不登校 本/おもちゃ/グッズ

【療育支援員がおすすめ】不登校の本7選~親御さん向け・目的別に紹介~

投稿日:2023年11月4日 更新日:

不登校の本を探してる「不登校について学べる本が知りたい。子どもへの関わり方、経験者の体験談など、読みやすい本を教えてほしい」

「子どもが学校に行かない..この先が不安」

「不登校の子にどう関わっていいか分からない」

「子どもが不登校になった時はどうすればいい?」

不登校の子をもつ親御さんは、様々な不安や悩みがあります。

そこで本記事では「不登校がよく理解できる本」をお伝えしたいと思います。

・不登校の基礎知識を得る
・親の関わり方を学ぶ
・経験者の体験談が聞きたい

など、目的に合わせて本をまとめています。


この記事の執筆者の私は、療育支援員を15年以上しており、

不登校、発達障害のお子さん・親御さんの支援に携わってきました。

その支援経験を元に、本記事をまとめてます。参考になれば幸いです。

不登校の本「おすすめ7選」

不登校の「おすすめの本」を7冊お伝えします。

それぞれの本の特徴と目的(どんな方向けか)をお伝えします。

①:不登校になったら最初に読む本

  • 最初に読みたい1冊
  • 不登校の基礎知識が得られる

②:子どもが不登校になったら読む本

  • 不登校の子の育児の経験談
  • 特に母親におすすめな本

③:子どもが不登校になっちゃった!

  • 不登校の全体像が把握できる(段階)
  • 不登校について細かく理解できる

④:学校に行けない子の気持ちがわかる本

  • 子どもの心情が理解できる
  • 親として大事な視点が学べる

⑤:不登校、頼ってみるのもいいものだ

  • 親の視点と関わり方が学べる

⑥:不登校ー親子のための教科書

  • 経験者や支援者からの事例が把握できる
  • 不登校のよくある疑問が解消されやすい


⑦:学校は行かなくてもいい

  • 不登校経験者の体験談
  • 不登校の子の気持ちが分かる
  • 不登校問題で大切な視点が学べる

【関連記事】

【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点

不登校の本「活用する時のポイント」

ここでは、本の知識を活用する時のポイント について触れていきます。



①:本の知識は「参考程度」にする
 (考え方の全体像として捉える)

②:「子ども・家庭に合わせて」変える
 (本の知識をベースに)


本の知識は参考程度にする

本の知識は、あくまで基本的な視点・考え方として捉えます。


不登校の基本的な知識、共通したNGな関わりなど、お子さんと関わる上でベースを作る材料にします。

本の知識を、そのまま実践しても、お子さんのタイプ・家庭の状況によっては、ネガティブに作用することもあります。

お子さんと関わる上で、判断する材料として、本の知識を活かしたい所です。

子ども/家庭に合わせて変える

本で基本的な知識を得たら、お子さん・家庭に合わせて、関わりに活かしていきます。

何が正解か分からない場合は、可能なら支援者や信頼できる学校の先生など、相談するのが良いです。

もし周りに頼れない状況でしたら、1回試しにお子さんに関わり、反応を見るのも1つです。

そこで反応が良ければ、続けていくのも良いです。お子さん本人と話せる関係でしたら、「◯◯するのはどう?」など、本人に聞くのも良いと思います。

一番良いのは、支援者に相談し、お子さんの特性を知った上で、本の知識を関わりに活かすことです。

【関連記事】

【勉強しない不登校の子】ゲームばかりする3つの理由・対処法

不登校の子「備えておきたいこと」

ここでは不登校の本では、多くは記載されてない、私が支援をしてきて感じた、大切だと思う点をお伝えします。

不登校の子と家族は、今の生活に追われやすいです。「学校に行けるように」「朝起きられる様に」
「皆と同じことができるように」

など、”今やること” に追われやすいです。

不登校の問題は、解決までにどのぐらいの時間がかかるかは、個人差があります。

数か月の子もいれば、数年の子もいますし、解決されないままの子もいます。

共通して言えるのは、”解決までの時間は分からない” ということです。

今の学校生活も大切ですが、今後に備えて必要な準備を始めておくことが、不登校の子のサポートでは欠かせません。


その準備とは、「学習対策」になります。

ここでいう学習とは「みんなに遅れない様に」
「学年相応の学力をつける為に」というものではありません。

お子さん自身が今後生活する上で、困らない為の学力になります。

具体的には、2つあります。

①:必要最低限の学力
(読み、書き、計算、文章読解など)

②:本人が望む進路に必要な学力
(特定の科目)

