ADHDの子の勉強で悩まれてる方「子どもが漢字が覚えられなくて困ってる。ADHDの子が漢字を覚えられる方法が知りたい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅ADHDの子の
「漢字が覚えられない理由」
✅ADHDの子の
「漢字を覚える方法」
✅どうしても
「漢字が覚えられない時の対策」
「何回練習しても、子どもが漢字が覚えられない…」
「授業についていけず勉強が嫌になったり、自信がなくなったり…心配が尽きない…」
特に、ADHDの特性を持つ子の場合、練習してもなかなか定着しないこと、ありますよね。
多くの親御さんが、悩まれてる問題だと思います。
そこで本記事では、「ADHDの子が漢字が覚えられる4つの方法」をまとめました。
この記事を執筆してる私は、お子さんの療育/学習支援を10年以上してます。
その支援経験を元に、実際に上手くいった方法・注意点を解説してます。
本記事が参考になれば、幸いです。
ADHDの子の「漢字が覚えられない理由」
ADHDの子の「漢字が覚えられない理由」は、大きく2つあります。
①:「注意力」の偏り
(特性)
②:「苦手意識」の強さ
(気持ち)
①:「注意力」の偏り(特性)
漢字を覚える時、影響が大きい “注意力の偏り” は、2つあります。
✅注意が 「散りやすい」 特性
“注意の転動性” ともいいます。
転動性が高いと、他のコトに注意が散りやすいです。
漢字を覚えようとしても、他のコトに注意がいき、必要な学習ができてない状態が多いです。
お子さんにもよりますが、気になるモノの一例になります。
・音(聴覚)
(ex.テレビ・外の音・話し声・人の言動)
・視界に入るモノ(視覚)
(ex.手先でイジれる物・好きな物・人の言動)
転動性が高い子にとって、周囲は刺激に溢れてることが多いです。
✅注意が「続かない」特性
“注意の持続性” ともいいます。
”集中できる時間” が、人より限られてます。
努力不足ではなく、ADHDの場合は、特性(本人の意思の問題でない)によるものです。
・本人自身が工夫すること
・集中しやすい環境を作っていく
この2点が、大切になります。
②:「苦手意識」の強さ(気持ち)
「どうせ漢字が覚えられない」
「苦手だからやりたくない」
という、ネガティブな気持ちになります。
この気持ちの原因の多くは、失敗体験の多さになります。
「やってみたけど覚えられなかった」
「できなくて、怒られた」
など、”負の経験” が積み重なってることが多いです。
「学習障害」の場合もある
注意力の偏りもなく、本人が頑張ってるのに、どうしても漢字が覚えられない場合は、
「文字の読み・書きが極度に苦手な特性」が原因の場合もあります。
ADHDの子の「漢字を覚える方法」
ADHDの子の「漢字を覚える方法」は、4つあります。
①:「好きなもの」に関連付ける
②:「複数の方法」でなぞる
③:「好きなもの+漢字」を貼っておく
④:「書きやすい枠」を使う
①:「好きなもの」に関連付ける
『お子さんが好きなもの(イメージしやすいモノ)』に、漢字を紐づける方法になります。
例えば、ポケモンが好きな子でしたら、「オリジナルのポケモン図鑑を作る」などができます。
「ピチュウは、電気タイプ、小さいねずみ」
⇨電気・小さい・動物(漢字)
「リザードンは、炎タイプ、羽で空を飛ぶ」
⇨炎・羽・飛ぶ(漢字)
このように、好きなモノから連想できる漢字を繋げ、覚えていくイメージになります。
少し手間ですが、ポケモンのイラストの下に、覚えた漢字を書いて覚えられると、
楽しみながら、漢字の定着率もグンと上がります。
✅”色で関連付け” もできる
例えば、「雨は青色で書く」、「森は緑色で書く」様なイメージです。
お子さんがイメージしやすいモノでしたら、好き以外の要素を使っても大丈夫です。
色鉛筆・色ペンなど、学びやすさに合わせて、試してみましょう。
②:「複数の方法」でなぞる
漢字が苦手な子にとって、書くという作業は苦痛になりやすいです。
その “書く” のストレスを少しでも減らす為に「色んな方法で書く」という考え方があります。
具体的には、こちらになります。
・色鉛筆
・色ペン
・習字
・シャーペン
色んな道具を使って、書くという作業に “新鮮さ” を入れていきます。
また、同じ道具でも、下の要素を変える工夫ができます。
・色
・太さ
・紙のサイズ
・紙の種類
・書く場所
色ペンでしたら、マッキーペンのような太いものを使ったり、
紙のサイズ・場所も、模造紙を床に広げて思いっきり書く方法もあります。
多少の苦手意識がある子には、有効な方法になります。
ただ、多忙な日々の中でやるのは大変ですので、無理のない範囲でお勧めしてます。
