特別支援

【特別支援学級とは?】初めて特支の担任になったら知るべき4選

投稿日:2021年2月18日 更新日:

特別支援学級の担任について知りたい方「特別支援学級の担任になったら、何から準備すればいいの?知っておいたほうがいいことを、教えてほしい」

このような疑問/ご要望に、お答えします。

本記事の内容

  • 特別支援学級とは


  • 特別支援学級の対象児童


  • 特別支援学級の教育課程


  • 初めての特別支援学級の担任になる方へおすすめな本

最近の小/中学校では、特別支援の免許や知識がない先生が、特別支援学級の担任になることがあります。

また初めて学校の先生になる人が、特別支援学級の担任になることもある為、不安に思う方もいらっしゃると思います。

私は、発達支援の相談/指導員を10年以上しており、これまで特別支援に携わってきました。

この経験を元に、本記事では、「初めて特別支援学級の担任になる人が知るべき4つ」について、まとめてみました。

本記事が、参考になれば幸いです。

特別支援学級とは

特別支援学級とは、原則8名以下のクラスで、お子さん一人一人に合った指導を受けることができるクラスです(特別な支援を必要とする子へ)。

通常の小/中学校において、特別な支援が必要な子を指導する場は、おもに3つあります。

①:特別支援学級


②:通級指導教室


③:普通学級

全体像が把握できると、特別支援学級の位置づけも理解されやすいので、1つずつ説明をしていきますね。

①:特別支援学級(支援級)

特別支援学級に在籍となり、別の教室(クラス)で授業を受けて過ごします。

「情緒」と「知的/身体障害」のクラスに分かれ、その子の特性に応じて変わります。


【参考】「特別支援教育」パンフレット ※文部科学省

✍情緒クラス

多動/衝動性が高かったり、気持ちのコントロールの難しさから、奇声や癇癪などの行動を起こす子が対象になります。

✍知的/身体障害クラス

知的、身体的な遅れがある子が対象になります。医師の診断書/検査の数値など明確に特性が出ている場合になります。ちなみに設置している小学校の割合は76.6%、中学校は73.7%になります。

②:通級指導教室(通級)

普通学級に在籍している状態で、週1~2回程度(1~2h)、通級指導教室に通って、個別で授業を受けることができます。

お子さんによって、SST(ソーシャルスキルトレーニング)など、コミュニケーションの練習を取り入れる場合もあります。

学校により、学校内に設置されている場合(自校通級)と、近隣の学校に設置されている場合(他校通級)があります。

平成5年に、通級指導教室の設置が全国で制度化されたため、学校内で通級指導教室がある学校は、増加傾向にあります。

③:普通学級(通常学級)

一般的な学級のことで、1クラス40名以下で構成されています。学校によっては、補助の先生がいるなど、体制に違いがあります。

特別支援学級の対象児童

特別支援学級の指導の対象児童は、8つに分けられます。

  1. 知的障害
  2. 肢体不自由
  3. 病弱・身体
  4. 虚弱
  5. 弱視
  6. 難聴
  7. 言語障害
  8. 情緒障害

    【参考】日本の特別支援教育について 文部科学省



たくさんありますよね・・。

近年「発達障害」が認知され、支援する動きが広まっています。それと同時に、実際に対応する現場の先生は、困ってしまう方も増えています。

文部科学省によると、「特別支援学級に在籍する子の90%以上が知的障害や発達障害をもっている」とのことです。

そこで、ここ少し「発達障害」について、触れていきたいと思います。興味のある方は、ご覧ください。

✍発達障害とは

本来発達の凸凹は誰にでもありますが、この凸凹が大きく、生活に支障が出る場合、「発達障害」の特性があることになります。

図のように、発達障害には、自閉症スペクトラム(ASD)、ADHD(注意欠陥多動性)、学習障害(LD)があり、そこに知的障害も加わってきます。

それぞれの特徴も、載せておきますね。

✍ADHD(注意欠陥多動性)

  • 多動/衝動/不注意の性質
  • 混在することが多い
  • 多動/衝動性:男の子に多い
  • 不注意:女の子に多い

【関連記事】

【ADHDの子ども】特徴と接し方

✍自閉症スペクトラム(ASD)

  • 言葉の遅れ、会話の難しさ
  • 興味の幅の狭さ/こだわりの強さ
  • 感覚の偏り/不器用

【関連記事】

【自閉症スペクトラムの子ども】特徴と接し方

✍学習障害(LD)

  • 読み/書き/計算の特定の分野が難しい
  • 話す/聞くの特定の分野が難しい
  • 知的な遅れなし

✍知的障害

  • 知能指数(IQ)×適応能力で判断
  • 軽度~最重度まで4段階ある

【関連記事】

【自閉症スペクトラム/知的障害を伴う子ども】特徴と接し方

特別支援学級の教育課程

特別支援学級の担任が実施する授業内容を、見ていきましょう。

✍特別支援学級【小学校】教育課程

①各教科
②道徳
③外国語活動
④総合的な学習の時間
⑤特別活動
⑥自立活動

※国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、外国語

✍特別支援学校【中学校】教育課程

①各教科
②道徳
③総合的な学習の時間
④特別活動
⑤自立活動

※国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語

初めての特別支援学級の担任になる方へおすすめな本

ここまでで、特別支援学級の位置づけなど、全体像は把握いただけたかと思います。

あとは、実際に学級を運営したり、個別の配慮が必要な子に関わる上で必要な知識が把握できると、安心です。

これから紹介する3冊があれば、基礎的な知識は、問題ないと思います。

①:はじめての〈特別支援学級〉学級経営12か月の仕事術

 
 
こんな方にオススメ👩:学級経営など、全体像を把握したい

②:入門特別支援学級の学級づくりと授業づくり―初めての特別支援学級担任のために

 
 
こんな方にオススメ👨:基本的な学級/授業を作り方を学びたい

③:イラストでわかる 特別支援教育サポート事典: 「子どもの困った」に対応する99の事例

こんな方にオススメ👩:すぐに使える具体的なアプローチが知りたい

「【特別支援学級とは?】初めて特支の担任になったら知るべき4選」のまとめ

記事のポイントをまとめます!

  • 【特別支援学級とは】
    ・少人数で子ども一人一人に合った指導が受けられる教室


  • 【特別支援学級の対象児童】
    ・知的障害
    ・肢体不自由
    ・病弱・身体
    ・虚弱
    ・弱視
    ・難聴
    ・言語障害
    ・情緒障害


  • 【支援学級の教育課程】
    ・各教科
    ・道徳
    ・外国語活動
    ・総合的な学習の時間
    ・特別活動
    ・自立活動


  • 【初めての特別支援学級の先生へオススメな本】
    ・はじめての〈特別支援学級〉学級経営12か月の仕事術
    ・入門特別支援学級の学級づくりと授業づくり
    ・イラストでわかる 特別支援教育サポート事典

以上になります。

本記事が何かのお役に立てれば幸いです。

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週3回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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