子どもの不登校で悩まれてる方「不登校の子が学校に突然行くのは何で?止めた方がいい?どう関わればいいか分からない」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅不登校の子が
「学校に突然行く理由」
✅学校に突然行く前に
「押さえたい4つのポイント」
✅学校に突然行った後に
「押さえたい3つのポイント」
✅学校に突然行く時の
「2つの注意点」
✅不登校の子に
「必要なこと」
✅不登校の子が
「備えておきたいこと」
不登校の子の中には、突然学校に行く子がいます。
「ずっと休んでたのに、急にどうしたの?」
「登校すること自体は良いことなのかな」
「無理させない様に止めた方がいいのかな..」
など、心配や疑問に思われる方は、多いと思います。
そこで本記事では、不登校の子が突然学校に行く時のポイントを「学校に行く前・行った後」に分けて、お伝えしたいと思います。
この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を15年以上しています。
実際に支援する中で、特に大事だと感じた点をまとめています。参考になれば幸いです。
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不登校の子が「学校に突然行く理由」
不登校の子が「学校に突然行く理由」は、
3つあります。
お子さんによって様々になりますが、私が支援してきた中では、特に多かった3つをお伝えします。
①:「周囲の期待」に応える為
②:「一時的な」気持ちの高揚
③:「周囲からの刺激」を受けた
①:「周囲の期待」に応える為
家族や先生の期待に応える為に、無理をする場合になります。
本人としては「本当は行きたくない、学校に行くのが辛い」と思ってる一方で、
「これ以上迷惑掛けられない、学校に行かなきゃ」という思いから、無理をして学校に行ってるパターンになります。
本人の気持ちと行動にギャップがあり、後から反動(休む・情緒不安・体調崩す)として出ることが多いです。
②:「一時的な」気持ちの高揚
不登校の子は、気持ちの波が大きい場合が多いです。
「今日は学校に行けそう。勉強できそう」という日もあれば、「今日は外に出たくない。誰とも話したくない」という日もあります。
具体的なキッカケがなくても、日によってコンディションの振り幅が大きいです。
気持ちの波が一時的に上がってる時に、不登校の子の「学校に行く!(突然)」が出てることも、少なくありません。
③:「周囲からの刺激」を受けた
人との関わりを通して、刺激を受ける場合もあります。
例えば、
・療育の先生
・仲が良い友達
・習い事の先生、友達
・親戚
など、様々な人から刺激を受けます。共通しているのは、“本人が信頼してる人” から刺激を受けることです。
例えば、
「仲良い友達との会話で進路の話が出た」
「どんな高校があるのか、療育の先生と一緒に調べてみたら、興味が湧いてきた」
などがあります。
学校に突然行く前に「押さえたい4つのポイント」
学校に突然行く前に、
「押さえたいポイント」は、4つあります。
①:「本人の考え」を確認する
(学校に行く理由)
②:具体的な「学校での過ごし方」を決める
③:辛くなった時の「逃げ道」を決める
④:学校の「理解・協力」を得る
①:「本人の考え」を確認する(学校に行く理由)
本人が、学校に行くと突然言い出した理由を確認します。
先ほどお話しした、学校に行く3つの理由のどれに当てはまっているかを確認します。聞かなくても、様子で分かる場合は大丈夫です。
大切なのは、本人が無理をしているのか、一時的に気持ちが高ぶってるのか、確認する必要があります。
無理をしたり、気持ちが高ぶっていると、本人への負担が大きく、後から反動が出ます。せっかく学校に行けても「やっぱりダメだった..」とネガティブな経験に繋がる恐れもあります。
②:具体的な「学校での過ごし方」を決める
本人が「学校に行く」という気持ちが強ければ、次は学校での過ごし方を、具体的に決めます。
目的は、本人の失敗体験に繋がるのを避ける為です。
例えば、今まで数ヶ月学校を休んでいて、不安が強いにも関わらず、いきなり1日登校は、ハードルが高いです。
最初は、簡単過ぎるぐらいのハードルで大丈夫なので、成功体験に繋がる過ごし方が必要になります。
例えば、
・好きな授業だけ受ける
・午前中だけ参加
・保健室で2時間過ごす
など、お子さんができそうな過ごし方を、本人と一緒に決めることが大切になります。
③:辛くなった時の「逃げ道」を決める
どんなに事前に準備していても、いざ学校に行ったら、本人が辛くなる時はあります。
辛くなった時に備えて、事前に “逃げ道” も決めておきます。逃げ道というとネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでの意味は、本人を守る意味になります。
無理をして嫌な経験をするより、できる所まで過ごし、それ以上は適切な方法(逃げ道)で対処することが大切です。
例えば、
・保健室で休む
・早退する
本人から先生に伝える時は、言葉が難しければ、サイン(ex.軽く手を上げる)、机に置いてあるカードをめくる等、本人ができる伝え方でしたら、どんな形でも大丈夫です。
④:学校の「理解・協力」を得る
本人の考え、学校での過ごし方、辛くなった時の逃げ道を、担任の先生中心に学校に伝えておきます。
本人や家族の中で話がまとまっても、学校がNGを出すことはありますので、学校とすり合わせておく必要があります。
