子どもの不登校で悩まれてる方「復帰した子の体験談が知りたい。復帰するまでの経緯、復帰できる子の共通点が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅復帰した子の体験談
「5つの事例」
✅復帰する子の
「3つの共通点」
✅それでも
「復帰が難しい時」~根本解決に向けて~
✅復帰と併行して
「準備したいこと」~不登校の子の将来へ~
※本記事はプロモーションを含みます
不登校問題の難しさは、お子さん自身が抱えてる問題だけではなく、”情報の少なさ” にもあります。
不登校の事例など、直接情報を得ることが難しいという方は、多いと思います。
特に、復帰した子の事例は、不登校の子を持つ親御さんでしたら、誰でも知りたい情報になると思います。
そこで本記事では「不登校から復帰した子の5つの事例・共通点」について、お伝えしたいと思います。
この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を15年以上しています。
私が支援に携わった事例を元にお伝えします。参考になれば幸いです。
本記事が、参考になれば幸いです。
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不登校から復帰した子の体験談「5つの事例」
復帰した子の体験談(事例)は、
5つあります。
✅小3男の子(読み書きの苦手さ)
小学1年生から行きしぶりがあり、登校班で登校するのが難しかった為、母親が付き添いで登校してました。小学2年生までは、遅刻をしながら何とか休まず登校してましたが、小学3年生の5月のGW明けから、学校を休むようになりました。
「勉強がイヤ。やりたくない」と発言があり、学校に全く行けない状態になりました。元々学習の苦手さはありましたが、小学3年生で学習面の難易度が上がったことがキッカケになりました。9月末頃までは、自宅で親御さんが学習を教えながら、放課後に学校に行き、担任の先生から課題を受け取りながら、学校と繋がりを持っていました。
そこから保健室登校をして、学校で過ごす時間を確保する様にしました。ただ読み書きの苦手さが特性としてあった為、小学4年生~支援学級に転籍して、学校に通うことになりました。
本人のレベルに合った学習課題、そして聞きたい時に質問でき、本人のペースで教えてもらえる環境は、学校生活にも学習面にもプラスになりました。その後は支援学級で通える様になり、学校生活を穏やかに過ごしています。
✅小4女の子(HSP気質・聴覚過敏)
周囲の人の言動や感情に敏感で、聴覚の過敏さがある女の子です。HSP気質で、先生がクラスメイトに対して怒ってる場面を見ると、自分が怒られてる様に感じて、辛くなってしまいます。また周囲の音に敏感で「ザワザワして集中できない。疲れる」と疲弊してる様子もありました。
学校の先生は「良い子」という認識だった為、見過ごされていました。ただ、本人は真面目な性格な為、その後も無理をして学校に行くことを続け、次第に体調を崩す様になりました。小学4年の6月頃から、当日の朝に腹痛になり、学校に行くことが難しくなっていきました。
そこから、4ヶ月ほど学校を休む日々が続きました。その後、学校に行くペースを2日に1回、集中する時は イヤーマフ を使うことで、学校で過ごす負担が軽くなりました。
また、家でも「辛くなったら帰ってきて大丈夫だよ。先生にも伝えてるからね」と親御さんと先生が連携をして、本人が安心できる関わりを続けました。結果的に、本人も自分に合った通い方が見つけられ、学校で過ごすことができました。
最終的には、月1~2回のペースで休める範囲で(本人が疲れが溜まってきたと感じたら)、学校に通える状態になりました。
✅中2女の子(繊細・家庭環境)
少し家庭が複雑で、母親と母方の祖父母で暮らしてる女の子です。元々繊細なタイプで、学校で男の子に「ブス」と言われたことがキッカケで不登校になりました。
本人はとても傷つきましたが、家族は「それぐらいで休まないの。学校行かないと将来困るでしょ」と学校に行く様に促し続けました。本人の状態は一層悪くなり、自分の部屋に閉じこもり、余計に学校に行けなくなりました。
