいい?」
普段ダメと言ってることを、たまに大人が “特例” として、許している場合が多いです。
明確な理由がなく、「今日は特別ね」と許すと、
お子さんとしては「今日は良い日なのかな?とりあえず言ってみよう」という気持ちになりやすいです。
個人的には、「今日は特別」自体は、悪いことではないと思います。
ただそれが原因で、お子さんがしつこくなり、
親御さんがイライラしてしまう場合は、”明確な線引き” が必要になってくると思います。
②:「満たされたい」欲求
“承認欲求” に近いものになります。
下記の様子に当てはまる子に、多く見られる傾向があります。
・親御さんと過ごす時間が少ない
・周りから認められることが少ない
・ほめられるのが少ない
お子さんの具体的な言動としては、下記があります。
「○○できたよ」
「一緒に〇〇やろう」
「ねぇねぇ、今から○○やるから見てて」
③:「安心したい」欲求
“強い不安を抱えてる子” に見られやすいです。
園・学校の行事が予定されてたり、普段行かない所に外出の予定がある場合が多いです。
お子さんの様子としては、下記の様な発言が多く見られます。
「○○に行くのは、いつ?」
「○○の日は、お母さん来る?」
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しつこい子どもの「接し方」
しつこい子への「接し方」は、3つあります。
原因毎に、1つずつお伝えします。
①:「一貫した」接し方をする
(原因:ほしい/やりたい欲求)
②:親と過ごす「時間を作る・ほめる」
(原因:満たされたい欲求)
③:「見通し」伝える+「成功体験」を積む
(原因:安心したい欲求)
①:「一貫した」接し方をする(原因:ほしい/やりたい欲求)
先ほども少し触れましたが、普段 “ダメ” と言っていることを、
明確な理由なく、大人が特例として許してる場合が多いです。
逆にいうと、「一貫した」判断軸を持つ/示すことができれば、大丈夫です。
例えば、「ゲームは宿題が終わったらOK」、「動画は平日はダメ、土日はOK」などです。
ただ、「親として今日は特別にしてあげたい!」というときもあると思います。そういう場合は、
例えば、「今日は運動会頑張ったから、特別にお菓子1個選んでいいよ!」と、
「今日は特別なんだ!」という『お子さんが理解できる理由』を、具体的に伝えられれば大丈夫です。
②:親と過ごす「時間を作る・ほめる」(原因:満たされたい欲求)
欲求が満たされていない場合、まずは「満たす」が、基本になります。
私たち大人も同じですが、自分がある程度満たされていないと、他者のことを思ったり、気遣うことは難しいものです。
お子さんでしたら、尚更になります。お子さんを満たす方法は、シンプルです。
家族と一緒に過ごしたり、お子さんが好きなことを一緒にやる時間を作ることです。
お子さんが満たされてきたら、『しつこくする』という言動は、少しずつ減っていきます。
必要な時間はお子さんによって、様々です。
見通しが立たないのは、モヤッとされるかもしれませんが、長い目で見ることが必要になります。
③:「見通し」を伝える・「成功体験」を積む(原因:安心したい欲求)
お子さんの不安が強い場合、不安を取り除くために、下の2つが大切になります。
・見通しを伝える
・成功体験を積む
具体例を通して、1つずつ見ていきます。
✅「見通し」を伝える
事前に『どこで何をするのか』を具体的に伝えることで、不安を減らしやすくなります。
例えば、「今日は○○に行って、○○先生とお勉強をするよ」などです。
口頭で伝えたり、写真や画像を使って伝えるなど、お子さんが一番安心する方法を選ぶことが、大切になります。
✅「成功体験」を積む
「やってみたら大丈夫だった」という成功経験を積むことです。
最初は不安だったけど、『やってみたら平気だった!』という経験を積むことで、不安が減っていきます。
親御さんが「緊張するって言ってたけど、やってみたら楽しかったね」と声を掛け、
「結果的に大丈夫だった(心配してたことが)」という気付きを与えるのも、効果的になります。
大丈夫だと分かってくると、『不安⇨安心』へと変わっていきます。
しつこい子どもへの「NGな接し方」
ここでは、しつこい子への「避けるべき接し方」を、2つ説明していきます。
①:しつこい要求に「応える」
②:感情的に「怒る」
①:しつこい要求に「応える」
しつこい原因が、「ほしい/やりたい欲求」の場合になります。
「子どもがしつこくする→大人が要求に応える」の流れは、必ず避けましょう。
お子さんがしつこくして、要求が通れば、しつこい言動はさらに増えます。
要求に応えるのは、その場しのぎになり、長期的には悪化していきます。
ただこれまで、その都度要求に応えていた場合は、大人が急に要求に応えない対応をすると、
一時的に “しつこい言動” が増える可能性が高まります。
お子さんからしたら「今までOKだったのに、何でダメなの?」と疑問に思うことが多いです。
実はここが、踏ん張りどころになります。
お子さんが「しつこくしても意味ないな(要求通らないな)」と思ってもらえるまでは、お子さんとの根比べになります。