本人が突然学校に行くとなると、学校とのすり合わせは時間的に難しいかもしれませんが、今後の為にも、日頃から学校としてどこまでOKかなど、確認しておけると安心です。
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【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント・2つの注意点
学校に突然行った後に「押さえたい3つのポイント」
学校に突然行った後に、
「押さえたいポイント」は、3つあります。
①:まず「休んでもらう」
②:「学校の感想」を聞く
③:「ポジティブな振り返り」をする
①:まず「休んでもらう」
まずは、ゆっくり休んでもらいます。不登校の子にとって「学校に行く」というのは、とてもエネルギーを使います。
見た感じで分からなくても、本人がそこまで自覚していなくても、負荷はかかっています。
本人の好きなことをしたり、十分な睡眠をとったりと、十分な休息をとります。
休息が十分でないと、気持ちの不安定さ(イライラ、不安が強まる)、疲労感に繋がります。
【関連記事】
【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン・関わり方・注意点
②:「学校の感想」を聞く
雑談や、ふとしたやりとりの中で、学校の感想を聞きます。
「◯◯が楽しかった」「◯◯は嫌だった」など、本人にとってのポジティブorネガティブに感じた部分を聞きます。
本人のコンディション、学校での過ごし方、参加した時間帯など、今後学校に行く際の参考になる為、本人にとって何が良くて、何が良くなかったのか、確認していきます。
③:「ポジティブな振り返り」をする
本人の感想が聞けたら、ポジティブな振り返りをします。
ポジティブな振り返りとは、本人が「学校に行って良かったな」「学校そんなに悪くなかったかな」と思える様に振り返ることです。
例えば、学校で授業を受けたのは勉強が難しくて嫌だったけど、友達と話せたのが嬉しかった場合は、
「学校に行ったから、友達と◯◯の話ができたね」とポジティブな部分に着目して振り返っていきます。
ネガティブな部分だけを振り返る形だと、嫌な気持ちを繰り返すだけなので、お勧めはしないです。
ネガティブな部分の振り返りをする際は、例えば、
「体育は、ただでさえ疲れるし、友達と協力して気を遣って余計に疲れるから、見学するのも1つだと思うけど、どう思う?」など、
本人にとって負担が少ない方法を伝え、どう感じるか、聞いてみるのも1つです。
大切なのは、本人の辛さに一度共感した上で、考えられる方法を選択肢として伝えることです。
本人が自分で考えられる場合は、選択肢はなくても大丈夫です。
学校に突然行く時の「2つの注意点」
学校に突然行く時の「注意点」は、
2つあります。
①:「突然行く=改善(解決)」ではない
②:「現実的なのか」客観的に見る
①:「突然行く=改善(解決)」ではない
不登校の子が、学校に行くというのは、家族として嬉しいものです。
実際に、前向きに行動できてることは素晴らしいことですし、応援したい所だと思います。
ただ、不登校の子の「学校に行く(突然)」は、長い目で冷静に見る必要があります。
繰り返しになりますが、不登校の子は気持ちの波が大きい為、その時々で気持ちやコンディションが変わります。
場面ごとの様子に一喜一憂すると、家族も疲れてしまいます。そして本人もプレッシャーを感じ、期待に応えようと無理をします。
そういったことも考えると「今は学校に気持ちが向いてる時期なんだね」と、家族内で冷静に受け止めることが大切になります。
②:「現実的なのか」客観的に見る
本人の「学校に行く」が現実的なのか、客観的に見る必要があります。
数ヶ月休んでいた子が突然「明日から学校行く!全部の授業受ける!」と平気で言うことがあります。
本人はもちろん本気だと思います。ただ、本人の気持ちに体がついていかない可能性は高く、注意が必要になります。
本人が頑張りすぎない様に見守りつつ、時には一緒に考え、本人の失敗体験で終わらない様に支えてくことが大切になります。
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【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント・注意点
「【学校に突然行くのはなぜ?】不登校の子の関わり方~学校に行く前・行った後~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅不登校の子が
「学校に突然行く理由」
・成功体験を積む
・自己肯定感の向上
・次の行動への意欲に繋がる
✅学校に突然行く前に
「押さえたい4つのポイント」
・本人の考えを確認する
・具体的な学校での過ごし方を決める
・辛くなった時の逃げ道を決める
・学校の理解・協力を得る
✅学校に突然行った後に
「押さえたい3つのポイント」
・まず休んでもらう
・学校の感想を聞く
・ポジティブな振り返りをする
✅学校に突然行く時の
「2つの注意点」
・”突然行く=改善(解決)” ではない
・現実的なのか、客観的に見る
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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