不登校

【不登校の体験談】復帰した5つの事例~復帰に繋がった3つの共通点~

投稿日:2023年12月21日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「復帰した子の体験談が知りたい。復帰するまでの経緯、復帰できる子の共通点が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



復帰した子の体験談
 「5つの事例」

✅復帰する子の
 「3つの共通点」

それでも
 「復帰が難しい時
~根本解決に向けて~

復帰と併行して
 「準備したいこと」~不登校の子の将来へ~


不登校問題の難しさは、お子さん自身が抱えてる問題だけではなく、”情報の少なさ” にもあります。

不登校の事例など、直接情報を得ることが難しいという方は、多いと思います。

特に、復帰した子の事例は、不登校の子を持つ親御さんでしたら、誰でも知りたい情報になると思います。

そこで本記事では「不登校から復帰した子の5つの事例・共通点」について、お伝えしたいと思います。

この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を10年以上しています。

私が支援に携わった事例を元にお伝えします。参考になれば幸いです。

不登校から復帰した子の体験談「5つの事例」

復帰した子の体験談(事例)は、

5つあります。

✅小3男の子(読み書きの苦手さ)



小学1年生から行きしぶりがあり、登校班で登校するのが難しかった為、母親が付き添いで登校してました。小学2年生までは、遅刻をしながら何とか休まず登校してましたが、小学3年生の5月のGW明けから、学校を休むようになりました。

「勉強がイヤ。やりたくない」と発言があり、学校に全く行けない状態になりました。元々学習の苦手さはありましたが、小学3年生で学習面の難易度が上がったことがキッカケになりました。9月末頃までは、自宅で親御さんが学習を教えながら、放課後に学校に行き、担任の先生から課題を受け取りながら、学校と繋がりを持っていました。

そこから保健室登校をして、学校で過ごす時間を確保する様にしました。ただ読み書きの苦手さが特性としてあった為、小学4年生~支援学級に転籍して、学校に通うことになりました。

本人のレベルに合った学習課題、そして聞きたい時に質問でき、本人のペースで教えてもらえる環境は、学校生活にも学習面にもプラスになりました。その後は支援学級で通える様になり、学校生活を穏やかに過ごしています。


✅小4女の子(HSP気質・聴覚過敏)



周囲の人の言動や感情に敏感で、聴覚の過敏さがある女の子です。HSP気質で、先生がクラスメイトに対して怒ってる場面を見ると、自分が怒られてる様に感じて、辛くなってしまいます。また周囲の音に敏感で「ザワザワして集中できない。疲れる」と疲弊してる様子もありました。

学校の先生は「良い子」という認識だった為、見過ごされていました。ただ、本人は真面目な性格な為、その後も無理をして学校に行くことを続け、次第に体調を崩す様になりました。小学4年の6月頃から、当日の朝に腹痛になり、学校に行くことが難しくなっていきました。

そこから、4ヶ月ほど学校を休む日々が続きました。その後、学校に行くペースを2日に1回、集中する時は イヤーマフ を使うことで、学校で過ごす負担が軽くなりました。

また、家でも「辛くなったら帰ってきて大丈夫だよ。先生にも伝えてるからね」と親御さんと先生が連携をして、本人が安心できる関わりを続けました。結果的に、本人も自分に合った通い方が見つけられ、学校で過ごすことができました。

最終的には、月1~2回のペースで休める範囲で(本人が疲れが溜まってきたと感じたら)、学校に通える状態になりました。


✅中2女の子(繊細・家庭環境)



少し家庭が複雑で、母親と母方の祖父母で暮らしてる女の子です。元々繊細なタイプで、学校で男の子に「ブス」と言われたことがキッカケで不登校になりました。

本人はとても傷つきましたが、家族は「それぐらいで休まないの。学校行かないと将来困るでしょ」と学校に行く様に促し続けました。本人の状態は一層悪くなり、自分の部屋に閉じこもり、余計に学校に行けなくなりました。

中学2年生の間は学校を休み、療育先に通いました。学校以外の場所に定期的に行く、家族以外の人と繋がりをもつ、自分の好きな話をする、居場所を作ることを目的に、個別で先生の指導を受けました。

そこで自分の好きな話を沢山聞いてもらったり、「実は◯◯が辛かった」と抱えてる気持ちを聞いてもらうことで、徐々に人に話しができる様になりました。

また、療育先の先生から、本人の特性、気持ちなどを家族に伝え、本人への関わり方が学べる様なサポートがありました。家族から本人への適切な関わり(傾聴・共感・気持ちの尊重)をしながら、環境的に中学3年生でクラスが変わったこともあり、そのタイミングで学校に行ける様になりました。

ただ本人の希望で、話せる場が欲しいということで、療育先にも月1回通って、先生に近況報告をしたり、困ったことの相談をしています。本人にとって安心できる繋がりを持ちつつ、学校に通うことができる様になったケースになります。


✅中2男の子(ADHD傾向・感情コントロールが苦手)



