子どもの学級で悩まれてる方「学校から通級を勧められた。通級を利用すべきか迷ってる。学級選びの判断基準を教えてほしい」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅通級を勧められた時に
「大事なこと」
✅通級を利用する
「判断基準」
✅通級を勧められた後の
「3つの事例」
✅通級を勧められる理由が
「学習面のとき」~通級を嫌がってる子~
※本記事はプロモーションを含みます
お子さんの学級選びは、多くの親御さんが悩まれるとても難しい問題です。
先生に通級を勧められてすぐに決断できるという方は、少ないと思います。
むしろ戸惑ったり、落ち込んだり、悩まれる方がほとんどだと思います。
そこで、本記事では「通級を勧められた時、押さえておきたい3点」をまとめました。
私は、発達支援の相談/指導員を15年以上しており、これまで学級選びの相談も多く受けてきました。
この経験を元に、私が特に大事だと思う3点について、お伝えしていきます。
本記事が、参考になれば幸いです。
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通級を勧められた時に「大事なこと」
通級を勧められた時に「大事なこと」は、3つあります。
①:子どもの「具体的な行動」を聞く
(通級を勧める理由)
②:「通級の情報」を集める
③:子ども本人の「気持ち」を聞く
①:子どもの「具体的な行動」を聞く(通級を勧める理由)
学校が通級を勧めるということは、お子さんの “何かしらの行動” を見て判断しています。
学校の先生が、お子さんのどんな行動を見て「通級を勧める」という判断をしているのか、確認することが必要になります。
そのため、お子さんの “具体的な行動” を聞くことが大切になります。
よくある理由(お子さんの行動)は、下の内容が多いです。
・学習の遅れ
・授業中の離席
・友達との頻繁なトラブル
ただ、本人が物凄く困っている、周りの子や授業に大きな影響を出してしまう、
という所までは、いっていないことが多いです。
②:「通級の情報」を集める
学校、可能なら知り合いのママに、通級の情報を聞きます。
というのも、学校によって大きく変わる為、事前情報はとても重要になります。
知り合いがいないと難しい部分もありますが、経験されてるママ友からの情報は、一番です。
学校からは表面的な情報しか聞けないことが多い為、
学級の中身やリアルな情報の把握には、経験されてる方から聞くのが、一番になります。
把握しておきたい情報は…
・在籍校に通級があるのか
・通級の頻度と時間
・指導内容
になります。
③:子ども本人の「気持ち」を聞く
子ども本人が今の学級(普通学級)で過ごすことに対して、どう思ってるのか、聞きます。
聞くポイントとしては、①困ってるか ②希望があるか になります。
本人が日常的に困っているのか。
困っていないけど、もっとこうなるといい(ex.静かな場所で勉強したい)などの希望があるのか、というイメージになります。
通級に関わらず、学級選びは、本人の気持ちが一番大切になります。
通級を利用する「判断基準」
通級を利用する「判断基準」は、3つあります。
①:今の学級での「本人の困り」があるか
②:子ども本人が「通級」を望んでるか
③:専門家の「意見」
①:今の学級での「本人の困り」があるか
先ほども触れましたが、本人が今の学級で困りを抱えているか、が大事になります。
過ごしにくさやストレスを感じていたり、学びの機会が減っていたり、
友達との関わりで、すれ違いがあったり…など、本人にとっての困りがあるのかです。
本人が感じていなかったり、言葉にすることが難しい場合もありますので、大人が具体的な場面で聞いていくのも1つになります。
例えば、「友達と話をしてる時に、イラッとして怒ることとかある?それで嫌だなぁって思う事ある?」などです。
本人が困ってる可能性がある場面(もしくは先生からお話があった内容)を出して聞いてみると、
本人の気持ちや感じ方が引き出しやすくなります。
「本当は友達と仲良くしたいけど、怒っちゃうんだよね」のようなお話が出れば、
本人が困ってる可能性が出てくる為、通級の選択肢も視野に入ってきます。
②:子ども本人が「通級」を望んでるか
先ほどの①で、困ってる可能性があれば、”通級” という選択肢があることを伝えていきます。
通級のメリット・デメリットを伝えて、その上で本人が「通級」望んでいるのか、確認していきます。
⚠よくある子どもが”通級を嫌がる理由”
通級は、授業を抜けていく為、本人としては「自分だけ、皆と違う教室で授業を受けるのはイヤ」
「みんなと離れるのがイヤ」と、拒否感を示すことがあります。
このような状態ですと、通級が素敵な環境だったとしても、難しくなります。
【合わせて読みたい記事】
③:専門家の「意見」
ここでいう専門家とは、学校のスクールカウンセラー(SC)、医療機関の医師(児童精神科医など)、療育の先生になります。
学校のスクールカウンセラーは、授業の様子を見てくれたり、今の学校の状況に合わせて助言をしてくれます。
医師は、正直当たり外れが大きいので、信用できる先生でしたら、参考にされるのが良いと良いと思います。
療育の指導担当の先生の意見も参考になります。
お子さんの特性を理解し、そこに対して指導してくれている先生ですので、
本人がどんな場面で困りやすく、何があると(先生の配慮や環境)過ごしやすくなるのか、把握されてることが多いです。
どれも繋がりがないと難しいですが、繋がってる専門の方がいれば、積極的に頼っていくことをお勧めします。
通級を勧められた後の3つの「事例」