③:「好きなもの+漢字」を貼っておく
『日常生活で目にする所』に、漢字を貼っておきます。
ただの漢字表ではなく、さきほどの好きなモノと一緒に貼るのをお勧めします。
先ほどの例ですと、ポケモンのイラスト+ポケモの説明(ここに漢字を書く)を紙にまとめ、
リビング・トイレなど、目に付きやすい所に貼っておきます。
勉強を頑張った達成感にもなり、視界に入ることで覚えやすくなります。
また、家族にほめられる機会にもなりやすいので、
“漢字を覚えるモチベーション” にも、繋がりやすいです。
④:「書きやすい枠」を使う
『お子さんが書きやすい枠』 で練習すると、効果的です。
学校によっては、指定のノートがあるかもしれません。
ただ、練習の場合は、書きやすい枠を使う方が良いです。
・点線が全くないもの
・縦/横に点線があるもの
・なぞり書き用
・色付きの枠
お子さんに実際に使ってもらって、試してみるのが1つです。
ちなみに、何の枠が合うのかは、お子さんによって、全く違ってきます。
✅”ゲーム性を取り入れる方法” もある
カードを使って、ゲームっぽくして覚える方法もあります。
私が支援してる子にも好評だったカードを、1つ載せておきます。
✅「細部」には、こだわらない
「漢字を書く」だけに、焦点を当てることが大切になります。
・書き順
・字のきれいさ
・枠からはみ出さない
などは、一旦置いておく必要があります。
親御さんとしては、気になる部分だと思いますが、まずは「漢字が覚えられた」が重要になります。(お気持ちは分かります…)
余りに多くのことを求められてしまうと、勉強自体が嫌になってしまい、漢字どころではなくなってしまいます。
私も支援する中で、学習支援を必要とする子の多くが、勉強自体が嫌になってる場合がとても多かったです。
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どうしても「漢字が覚えられない時の対策」
もし、家庭内で手を尽くしても、状況に進展が見られない時に、大切なことは2つあります。
・本人の特性/対処法の把握
・本人に合う学習方法
お子さんの特性が把握できると、どんな学習方法が合っているのか見えてきます。
例えば、視覚優位(目で見て覚えるのが得意)の子ですと、形から覚えやすい為、なるべく見て覚える方が効果的です。
お子さんによっては、色をつけたり、書いて形を確認しながら覚えるのも、良いです。
逆に、聴覚優位(聞いて覚えるのが得意)ですと、書いて覚えるより、自分で声に出して読み、音を聞いて覚えた方が効果的になります。
一般的には、書いて覚えることが多い漢字ですが、お子さんの特性によって、合う合わないが分かれます。
本人の特性を客観的に分析してくれて、アドバイスがもらえると、今後の学習の仕方の参考になります。
数値のみの把握でしたら、病院で検査を受けるのも良いですが、混み合っていて時間がかかる上に、家庭でできる具体的なアドバイスがもらえることは少ないです。
本人に合った日常の学習方法、学習の進め方などを把握されたい方には、民間療育の リタリコジュニア(発達/療育支援教室)をお勧めします。
専門の指導員がお子さんの様子を見て「本人の特性・必要な学習方法・支援の必要性の有無」について、丁寧に説明してくれます。
1回限りの指導で、家でできる具体的な学習方法も把握できますし、希望すれば継続的な支援を受けることもできます。
学習面の相談の場合、本人が嫌がることもあると思いますが、本人への伝え方から教室に事前相談ができます。
その他、メリット・デメリットなどの詳細は、こちらの記事をご覧ください。
私の息子が療育に通っていた経験、私自身の支援経験を元にまとめています。
また発達障害の有無に関わらず、困りを抱えてる子にとって、参考になる内容になります。
1つの選択肢として、参考になれば幸いです。
「【漢字が覚えられない】ADHDの子が覚えられる!4つの対策」のまとめ
記事のポイントになります。
✅ADHDの子の
「漢字が覚えられない理由」
・注意が散りやすい
・注意が続かない
・注意が向けられない
・苦手意識の強さ
✅ADHDの子の
「漢字を覚える方法」
・好きなものに関連付ける
・複数の方法でなぞる
・好きなもの+漢字を貼っておく
・書きやすい枠を使う
・細部にこだわらない
✅どうしても
「漢字が覚えられない時の対策」
・本人の特性の把握
・本人に合う学習方法の把握
・リタリコジュニアに相談
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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