中学2年生の間は学校を休み、療育先に通いました。学校以外の場所に定期的に行く、家族以外の人と繋がりをもつ、自分の好きな話をする、居場所を作ることを目的に、個別で先生の指導を受けました。
そこで自分の好きな話を沢山聞いてもらったり、「実は◯◯が辛かった」と抱えてる気持ちを聞いてもらうことで、徐々に人に話しができる様になりました。
また、療育先の先生から、本人の特性、気持ちなどを家族に伝え、本人への関わり方が学べる様なサポートがありました。家族から本人への適切な関わり(傾聴・共感・気持ちの尊重)をしながら、環境的に中学3年生でクラスが変わったこともあり、そのタイミングで学校に行ける様になりました。
ただ本人の希望で、話せる場が欲しいということで、療育先にも月1回通って、先生に近況報告をしたり、困ったことの相談をしています。本人にとって安心できる繋がりを持ちつつ、学校に通うことができる様になったケースになります。
✅中2男の子(ADHD傾向・感情コントロールが苦手)
フリースクールに復帰した事例になります。中学1年の9月頃~不登校になり、中学2年生では、行事だけ参加する形になりました。感情コントロールが苦手で、学校の先生からの注意に対して、癇癪が続いてました。
学校側は、本人に合わせた対応はなく「一人だけ特別扱いはできません」というスタンスで、学校に行っても本人が癇癪を起こして、嫌な思いで終わるという負のサイクルが続いてました。
ただ、本人としては違う学校に行きたいという気持ちはあった為、フリースクールの見学に行き、週2日~通うことを決めました。本人は気に入って、家で頻発してた癇癪もほとんどなくなり、最終的には週5日フリースクールに通う様になりました。
フリースクールの先生は理解があり、本人の気持ちに寄り添った対応(話を傾聴して共感してくれる。頭ごなしに言わない)をしてくれる為、本人も安心して楽しく通える状態になりました。
✅高1女の子(自閉スペクトラム症傾向・自己管理が苦手)
中学2年生~卒業するまでの間、不登校でしたが、高校から通える様になった事例になります。中学の間は、別室登校という形で、週2日だけ通う(約2時間)形でした。
在籍する中学校の教室に戻ることは本人が望んでなかった為、高校に向けた準備を進めていました。家ではタブレット学習をし、学校では、社会的な繋がりを持つこと、家族以外とコミュニケーションをとる機会の確保を目的にして通いました。
療育でも1週間の振り返りをしていた為、上手くいったこと、難しかったことを振り返り、高校に向けて、生活面(身だしなみ・時間管理)、学習面(タブレット学習)、コミュニケーション面(家族以外と話す経験)の準備を進めていました。
高校からは、大きなトラブルなく通えていて、気が合う友達もでき、社会科見学などの行事も楽しめる状態にまでなりました。
不登校から復帰する子の「3つの共通点」~体験談を振り返って~
復帰する子の「共通点」は、3つあります。
家族が、認識しておきたい点になります。
①:「安心できる繋がり」がある
②:「弱音を聞いてくれる人」がいる
③:「登校以外の逃げ道」がある
①:「安心できる繋がり」がある
本人が安心して話ができる、聞いてもらえる、楽しく会話ができる人との繋がりになります。
家族は勿論ですが、家族以外でも安心感が感じられるなら、大切な繋がりになります。
私が支援してきて多かったのは、
・家族
・叔母、叔父
・担任、支援級の先生
・校長先生、副校長先生
・療育の先生
・習い事の先生
など、様々になります。
不登校に向き合うには、本人の安心感がベースにあって初めてスタートします。本人の安心感がない状態でどんな工夫をしても、上手くいかないです。むしろ逆効果になることが多いです。
不登校の子に、何よりもまず必要になるのは、本人の安心感になります。
②:「弱音を聞いてくれる人」がいる
先ほどの「安心できる繋がり」に似ていますが、意味合いが少し変わります。それは、ネガティブな気持ち・言葉が言える相手です。
楽しい話だけではなくて、ちょっと不安なこと、日常の愚痴など、本人のモヤモヤを、嫌な顔せず、否定しないで最後まで聞いてくれる人になります。
