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学級・進路

【ADHDの子は普通学級は避けるべき?】小学校の学級選びの3つのポイント

投稿日:2022年7月14日 更新日:

ADHDの子の学級で悩まれてる方「うちの子は普通学級で大丈夫かな。ついていけるか心配。学級選びのポイントや事例が知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



✅ADHDの子は
「普通学級に行ける?」

ADHDの子が普通学級で過ごした
「成功事例

ADHDの子が普通学級で過ごした
「失敗事例

学級選び
「大切なこと

学級選びに不安がある時
「やるべきこと


「子どもに合った環境(学級)を選んであげたい」

どんな親御さんも、我が子の過ごしやすさ・将来の為に、学級選びを考えられると思います。

一方で、普通学級?通級?支援学級?など、うちの子に合った学級はどこなんだろう?と、

疑問に思われる方も、少なくないと思います。

ADHDの特性がある子でしたら、学級選びは、より丁寧に進める必要があります。

そこで、本記事では、「ADHDの子の学級に関する事例・学級選びのポイント」をまとめました。

私は、療育/相談支援を10年以上しており、これまで、学級選びの相談も多く受けてきました。

この支援経験を元に、情報をまとめてます。

本記事が参考になれば、幸いです。

ADHDの子は「普通学級に行ける?」

支援をする中で、よく聞かれる質問になります。

「ADHDの子は、普通学級に行けるんでしょうか?うちの子は大丈夫でしょうか?」という内容です。

学級選び自体は、親御さんの判断で決められます。

ただ、お子さんにその学級が合ってるかは、ケースバイケースになります。

少なくとも、「ADHDだから普通学級は合わない」ということは、ありません。

ADHDの子が普通学級で過ごした「成功事例

ここでは、ADHDの子の普通学級の「成功事例を2つ紹介します。

私が実際に、支援をした事例になります。

成功の基準は、人によって様々ですが、ここでは、2つの基準で見ていきたいと思います。

・子ども本人が学校生活を楽しめてる
・学校生活に、大きな問題がない状態

では、1つずつ見ていきましょう。

環境が作れた「衝動タイプ」の小学1年生👧



ADHDの「衝動性が高い」タイプのお子さんになります。

嫌なことがあると「離席する」「プリントを破る(授業に参加しない)」がありました。

授業が本格化する5月頃~本人の困った言動が、目立つようになってきました。


担任の先生との面談で指摘され、親御さんはショックを受けていました。

ただ、担任の先生は、協力して下さるスタンスで、「必要な関わり方があれば、教えて下さい」とお話もありました。


そこで、教室の後ろの隅に「休憩スペース(椅子)」を作り、何かあれば、そこで休憩して良いことになりました。

担任の先生からクラスメイトに、事前に説明してもらい、

本人が安心できる環境(休憩場所)を、作ることになりました。

そこから1ヶ月ほどで、離席する・プリントを破る様子は、ほとんど無くなりました。


休憩スペースを利用することで、困った行動は減っていきました。


本人は「何かあれば休憩スペースに行ける」という安心感があり、

結果として、授業に参加できる時間も増えていきました。


「不注意型」の小学5年生👧



ADHDの「不注意タイプ」のお子さんになります。

物の管理が苦手で、忘れ物が多かったり、提出物の漏れが多く、本人も親御さんも困っていました。

低学年の内は、親御さんが全部用意をする形で、乗り切ってました。

ただ、このままだと本人が困ってしまう為、「帰る前のチェックリスト」を使うことにしました。

具体的には、チェックリストをランドセルに貼っておき、下校前にチェックリストを確認できる様にしました。

ランドセルを開けると、チェックリストが視界に入る様になってます。

担任の先生にも事情を説明し、最初の内は、個別で声を掛けてもらいました。

最終的には、家に持ち帰るものを、自分で確認できる様になり、

忘れ物で、日常的に困ることは無くなりました。


【関連記事】

【ADHDの子】うちの子は何タイプ?3つのタイプと7つの接し方

ADHDの子が普通学級で過ごした「失敗事例

ここでは、ADHDの子の普通学級の「失敗事例」を2つ紹介したいと思います。

こちらも、私が実際に支援した事例になります。

離席が多い「多動タイプ」の小学2年生👦



多動性があり、授業中に席を立ち、フラフラする様子があるお子さんです。

指示が理解できなかったり、課題が分からないと、席を立つことがありました