①は、言うまでもなく、生きる上で必須になる学力になります。音声ツールなど、便利なものも増えていますが、最低限本人が学力をつけておく必要があります。

②は、本人が興味関心がある分野・進路・学校があれば、その進路に進む為の条件に、必要な学力のことになります。

例えば、特定の科目、面接での受け答えなどがあります。

お子さん本人が望んでなければ、学年相応の学力は必要ないと、私は思ってます。

今の本人の状態・生活に合わせて、本人の幸せに繋がる学力だけをつけられるよう、早めに準備することの方が、遥かに大切だと思います。

必要な学力をつける為の方法として、不登校の子が取り組みやすい、タブレット学習についてお伝えします。

※本人が心を閉ざしてる、家族とも話したくない等の状態の場合は、休養が必要な為、回復するまで、学習は避けた方が良いです

タブレット学習

不登校の子にタブレット学習が良い理由は「不登校の子の学習の困りポイントが、タブレット学習でカバーしやすい」ためです。

不登校の子の、学習の代表的な困りポイントは、3つあります。

困りポイントに合わせて、タブレット学習がどうサポートしてくれるのか、お伝えします。

不規則な生活リズム

不登校の子は昼夜逆転など、生活リズムが不規則な為、学習の時間確保が難しいです。

お昼に起きて、1日家で動画やゲームをしながら過ごしてる子も多いです。

タブレット学習ですと、その日の課題が提示され、取り組むタイミングは自由になります。

そのため、昼でも夕方でも良いですし、数問解いて休憩しながらでも問題ありません。

大切なのは、本人のリズムの中で、学習が取り組める形にすることです。

・その日の課題が明確に提示される
(その日のゴールが明確)

・勉強のタイミングは自由
(目標の課題数解ければOK)

この2点が、不登校の子の不規則な生活の中でも、「学習時間の確保⇨学習習慣の定着」に繋げやすい点になります。

学習の失敗体験の多さ

不登校の子は、過去に失敗体験を多くしてる場合があります。

授業や宿題で分からなくて、大人に怒られてきた。クラスの子にテストの点数をバカにされた。勉強やったけど、結局分からないままだった。など、勉強のネガティブな経験が多いです。

そのため、学習に苦手意識が強く、取り組み自体を嫌がる子もいます。

タブレット学習ですと、教科書、プリント学習など、お子さんの勉強アレルギーが出やすい “勉強感” が薄いです。

問題を解くとポイントが貯まり(トークンシステム)、そのポイントを交換することで、アイテムがゲットできます。

自分だけのコレクションを完成させる為に、問題を解いていきます。このようにゲーム要素があり、苦手意識がある子にも、取り組みやすい形になっています。

“勉強をやらされてる”、”嫌な勉強をしてる” 、などの本人のネガティブな実感を薄め、

「意外と解けた」「思ったより嫌じゃないかも」という成功体験を作り、勉強への自信をつけていくことが、タブレット学習ですと、形にしやすいです。

特性ゆえの学びにくさ

学習が上手くいかない子の中には、生まれ持った特性のため、教科書やドリルでは、学習しにくい子がいます。

特性が悪いのではなく、本人の特性と学び方が合っていないということになります。

今まで、授業・教科書・市販教材などで学習をして、上手くいかなかった子は、本人の特性に合った学習方法に変える必要があります。

その1つの方法として、タブレット学習があります。

今のタブレット学習は、様々な特性を考慮した学習PGMになっています。

例えば、文字やイラストだけでは、理解しにくい子に対して、動きのあるアニメーションで解説してくれます。

また、本人が今取り組むべき課題を明確にする為に、本人の解答結果を分析し、課題を提示してくれます。

どこの学習から始めるべきか、AIが分析してくれ、本人の学習の進め方をナビゲートしてくれます。

特性ある子の学習では、学習方法のミスマッチ学習課題のミスマッチの2つがありますが、タブレット学習ですと、その問題を解決してくれます。

その他、タブレット学習のメリットデメリットは、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害に関わらず、グレーゾーンなど、学習の困りを感じてる子にとって、役立つ内容になると思います。

1つの学習方法として、参考になれば幸いです。

【不登校の本7選】まとめ

記事のポイントになります。



不登校の本
 「おすすめ 7選」
不登校になったら最初に読む本 
子どもが不登校になったら読む本
子どもが不登校になっちゃった!
学校に行けない子どもの気持ちがわかる本
不登校、頼ってみるのもいいものだ
不登校ー親子のための教科書
・学校は行かなくてもいい

不登校の本
 「活用する時のポイント」

・本の知識は「参考程度」にする
・「子ども・家庭に合わせて」変える
・本人の特性を把握した上で、本の知識を関わりで活かす
 (支援者に相談)

不登校の子
 「備えておきたいこと」

・最低限必要な学力
・本人希望の進路に必要な学力
・学習習慣の定着
・学習の成功体験
・特性に合う学習法
・タブレット学習


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

【関連記事】

【不登校の子におすすめ】習い事~4つのタイプ別に紹介~

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点

-不登校, 本/おもちゃ/グッズ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【発達相談員がおすすめ】1歳半の言葉のトレーニングおもちゃ10選!遊び方のコツも紹介

1歳半の子向けのおもちゃを探してる方「子どもの言葉を増やしてあげたい。言葉のトレーニングに良いおもちゃが知りたい」 「1歳半になるのに、言葉が少なくて心配…」 「もしかしたら、発達に遅れが …