理解者の存在が、味方がいるという安心感に繋がり、本人自身に問題に向き合うエネルギーが湧いてきます。
また弱音が言えるのは、本人にとってポジティブになります。普段から弱音を受け止めてもらってる経験がある子は、何か困ったコトがあった時にも相談ができます。
不登校の子は、自分で抱えたり、周囲に言えず限界を超えてしまう傾向があります。そうなる前に自分から、不安な気持ちを吐き出せるのは、本人を守ることに繋がります。復帰後、必ず必要になってくる部分になります。
③:「登校以外の逃げ道」がある
「学校に行く」以外の道を示すことが大切になります。「学校に行かない=悪いこと」と周囲が思うと、本人もそう思います。他に選択肢がないと、精神的に限界を超えます。
そうではなく、学校に行くこともできるし、行かなくてもいい。家で手伝いをしたり、勉強したり、違う過ごし方もある。というのを、周りがメッセージとして伝えることが、本人として「学校に行けなくても大丈夫」という安心感に繋がります。
結果的に、学校に行きやすくなることもあります(学校に行く以外は、許されない雰囲気は、本人の過剰な緊張・プレッシャーを与え、かえって悪循環に陥る)。
復帰と併行して「準備したいこと」~不登校の子の将来へ~
不登校の子にとって、周囲の復帰のサポートは、必須と言えるぐらい大切なモノになります。
ただ、復帰だけでは足りないサポートがあります。それが学習のサポートになります。
不登校の期間中は、学習に取り組む機会が極端に少なかったり、学習の遅れから苦手意識が強まり取り組むこと自体が難しかったり、
診断までいかずとも、少なからず特性があることで、一般的な学習方法では成果が出にくい、など様々な難しさがあります。
個人的には、学習面は、生活する上での最低限の学び(読み、書き、計算、文章読解など)があれば良いと思います。また、本人が希望する進路に必要な学力だけ身につけられれば十分だと思います。
ただ不登校の子の多くは、最低限必要になる “学習の機会” そのものが少ないです。そのため、家庭で、本人が取り組みやすく、理解しやすい学習方法を見つけることが大切になります。
✅集団で学びづらい子には「タブレット学習」
集団の中で学びづらかったり、一般的な学習方法(教科書、市販教材、ペーパー教材)で成果が出にくい子には、タブレット学習があります。
ペーパー教材にはない “アニメーション解説” が理解の手助けしたり、ポイント制(トークンシステム)を通して、勉強の拒否感を弱め、学習のモチベーションを上げてくれます。
学習の失敗体験を予防しつつ、小さいな “できた” をたくさん作ることで、学習意欲が高まり、学習に取り組む時間が増え、その結果として学習の成果に繋がります。
その他のタブレット学習のメリット、デメリットなど、詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害に関わらず、学習に困りを抱えてる子にとって、参考になる内容になります。
1つの学習方法として、参考になれば幸いです。
「【不登校の体験談】復帰した5つの事例~復帰に繋がった3つの共通点~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅復帰した子の体験談
「5つの事例」
・小3男の子
(読み書き苦手)
・小4女の子
(HSP/聴覚過敏)
・中2女の子
(繊細・家庭環境)
・中2男の子
(ADHD傾向・感情コントロール)
・高1女の子
(自閉スペクトラム症・自己管理)
✅復帰する子の
「3つの共通点」
・安心できる繋がりがある
・弱音を聞いてくれる人がいる
・登校以外の逃げ道がある
✅復帰と併行して
「準備したいこと」~不登校の子の将来へ~
・必要最低限の学習の機会
・本人希望の進路に必要な学力
・本人が取り組みやすい学習法
・特性に合う学習法
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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