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【療育指導員がおすすめ】ADHDの子の集中力UP!人気おもちゃ13選

投稿日:2022年5月12日 更新日:

ADHDの子に合うオモチャを探してる方「ADHDの子どもが遊べたり、集中力がつくおもちゃってあるの?成長に繋がるおもちゃを教えてほしい」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



✅ADHDの子に
 「おすすめオモチャ」


✅ADHDの子がオモチャで
 「身につくスキル」


✅成長に繋げるオモチャの
 「遊び方」


「子どもがオモチャにすぐ飽きて、どんなオモチャを選べばいいか分からない…」

「遊ぶだけじゃなくて、少しでも子どもの成長(発達を促す)になるオモチャが知りたい…」

お子さんに合ったオモチャ選びは、とっても難しいですよね。

この記事を執筆している私は、療育支援員を10年以上しており、発達障害のお子さん・親御さんの支援に携わってきました。

その支援経験を元に、本記事では、下記の内容をまとめました。

ADHDの子の「おすすめオモチャ・身につくスキル・成長に繋がる遊び方

本記事が参考になれば、幸いです。

※ADHDといっても、様々です。参考程度にご覧ください。

ADHDの子に「おすすめなオモチャ」

ADHDの子に「おすすめオモチャ」を13種類、紹介します。

お子さんが興味をもちそうか、オモチャの特徴も合わせて、ご覧ください。

①:木製パズル モンテッソーリ教育おもちゃ

  • はめる底が深めで、入れやすい
  • 色と形の認知力が上がる

②:【10枚入り】PUERI 木製パズル

  • 豊富な種類
  • 各ピースの色が違い、はめやすい
  • 口まわりの筋力が弱い子向き
    (ヨダレが垂れやすい等)

③:CORPER TOYS 木製パズル 型はめパズル

  • 形のマッチングできる
  • 生き物・乗り物・文字など種類が豊富
  • 掴みやすい形状
    (手先が不器用な子におすすめ)

④:3 in 1 磁気 木製形認識力 集中力 数学力アップ子供のための木製知育 モンテッソーリ 知育

  • 色・数字・形のマッチングできる
  • 簡単な計算の練習ができる
  • 魚釣りで遊べる

⑤:形合わせ 図形 幾何 木のおもちゃ 型はめ遊び 型はめパズル モンテソッリー教具

  • 形・色のマッチングできる
    ※マッチング=2つ以上の対象物を見比べるスキル
    (細部を注意深く見る)

⑥:ラーニングリソーシズ ひもとおしボード

  • 微細運動の練習になる
    (つまむ・穴に通す・ひっぱる)
  • 集中力がつく
    (穴を注視する)

⑦:チップひもとおし

  • 微細運動の練習になる
    (つまむ・穴に通す・ひっぱる)
  • 集中力がつく
    (穴を注視する)

⑧:Generic ひもとおし 紐通しおもちゃ 収納ケース付

  • 微細運動の練習になる
    (つまむ・穴に通す・ひっぱる)
  • 集中力がつく
    (穴を注視する)

⑨:HABA(ハバ) スティッキー

  • ルール理解を促せる
  • ルール・順番を守る練習ができる
  • 短時間の集中力を使う
    (棒が倒れない様に注意を払う)

⑩:Fidget Spinner 指先スピナー

  • 感覚遊びができる
    (視覚)
  • 持ち運びに便利
    (ポケットに入るサイズ)

⑪:ミッケ!―いつまでもあそべるかくれんぼ絵本 I SPY 1

  • 特定のキャラクターを探す本
  • “探す系の本” が好きな子にオススメ
  • 集中力がつきやすい
    (細部を注意深く見る力)

⑫:バランスストーン 11個+38cm ケンケンパ リング 10本 セット

  • 感覚遊びができる
    (触覚/固有受容覚/平衡感覚)
  • ソフト素材で安全
  • バランス感覚が養える
  • 色の概念理解も促せる

※平衡感覚=体の傾きを感じる感覚

⑬:山善 トランポリン 92/102cm 安全ゴムバンド式用

  • 体幹が鍛えられる
  • 家庭でストレス発散できる
  • 全身の感覚が満たせる(感覚探求)
  • 家庭内で落ち着きやすくなる
    (感覚が満たされやすい為)