【不登校の子ども】何が正解なの?望ましい声かけ/避けたい声かけとは

子どもの不登校で悩まれている方「不登校の子どもに、どう声かけしていいか分からない。不登校の子に合った声かけが知りたい」 不登校の子どもに、親としてどう声かけすべきか、難しい問題かと思います。 この記事 …

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事。4つの選ぶポイント・注意点とは

不登校の子向けの習い事を調べてる方「不登校の子に合う習い事ってあるの?うちの子に合う習い事を教えてほしい。選び方・注意点も知りたい」 「家で過ごす時間が長くて、このままだと社会に出た時、自立できなくな …

【発達障害の子向け】おすすめゲーム7選~自閉症、ADHDの子が楽しく学べる~

自閉症の子向けのゲームを探してる方「子どもが楽しめるゲームが知りたい。オススメを教えてほしい」 自閉症のお子さんは、興味関心・学び方・他者との関わり方など、 他のお子さんより、限られてることがあります …

【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~

子どもの不登校で悩まれてる方「せっかく復帰したのに、学校をまた休んじゃった。どうすれば休まずに行けるの?復帰後の子にどう関わると良いか知りたい」 不登校問題は、不登校期間中だけでなく、 復帰後の登校の …

サイト作成者プロフィール

Image

発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

2023/12/18

【不登校の平均期間は?】短くなる時、長くなる時の違い(特徴)~期間より大切な7つのコト~

2023/12/14

【禁句】不登校の子に言ってはいけない言葉~8つの言葉/NGな理由~

2023/12/03

【療育に通うまでの流れ】6つのステップ、3つの注意点~目的に合った療育を選ぶ~

2023/10/24

【療育に通う基準】3つのポイント~療育を始める方が多い4つの時期~

2023/10/04

【保健室登校(別室)】成績はどうなる?よくある2つの事例と5つの対策

2023/10/03

【口に物を入れる】発達障害の子向けの対策~関わる上で大切な3つの視点~

2023/09/12

【発達障害だけど普通学級で貫き通します】事例の紹介~学級選びのポイント~

2023/09/01

【発達ゆっくりな子のその後は?】療育の現場の事例紹介~今、家族に出来ること~

2023/08/17

【学校をまた休む】不登校の復帰後の4つのポイント~再不登校の予防法~

2023/08/04

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点とは

2023/08/01

【療育のデメリット】3つの注意点・メリット・心構え・療育の選び方とは

2023/07/04

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点とは

2023/05/11

【療育支援員が紹介】不登校の子にオススメな習い事。4つの選ぶポイント・注意点とは

2023/03/23

【発達障害の子と担任が合わない時】3つの大切なポイント・対処法とは

2023/02/22

【通級は恥ずかしい?】通級のメリット・デメリット・通う基準について

2022/10/12

【発達障害の子向け】噛み癖に役立つグッズ5選!支援員が使う時のポイントを解説

2022/06/16

【発達障害】落ち着くグッズ20選~自閉症の子がクールダウンする時のポイント~

2022/04/27

【発達支援員が使った感想】すららの無料体験~5つの長所、4つの短所~

2022/04/06

【宿題でいつも癇癪…】発達障害の子がスムーズにできる6つの対処法

2022/03/16

【療育支援員がおすすめ】発達障害(グレーゾーン)の子向けの習い事~選ぶ時の8つのポイント~

2022/01/12

【2025年 支援員がおすすめ】発達障害の子向けタブレット学習~ADHD/自閉症の子に必要な4つの特徴~

2021/10/21

【支援級勧められたけど普通級に行った!】学級選びで大切な3つのポイント

2021/06/30

【保育園に療育を勧められたら】やるべきこと・注意点・事例を元に解説

2021/06/18

【療育支援員が紹介】発達障害の子におすすめな椅子5選!補助グッズも解説

2021/06/16

【療育に行かなかった後悔はある?】よくある5つの事例~早期療育はどの子にも良い~

2021/02/24

【特別支援学級】子どもへの説明~2つのポイント~良い/悪い7つの具体例~

2021/01/15

【療育辞めてよかった!】辞めるタイミングは4つ!事例・注意点も解説します

2020/12/07

【場面緘黙の子供】なんで挨拶が苦手なの?3つの理由・5つの接し方とは

2020/07/27

【発達障害】逆さバイバイはいつまであるの?原因と接し方について解説します

2020/05/21

【子どもの癇癪】3つの原因から考える!クールダウンの方法~自閉症の子にも有効~

2025/01/27

【まるぐランドの口コミ】発達支援員が体験した感想~メリット・デメリット・おすすめな子~

2024/12/26

【まるぐランド・天神を比較】発達障害の子向けのタブレット学習はどっち?~発達支援員が解説~

2024/12/11

【まるぐランド・すららを比較】特性ある子向けのタブレット学習~学習の成果が出るのはどっち?~

2024/02/17

【学習障害】親ができること~家庭できる4つのコト・外でできる2つのコト

2024/02/16

【字を書くのが嫌いな子】4つの理由・対策~予防しておきたい注意点~