先生は、度々声を掛け、一旦席に戻れるものの、時間が立つと、再び席を離れる繰り返しでした。

多動性に加えて、一斉指示の理解が難しい様子もあった為、

30人以上の集団ですと、どうしてもついていけない場面がありました。


次第に、先生に注意される回数が増え続け、

本人は「自分はダメな子」と発言する様になり、自己肯定感が下がっていきました。

3年生~は支援級に移れたのですが、本人にとって2年生で過ごした時間は、辛いものになってしまいました。


手が出る「衝動性タイプ」の小学3年生👦



衝動性が高く、思い通りにいかないと癇癪が出るお子さんです。

授業中に問題が解けないと、イライラして「もうできない!」と叫んだり、

友達に言われた些細なことで怒り、衝動的に手が出ることがありました。

特に、友達とのトラブルが多く、怪我をさせてしまう場面もありました。

親御さんは、謝罪の対応に追われ、学校からも責められ、疲弊されてました。

普通学級という大人数の環境ですと、刺激が多く、本人の怒りに繋がるキッカケが多かったです。

本人も、悪いことは分かってるのに、繰り返してしまう自分に嫌気が差してました。

途中からは、親御さんが学校に付き添い、授業中も教室の後ろで、本人のサポートをする形になりました。


学級選びで「大切なこと

学級選びで「大切なことは、3つあります。



①:本人の「気持ち」

②:「必要な配慮・環境」があるか

③:第3者から「どの学級を」勧められてるか
 ※特に学校


①:本人の「気持ち」

本人の気持ちが一番大切になります。

ただ、実際に学級選びとなると「親御さん・学校で話を進める」ことも多いです。

本人の意思がないと、上手くいかないことが多いです。

“本人の納得感・選択” が大切になります。

例えば、「大人数で皆と同じ授業を受けるのと、少人数で自分のペースで進む授業なら、どっちの方がいい?」

など、本人の気持ちが聞けると理想的です。

大人から見て、通級や支援級の必要性があっても、

本人が『皆と同じがいい。恥ずかしいからヤダ』などの気持ちがあれば、

特別支援の環境も、活きづらくなってしまいます。

②:「必要な配慮・環境」があるか

お子さんに特性あり、学校生活の中で困りがあるなら、

『お子さんに合わせた配慮・環境』は、必要になります。

例えば、一斉指示の理解は苦手だから、個別でゆっくり説明が必要」であれば、

“その配慮が得られる学級” を選びます。

お子さんに必要な配慮・環境は何だろう?
⇨その配慮・環境は、普通学級?通級?支援学級?どの学級が一番得られるだろう

と考えるイメージになります。

ただ、専門的な内容になりますので、療育に通われてる場合は、支援員の先生に。

通われてなければ、学校の先生に相談できると良いと思います。

【合わせて読みたい記事】

【療育指導員が紹介】ADHDの子が過ごしやすくなるグッズ8選

③:第3者から「どの学級を」勧められてるか

第3者(特に学校)から、どの学級を勧められているか、も大切な点になります。

特に『学校側の考え』は、実際の本人の様子を見て判断してる為、

検討する際の “大切な情報” になります。

療育に通ってる方は、可能なら学校に訪問してもらい、専門の先生にアドバイスをもらうのも1つです。

もし、療育に通われていない場合は、

学校に配属されてるスクールカウンセラーに相談し、様子を見てもらうこともできます。

地域差がありますので、『在籍校に確認』してみましょう。

⚠「先入観・世間体」で学級選びをしない

「ダメな子がいく所だから」や「周りから変な目で見られる」などの理由で、学級を選んでしまうことは避けましょう。

「お子さんにとって」の学級選びでないと、その後の学校生活で辛い思いをして、

最悪の場合、不登校・引きこもりなど、二次障害になることもあります

二次障害は、適切な環境があれば防げます。

二次障害について、詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。

【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法

学級選びに不安がある時「やるべきこと

ここでは、学級選びに不安がある時に、

4つの「やれたら良いことを見ていきます。

事前に準備をしておき、何かあったときに

“すぐ動ける状態を作っておく” が大切になります。

必要に応じて、参考にして下さい。



①:学校内で「相談できる人」と繋がる

②:「通級/支援級の情報」を集める

③:「療育」を利用する

④:「タブレット学習」をする


①:学校内で「相談できる人」と繋がる