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ADHDの子がオモチャで「身につくスキル

ここでは、ADHDの子がオモチャで「身につくスキルを見ていきたいと思います。

オモチャは遊んで楽しむことが一番ですが、ADHDの子にとっては、スキルを身につける方法にもなります。

ADHDの子は、

・集中力が低い
・人の話を聞いてない
・やるべきことがやれない


など、困り事を抱えやすいです。

そんな困り事を少しでも軽減する為、遊びの中でスキルが身につけられるなら、良いですよね。

今回は、2つのスキルを見ていきましょう。



①:集中力

②:課題を終える力


1つずつ、見ていきましょう。

①:集中力

集中力とは、注意のコントロール力ともいいます。

特に集団生活では、相手に “注意を向け続ける” ことが、必要になります。

例えば、下のような場面で、必要になります。

・先生の説明を最後まで聞く
・決められた課題に最後まで取り組む

このように、”集中する(注意の持続)” は、生活の中で、大切になります。

この集中力を、”オモチャを使った遊び” で身につけることができます。

・シールを5枚全部貼る
・パズルを完成させる
・10個のビー玉を全部穴に入れる


このように、お子さんが楽しめて、取り組む時間を長くしていけると、集中力が伸びてきます。

【合わせて読みたい記事】

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✍段階的に「取り組む時間」を伸ばす

最初は、シールを3枚が精一杯だったけど、次第に慣れてきたら、

3⇨5⇨7枚など、お子さんに合わせて、段階的に増やしていけると良いです。

集中力が伸びてる(成長)のが、数字で具体的に把握できますし、

“お子さんの正確な成長” に合わせて、頑張る時間を伸ばすこともできます。

②:課題を終える力

課題を終える力とは、療育の現場では「課題遂行」ともいいます。

言葉の通り、”課題を終える力” になります。

ADHDの子は「課題遂行」が、苦手な場合が多いです。

授業中の課題・家での宿題・明日の準備など、”課題” は、日々たくさんあります。

その日々の負担を軽くする為に、1つの方法としてオモチャがあります。

遊びを通して、”課題を終える機会” を作ることが、大切になります。

正確にいうと…

『課題を終えた⇨お子さんのメリット』(達成感・ほめられて嬉しかった)があった』

を作っていきます。

具体的な関わり方は、次の項で説明していきますね。

成長に繋げるオモチャの「遊び方」

ここでは、成長に繋げるオモチャの「遊び方」を4つ見ていきたいと思います。

ADHDの子の特性に合わせた “4つの工夫” を説明していきます。



その①:「ゴール」を決める

その②:課題は「短く区切る」

その③:「楽しみ」を事前に伝えておく

その④:できたら「ほめる」


1つずつ見ていきましょう。

その①:「ゴール」を決める

事前に、「何ができたら終わりか」を決めておきましょう。

例えば…

・シール「5枚」貼る
・ストローを「8本」入れる
・パズル「完成」させる


など、数字で表現したりと、具体的にすると良いです。

ADHDの子は、見通し(何をしたら終わりか?)が具体的なほど、取り組める可能性が上がります。

なるべく、ゴールを具体的にして、お子さんに伝えられると「頑張るぞ!」になりやすいです。

その②:課題は「短く区切る」

お子さんが取り組む課題(オモチャ)は、短く区切りましょう。

「これぐらいなら、できそうかな」というイメージになります。

大事なのは、課題を最後まで終えることより、

「課題を終えたことによる、本人が感じる喜び(メリット)」です。

・ママにほめられた!
・8個も入れられて嬉しかった!

このような喜びがあれば、少しずつ取り組む課題の量・時間を長くしても、楽しみながら取り組むことができます。

その③:「楽しみ」を事前に伝えておく

お子さんが進んで課題に取り組む場合は、こちらの内容は必要ありません。

ただ、「嫌じゃないけど、大人に言われたからやってみる」ぐらいのモチベーションでしたら、必要な場合があります。

課題に取り組む事がそこまで楽しいものでなければ、終わった後のご褒美があると、頑張りやすいです。

ご褒美は、何でも大丈夫です。

・ママと10分遊べる
・パパに高い高いを5回してもらう
・お菓子1個食べられる


“親御さんの負担が大きすぎないもの” で、あると良いと思います。

✍ご褒美を出すと、依存しない?

支援をしていると「ご褒美があると、それがないとやらなくなっちゃいませんか?」と質問をいただきます。

ここでの回答は、「正しく関われば、依存することはありません」になります。

課題に取り組むのを繰り返してくと、お子さんにかかる負荷が軽くなっていきます。

前は、100の力で取り組んでいたけど、成長して慣れてくると80の力で、できるようになります。

そうすると、負荷が軽くなるので、以前ほどのご褒美は、必要なくなります。

例えば、ご褒美がママと10分遊ぶでしたら、5分に減らすイメージです。

このように、お子さんにとっての難易度が下がってきたら、それに合わせてご褒美のレベルも下げていきます。

もしくは、ご褒美のレベルは維持して、課題のレベルを上げるもの、1つです。

もしこの方法をしても、「子どもが理屈をつけて、ごほうびに執着する」場合は、別のアプローチが必要になると思います。

例えば、親御さんがお子さんに主導権を握られてる為、普段の関わりを振り返る必要がある、などのケースです。

その④:できたら「ほめる」

ここは、先ほども触れた内容になりますね。

終わったら後に、お子さんがほめられれば、

お子さんは『やってよかった!また次も頑張る!』という気持ちになり、

次の行動にも繋がりやすくなります。

ADHDの子の関わり方については、別記事に詳しくまとめています。

必要な方は、【ADHDの子ども】うちの子は何タイプ?3つの症状(タイプ)と7つの接し方 をご覧ください。

「【療育指導員がおすすめ】ADHDの子の集中力UP!人気おもちゃ13選」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



おすすめオモチャ
・本記事を参照

オモチャで「身につくスキル」
・集中力
・課題を終える力

成長に繋げるオモチャの「遊び方」
・ゴールを決める
・”楽しみ” を事前に伝える
・できたらほめる



以上になります。

参考になるオモチャ/活用法がありましたら、お子さんとたくさん遊んでみて下さい。

お子さんの「できた!楽しい!」に繋がれば、幸いです。

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