不登校

【行かないとどうなる?】子どもが小学校に行かない時~確認したい5つのポイント~

投稿日:2024年1月10日 更新日:

子どもが学校に行かなくて悩まれてる方「小学校に行かないとどうなるの?子どもの将来が心配」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅小学校に行かないと
 どうなる?

子どもが小学校に行かない時に
 「確認したいポイント」


小学校以外の
 「選択肢」


小学校に行きたくない子に
 「必要なこと」

小学校に行かない子が
 「備えておきたいこと」


お子さんが小学校に行かないと、

「不登校になったら困る」

「勉強の遅れはどうしよう」

「進学や就職はどうなるんだろう」

「将来自立できなくなる」

など、お子さんの今後の生活や将来の心配など、様々な不安を感じると思います。

そこで本記事では「小学校に行かない時に確認したいこと」をお伝えしたいと思います。

この記事の執筆者の私は、不登校・療育支援を10年以上しています。

小学校の行きしぶりが出始めた、小学校を休み始めたお子さんに対して、支援をする中で大事だと思った点をまとめています。

参考になれば幸いです。

小学校に行かないと「どうなる?

ここでは「小学校に行かないとどうなるのかについて触れていきます。

結論からお伝えすると、問題ありません。

「小学校に行かない=今後の生活で絶対困る」というわけではありません。

もちろん、変わりに学べる場、経験を積む場は必要になります。

どんな学びや経験が必要になるかは、3つに分けてお伝えします。

✅学習面(生活で使う最低限の)

最低限の読み、文章理解、計算が最優先になり、書きは極端な苦手さがなければ、次に大事になります。

文章を読んで、内容を理解する場面は、書きよりも、生活で必要になる場面が多い為です。

LD(学習障害)傾向など、学習面に困難さを抱えてる子は、生活面でいうと、

読み、書き、計算
⇨スマホ、タブレット、音声アプリ、電卓

などで代用ができますので、ツールを使うことを学ぶのも大切になります(受験になると必要性が変わりますが)。

生活で使う最低限の読み、書き、計算、文章理解は、どこかで学ぶ必要があります。

✅社会的交流

家族以外との社会的交流になります。絶対に友達を作らないといけないというわけではないですが、必要に応じて最低限のコミュニケーションがとれる必要はあります。

挨拶、お礼、謝る、質問する、困ったら助けを求める、状況説明ができる、周りに合わせて行動するなど、

社会生活で最低限必要になるコミュニケーションを学ぶ場は必要になります。

規則正しい生活

心身の健康のため、ある程度の規則正しい生活も必要になります。昼夜逆転など、不規則な生活でない範囲になります。

子どもが小学校に行かない時に「確認したいポイント」

子どもが小学校に行かない時に、

「確認したいポイント」は、5つあります。



①:本人の「気持ち・意思」

②:本人の「安心感」が十分か

③:本人の「不安感」を減らせるか

④:不登校の「原因と段階」

⑤:学校の「スタンス」


①:本人の「気持ち・意思」

本人が小学校含め、今の生活をどうしたいか聞きます。

「学校に行きたくない」
「本当は学校に行きたい」
「図工だけは行きたい」
「違う学校に行きたい」


など、本人の希望を聞きます。希望が出た場合は、可能な範囲で尊重します。

本人の意思がないことをしても、形だけになり、むしろ不満やストレス疲れがたまり、ネガティブな結果に繋がることが多いためです。

強引に学校に促し無理をさせても、後から反動が来て、結果的に学校に行けなくなるケースは多いです。

また、本人が言葉にできる場合は、何に困ってるのかを聞きます。

「先生が怖い」
「授業が分からない」
「教室がザワザワしてて疲れちゃう」

など、本人が感じてる困りを把握します。

困りの内容によっては、学校に相談し、個別の配慮が得られるか確認し、本人の負担を減らす対策を考えます。

②:本人の「安心感」が十分か

「小学校に行かない子(不登校)」は、安心感が足りてない場合が多いです。

「小学校にいくと緊張する」
「失敗したらどうしよう」
「授業で何していいか分からない」

など、小学校での安心感が足りてないケースが多いです。

安心感を作る方法は、例えば、

「先生に個別で声かけしてもらう」
「席を先生の目の前にしてもらう」
「手伝ってくれる友達を隣の席にする」

など、先生の協力を得ながら進める方法があります。

③:本人の「不安感」を減らせるか

先ほどの安心感とは逆に、不安感を減らす工夫をします。

例えば「困った時に先生に何も言えない。困ったらどうしよう…」という子には、机にカードを置いて、困った時はひっくり返して先生に伝えます(挙手で先生を呼ぶのが難しい場合)。