フリースクールに復帰した事例になります。中学1年の9月頃~不登校になり、中学2年生では、行事だけ参加する形になりました。感情コントロールが苦手で、学校の先生からの注意に対して、癇癪が続いてました。

学校側は、本人に合わせた対応はなく「一人だけ特別扱いはできません」というスタンスで、学校に行っても本人が癇癪を起こして、嫌な思いで終わるという負のサイクルが続いてました。

ただ、本人としては違う学校に行きたいという気持ちはあった為、フリースクールの見学に行き、週2日~通うことを決めました。本人は気に入って、家で頻発してた癇癪もほとんどなくなり、最終的には週5日フリースクールに通う様になりました。

フリースクールの先生は理解があり、本人の気持ちに寄り添った対応(話を傾聴して共感してくれる。頭ごなしに言わない)をしてくれる為、本人も安心して楽しく通える状態になりました。


✅高1女の子(自閉スペクトラム症傾向・自己管理が苦手)



中学2年生~卒業するまでの間、不登校でしたが、高校から通える様になった事例になります。中学の間は、別室登校という形で、週2日だけ通う(約2時間)形でした。

在籍する中学校の教室に戻ることは本人が望んでなかった為、高校に向けた準備を進めていました。家ではタブレット学習をし、学校では、社会的な繋がりを持つこと、家族以外とコミュニケーションをとる機会の確保を目的にして通いました。

療育でも1週間の振り返りをしていた為、上手くいったこと、難しかったことを振り返り、高校に向けて、生活面(身だしなみ・時間管理)、学習面(タブレット学習)、コミュニケーション面(家族以外と話す経験)の準備を進めていました。

高校からは、大きなトラブルなく通えていて、気が合う友達もでき、社会科見学などの行事も楽しめる状態にまでなりました。


不登校から復帰する子の「3つの共通点」~体験談を振り返って~

復帰する子の「共通点」は、3つあります。

家族が、認識しておきたい点になります。



①:「安心できる繋がり」がある

②:「弱音を聞いてくれる人」がいる

③:「登校以外の逃げ道」がある


①:「安心できる繋がり」がある

本人が安心して話ができる、聞いてもらえる、楽しく会話ができる人との繋がりになります。

家族は勿論ですが、家族以外でも安心感が感じられるなら、大切な繋がりになります。

私が支援してきて多かったのは、

・家族
・叔母、叔父
・担任、支援級の先生
・校長先生、副校長先生
・療育の先生
・習い事の先生

など、様々になります。

不登校に向き合うには、本人の安心感がベースにあって初めてスタートします。本人の安心感がない状態でどんな工夫をしても、上手くいかないです。むしろ逆効果になることが多いです。

不登校の子に、何よりもまず必要になるのは、本人の安心感になります。

②:「弱音を聞いてくれる人」がいる

先ほどの「安心できる繋がり」に似ていますが、意味合いが少し変わります。それは、ネガティブな気持ち・言葉が言える相手です。

楽しい話だけではなくて、ちょっと不安なこと、日常の愚痴など、本人のモヤモヤを、嫌な顔せず、否定しないで最後まで聞いてくれる人になります。

理解者の存在が、味方がいるという安心感に繋がり、本人自身に問題に向き合うエネルギーが湧いてきます。

また弱音が言えるのは、本人にとってポジティブになります。普段から弱音を受け止めてもらってる経験がある子は、何か困ったコトがあった時にも相談ができます。

不登校の子は、自分で抱えたり、周囲に言えず限界を超えてしまう傾向があります。そうなる前に自分から、不安な気持ちを吐き出せるのは、本人を守ることに繋がります。復帰後、必ず必要になってくる部分になります。

③:「登校以外の逃げ道」がある

「学校に行く」以外の道を示すことが大切になります。「学校に行かない=悪いこと」と周囲が思うと、本人もそう思います。他に選択肢がないと、精神的に限界を超えます。

そうではなく、学校に行くこともできるし、行かなくてもいい。家で手伝いをしたり、勉強したり、違う過ごし方もある。というのを、周りがメッセージとして伝えることが、本人として「学校に行けなくても大丈夫」という安心感に繋がります。

結果的に、学校に行きやすくなることもあります(学校に行く以外は、許されない雰囲気は、本人の過剰な緊張・プレッシャーを与え、かえって悪循環に陥る)。

「【不登校の体験談】復帰した5つの事例~復帰に繋がった3つの共通点~」のまとめ

記事のポイントになります。


✅復帰した子の体験談
 「5つの事例」
・小3男の子
(読み書き苦手)

・小4女の子
(HSP/聴覚過敏)

・中2女の子
(繊細・家庭環境)

・中2男の子
(ADHD傾向・感情コントロール)

・高1女の子
(自閉スペクトラム症・自己管理)

✅復帰する子の
 「3つの共通点」
・安心できる繋がりがある
・弱音を聞いてくれる人がいる
・登校以外の逃げ道がある


以上になります。

本記事が、参考になれば幸いです。

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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