✅困った行動には「傾向」がある
お子さんの困った行動には、『傾向』があります。
しつこいお子さんに対して、適切な対応(要求を通さない)をすると、一時的に悪化します。
ただ次の図のように、適切な接し方をすると、
最初は “ピーク” に向かって、困った行動は増えますが、”ピーク” を超えると、次第に減っていきます。
※癇癪を例にしていますが、考え方は同じです。
お子さんが『しつこくしても意味ないな』と実感した瞬間に、しつこい行動が減り始めます。ピークを超えるまでが勝負です。
逆に、このピークの前に親御さんが「前より悪化したから、やっぱり要求に応えちゃおう」となると、
お子さんとしては「しつこくすれば良いこと(要求が通る)がある」と誤った学習し、更にしつこい言動が増えます。
このように傾向を踏まえて、対応ができると、お気持ちが違ってくると思います。
この “ピーク” を超えることを目指して、関わっていきましょう。
②:感情的に「怒る」
ここだけに限りませんが、”感情的に怒る” は、解決にはなりません。
お子さんがどの行動をすればいいのか、理解ができない為になります。
私も育児をしているので、怒りたくなる気持ちは、とても分かります。怒ることも当然あると思います。
ただ怒ることが、毎日のように頻繁にある場合は、
「誰も話を聞いてくれない」
「自分はどうでもいいと思われてる」
など、お子さんのネガティブな感情・ストレスが溜まりやすくなるので、注意が必要になります。
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親の「イライラ対策」
普段、家事や仕事など忙しい日々の中で、お子さんがしつこいと、どうしてもイライラするものです。
つい強く言い過ぎて、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません(私は結構ありました…)。
“親のストレスを溜めない” ことは、育児において、とても大切です。
育児で悩まれてる方は、ご自身のことを疎かにされやすいです。
親御さんの状態が良くないと、お子さんに必ず影響が出ます。
よくある方法ですが、まだ試されてない方は、この機会にぜひ。
①:人に「話を聞いてもらう」
②:子どもと「離れる時間」を作る
③:「睡眠」をとる
①:人に「話を聞いてもらう」
家族でも友人でも、「話を聞いてくれる人がいる」ことは、心の支えになります。
解決はできなくても、話を聞いてもらえる、共感してもらえるだけで、気持ちが軽くなります。
私が支援している方は、近い境遇の方とお話ができることで楽になる方が多いです。
同じ悩みを抱えている方とお話できることで、『自分だけじゃない!』と、前向きな気持ちになれることもあります。
✅話せる人が「いない」場合
自分の気持ちを吐き出す方法を見つけるのも1つです。その日に感じたこと、愚痴でも何でも大丈夫です。
例えば、ツイッターや日記などです。感じたままを言葉にして形に出せると、気持ちが楽になることもあります。
ちなみに、当サイトの発達マップもTwitter(@hattatu map)で、育児に悩める方と繋がりを持っています。
②:子どもと「離れる時間」を作る
お子さんと離れて、一人の時間を作ることも効果的になります。
例えば…
・家族に預けて30分だけ外出する
・子どもの習い事の間、離れる
・保育園の一時預かりを利用する
などがあります。
お子さんに、罪悪感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
メリハリをつけて親御さんがリフレッシュできれば、それが巡り巡ってお子さんに返ってきます。
もし「近くに頼れる人なんていないよ!」という方は、お子さんの安全を確保した上で、
別の部屋に行き、好きな音楽を聴く・好きな動画を見る・コーヒーを一杯飲む、などして心を落ち着かせるのも良いと思います。
③:「睡眠」をとる
当たり前だと思われる方が多いと思いますが、
多くの方が “睡眠時間の確保” ができてないことが多いです(多忙な毎日では仕方ないのですが…)。
「睡眠時間を確保」して、親の心身のコンディションを “意識して整える” ことは、重要になります。
「【子供の心理】しつこい原因は何?「3つの原因」の対処法」のまとめ
記事のポイントになります。
✅子どもがしつこい
「3つの原因」
・ほしい/やりたい欲求
・満たされたい欲求
・安心したい欲求
✅しつこい子どもの
「3つの接し方」
・一貫した接し方をする
・親と過ごす時間を作る/褒める
・見通しを伝える/成功体験を積む
✅しつこい子どもへの
「2つのNGな接し方」
・しつこい要求に応える
・感情的に怒る
✅親のイライラ対策
・人に話を聞いてもらう
・子どもと離れる時間を作る
・睡眠時間を確保する
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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