もちろん、先生にも事前に伝えておき、そのカードを見てもらう様にお願いしておきます。

不安が強くて言葉で助けが求められない子には、言葉以外のヘルプを出す方法が効果的です。

このように「困ったときは、◯◯すれば大丈夫」と本人が思えていれば、不安要素を減らすことができます。

④:不登校の「原因と段階」

不登校の原因は、分かる場合とそうでない場合があります。

もし本人が言語化できたり、話をしてくれる場合は、その原因に対して、できることを考えていきます。

学校に相談はもちろん、内容によっては、療育や医療機関などの協力が、必要な場合もあります。

また不登校の場合は、最初に不登校の全体像、本人の段階を把握することが大切になります。

不登校の段階によって、本人に必要な関わり、環境が変わる為です。

不登校の全体像や段階については、こちらの記事をご覧ください。

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点

⑤:学校の「スタンス」

学校・担任の先生が、協力的かどうか、理解があるかどうか、確認します。

協力・理解が得られるかどうかによって、学校でできる環境作りが大きく変わる為です。

先ほども触れましたが、学校での安心感を作ったり、不安要素を減らす為には、学校の先生の協力が必要になります。


相談次第で協力が得られるのか、事前に確認することが大切になります。

本人の気持ち、希望、困り、その上で学校でできる工夫などを相談する流れがスムーズになります。

【関連記事】

【不登校になる子とならない子の違い】6つの特徴・対策

小学校以外の「選択肢」

小学校以外の「選択肢」は、3つあります。



①:インターナショナルスクール

②:フリースクール

③:転校


①:インターナショナルスクール

基本的に、日本に住んでいる「英語が母国語」の児童が、教育をうける学校になります。

幼稚園~高校までの一貫校が多いです。日本国籍の児童は入学できない学校もあれば、一部の生徒が日本人という学校もあります。

「英語を学ぶ学校」ではなく、「英語で学ぶ学校」のため、英語でコミュニケーションが取れることが入学条件になります。

学校内のコミュニケーションは全て英語のため、少なくとも両親どちらかの英語力が必要になります。

②:フリースクール

様々な事情から、学校に行くことができない、行きたくても行けないという子どもたちが、小学校・中学校・高校の代わりに過ごす場所になります。

多くの不登校、ひきこもり、発達障害、身体障害、知的障害などの事情を抱える子が利用してます。

個人経営、NPO法人やボランティア団体などが運営する民間の教育機関になるので、方針や教育理念は様々になります。形態、費用なども違います。

③:転校

本人が「学校には行きたいけど、今の学校(在籍校)はイヤ」という場合は、転校するケースもあります。

・今の学区から少し外れた学校
通級や支援級がある学校

などの条件に合う学校に、転校する子がいます。

「【行かないとどうなる?】子どもが小学校に行かない時~確認したい5つのポイント~」のまとめ

記事のポイントになります。


✅小学校に行かないと
 どうなる?
・問題ない
・読み、書き、計算、文章理解
(最低限の学び)
・家族以外との社会的交流
・最低限のコミュニケーションスキル
(ex.挨拶・お礼・質問・説明・ヘルプ要求)

子どもが小学校に行かない時に
 「確認したいポイント」

・本人の気持ち・意思
・本人の安心感が十分か
・本人の不安感を減らせるか
・不登校の原因と段階
・学校のスタンス

小学校以外の
 「選択肢」

・インターナショナルスクール
・フリースクール
・転校


以上になります。

本記事が参考になれば幸いです。

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