通級を勧められた後の「3つの事例(成功/失敗)」を紹介します。
私が実際に支援に携わってきたケースになります。
✅成功事例
【通級を利用】小学2年 男の子 ADHD傾向あり
友達とのトラブルがあった男の子。悪気はないのですが、友達を怒らす発言をして、トラブルに発展してしまうことがありました。
担任との面談で、通級を勧められ、週2回(2コマ)利用することに。
通級の時間では、友達を傷つけない言葉(ふわふわ言葉)、伝え方を学び、2ヶ月が経つ頃には、トラブルが減ってきていました。
自分の気持ちを大切にしてもらいながら、本人のペースで学べる環境(通級)があったからこそ、過ごしやすさに繋げることができました。
【通級利用なし】小学4年 女の子 ASD(自閉スペクトラム症)傾向
先生から “授業の遅れ” のお話があった小学4年の女の子。
テストの点数は、平均より30点ほど低く、学習へのモチベーションも高くはありませんでした。
授業には参加していても、内容の理解が難しくと、テストでは白紙で出す時もありました。
ただ、本人は友達関係は良く、クラスの皆と離れることを嫌がった為、今の学級のまま、学習を頑張ることにしました。
本人がゲームが好きということもあり、タブレット学習を試してみることにしました。
課題が解けると、ポイントが溜まったり、溜まったポイントでアイテムをゲットできたりと、
“ゲームっぽい勉強” があることで、本人のモチベーションも上がってきました。
3ヶ月が経つ頃には、平均点を超える科目も出てきて、
半年が経つ頃には、ほとんどの科目で、平均点を上回る点数を出すことができました。
何より、本人が勉強への自信がつき、自分から学習する姿勢になったのが喜ばしいケースでした。
✅失敗事例
【通級を利用】小学3年 男の子 ADHD傾向
授業中に時々離席があり、担任の先生との面談で、通級を提案された男の子。
本人としても通級は嫌がることなく、利用することになりました。
ただ実際に通い出すと、本人の楽しそう!というイメージとは違っていたようで、途中で嫌がるようになりました。
クラスから抜ける為、周りの子にも「どこにいくの?何してるの?」と聞かれることもあり、本人の拒否感は一層強まってきました。
クラスの子の認識もバラバラだったため、悪気なく本人に質問をする子もいて、本人としてはストレスを感じやすい状況になっていました。
本人やクラスの子への、事前の丁寧な説明が不十分で、本人の失敗体験(嫌な思い)に繋がってしまったケースになります。
通級を勧められる理由が「学習面のとき」~通級を嫌がってる子~
ここでは、通級を勧められてる理由が、学習面の遅れである場合について、お伝えします。
また、本人が通級を嫌がってるケースになります。
本人が通級を嫌がってれば、無理に通わすことは難しいです。
一方で、学習の遅れは、授業が苦痛になったり、将来の選択肢が減るなど、今後の本人の困りに繋がります。
それを踏まえると、授業が苦痛になる前に、学習が嫌になってしまう前に、家庭ですぐできる学習対策が必要になってきます。
学校の授業以外の時間で、学習時間を確保し、学習の小さな成功体験を作ることが、学習の苦手意識を減らし、学習の遅れを取り戻すことに繋がっていきます。
ここでは、家庭でできる学習対策の1つとして、タブレット学習をお伝えします。
✅家庭内の学習対策は「タブレット学習」
通級を勧められてる子(学習面の遅れ為)の特徴として、以下が多いです。
・ペーパー教材だと理解しにくい
(文章、概念理解等)
・理解がゆっくり
(処理がゆっくり)
(授業スピードが合わない)
・同時並行が苦手
(ex.見る、聞く、書く、考える)
・書きの苦手さ
(生まれ持った特性)
もちろん、他にもありますが、私が支援する中で、特に多い特徴になります。
これらの特徴を考えると、一般的な学習より、タブレット学習の方が、本人に合う要素が多いです。
・ペーパー教材だと理解しにくい
⇨アニメーション学習
・理解がゆっくり
⇨繰り返し学べる
⇨本人のペースで学習
・同時並行が苦手
⇨1画面に1つの課題/解説
⇨1つに集中できる環境
・書きの苦手さ
⇨タッチペンで、書きの負担軽減
⇨”学ぶ” に集中しやすい
メリット、デメリットなど、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
タブレット学習が、合う、合わない子の特徴を、詳しくまとめています。
発達障害に関わらず、学習の困りがある子にも共通する内容になります。
1つの学習方法として、参考になれば幸いです。
「【通級を勧められた時】利用すべき?3つの判断基準とは。事例も紹介」のまとめ
記事のポイントになります。
✅通級を勧められた時に
「大事なこと」
・子供の具体的な行動(勧める理由)を聞く
・通級の情報を集める
・本人の気持ちを聞く
✅通級を利用する
「判断基準」
・今の学級での「本人の困り」があるか
・子ども本人が「通級」を望んでるか
・専門家の「意見」
・本人に選択肢と中身を知ってもらう
✅通級を勧められた後の
「成功事例」
・【通級を利用】小学2年生 ADHD傾向
・【通級利用なし】小学4年生 ASD傾向
✅通級を勧められた後の
「失敗事例」
・【通級を利用】小学3年生 ADHD傾向
✅通級を勧められる理由が
「学習面のとき」~通級を嫌がってる子~
・授業が苦痛になる前に対策
・学習の成功体験を作る
・家庭内の学習対策の実践
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、お役に立てば幸いです。
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