学校内で、信頼して相談できる人と繋がっておくのが、大切になります。

よくあるのは、担任の先生の理解がなく、お子さんが辛い思いをしてるケースです。

いざ問題が起こった時に、お子さんの味方になってくれる(理解者)先生と繋がっておけると、

問題の解決に向けて、協力を得られやすく安心です。

学校内で相談できる先生は、下の先生が多いです。

・担任
・校長/教頭先生
・保健室の先生

・スクールカウンセラー
・通級・支援級の先生
・支援コーディネーター


信頼できる・話がしやすい先生は、人によって様々だと思います。

まずは、面談など時間をとって、信頼できる先生を見つけておきましょう。

②:「通級/支援級の情報」を集める

在籍校に、通級/支援級があるか
⇨あるなら、何クラスで何名なのか
⇨ないなら、、どこの学校に通うのか

のように、事前に情報を集めておけると安心です。

あと、可能でしたら、先輩ママに聞くのも1つです。

表面的な情報だけでなく、実情も掴みやすいのでお勧めになります。

【合わせて読みたい記事】

【簡単にわかる!】特別支援級と通級の違い

③:「療育」を利用する

もし療育を利用されてない方は、療育先に繋がっておくのも、1つです。

先生がお子さんに指導することで、成長・過ごしやすさを作っていきます。

療育は「福祉サービス・民間」があります。

急いでない方:福祉サービス
急いでる方:民間


を検討されると良いと思います。

福祉サービスは、国の助成金を受けられる為、親御さんの経済的負担が軽いです。

ただ混み合っているのが、デメリットになります。詳しくは、下の記事をご覧ください。

【通所受給者証のデメリット】3つの注意点・メリット・申請方法

※福祉サービスを使う場合は、「通所受給者証(受給者証)」を使います。受給者証を使うデメリットを心配される方が多い為、前半はそこを中心にまとめています。

④:「タブレット学習」をする

学習面が心配な方は、「学習面のサポートの準備」をしていきましょう。

例えば、ADHDの子でよくあるのは、

・授業参加できなくて、勉強が遅れてる
・集中力低くて、学力がついてない
・そもそも勉強やりたがらない


などの、学習の困りが出やすいです。

学習面で困る場合、最も多い時期は、小学3~4年生になる頃です。

実際に支援していて、学習に関する相談では、最も多い学年になります。

授業についていけなくなり、点数が低くて、お子さんの拒否感が次第に強まってきます。

授業を嫌がったり、宿題でイライラが爆発したり、勉強をしなくなったり…。

そうならない為の「学習のサポートの準備」になります。

学習サポートの準備の1つとして、私はタブレット学習を勧めています。

もちろん、「お子さんが興味を持てたり、取り組むのが嫌じゃない」、というのが前提になります。

タブレット学習には、家庭内で気軽に取り組めるのはもちろん、

お子さんの苦手な問題が自動抽出されるなど、学習サポートが充実した機能が、多いです。

・今の課題/今後必要な学習内容の把握
・小さい成功体験積み、自信をつける

 (学習が嫌にならない様に)

目的に合わせて、情報を集めるだけでも良いと思います。

タブレット学習については、下の記事にまとめています。

お子さんの学習に不安がある方は、ご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良いタブレット学習とは?4つの条件・理由・注意点

「【ADHDの子は普通学級は避けるべき?】小学校の学級選びの3つのポイント」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



ADHDの子は「普通学級に行ける?」
・ケースバイケース
・ADHD=普通学級はダメ、ではない

ADHDの子が普通級で過ご「成功事例」
・必要な環境が作れた事例
・不注意型の子の事例

ADHDの子が普通級で過ご「失敗事例」
・離席が多い/多動タイプの事例
・突発的な言動が多い/衝動性タイプの事例

✅学級選びで「大切なこと」
・本人の気持ち
・必要な配慮/環境があるか
・第3者からどの学級を勧められてるか

学級選びに不安がある時「やるべきこと
・学校内で相談できる人と繋がる
・通級/支援級の情報を集める
・療育を利用する
・タブレット学習をする



以上になります。

本記事がお役に立てれば、幸いです。

【関連記事】

【支援学級に偏見はある?】教育・療育の現場から見える ”実態”

【支援学級にいじめはある?】100名以上の子から見える ”現状”

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