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【療育支援員がおすすめ】ADHDの子の子育てに役立つ本を紹介~厳選5冊~

投稿日:2020年3月31日 更新日:

ADHDの子の関わりを知りたい方「ADHDの子どもを理解してあげたい。育児に役立つ本が知りたい。おすすめの本を教えてほしい 」

このようなお悩みに、お応えします。

☑本記事の内容



ADHDの子の育児
「オススメな本 5冊」

✅本がオススメな
「3つの理由」

✅本の知識を生活に活かす
「8つの活用法」


「療育を受けるほどではないけど、子どもの発達が心配」

「診断は出てないけど、子どもがADHDの傾向がある」

お子さんの発達や接し方で悩まれている方は今、とても増えています。

この記事を執筆している私は、療育支援員を10年以上しています。

その支援経験を元に、「ADHDの子の育児に役立つ本 5冊・8つの活用法」をまとめました。

参考になれば、幸いです。

ADHDの子の育児「オススメな本 5冊」

それぞれの本の特徴を、解説していきます。

時間がある方は、紹介する順番に読めると、必要な知識が効率的に身につけられます。

①:ADHDの本

  • ADHDの概要が掴める
  • 基本的な関わり方が学べる
  • 典型例が多く、最初の1冊としておすすめ

②:魔法の言葉かけ

  • 発達障害の子全般に使える基礎知識が学べる
  • ABA(応用行動分析)を元に根拠が明確で、実践的
  • 日常生活の中での実践方法が多く、誰でもすぐ実践できる

③:ADHDの子の育て方のコツがわかる本

  • 育児に活かすノウハウが多い
  • ①②の本の知識を、この本をプラスで取り入れられると、更に効果的
  • 親の視点で執筆されている

④:ADHDのペアレントトレーニング

  • “ADHDの子の育児” への向き合い方が学べる
  • 親自身のスキルアップができる

⑤:ADHDの子どもたちをサポートする本

  • 家庭・学校での配慮方法が具体的に学べる
  • 先生にサポートを依頼する時に、そのまま活用できる
  • 図も多く、理解しやすい

⚠「専門書」は買う必要はない

理由は、実践が難しいためです。実践ができなければ、本を読む意味は、あまりありません。

ここでいう、専門書とは “学問書” に近いイメージです。

「独立して療育をする・資格をとる」などの理由がない限り、まずは上記で紹介した本を読みながら実践で、十分です。

恐らくほとんどの読者さんは、

「専門知識を増やす<子どもに合った関わり方を学ぶ」だと思います。

目的にあった本を選びましょう。

【合わせて読みたい記事】

【療育指導員がおすすめ】ADHDの子の集中力UP!人気おもちゃ13選

本がオススメな「3つの理由」

理由①:低予算で学べる

療育は毎月の費用がかかります。障害の程度によって様々ですが、

民間の療育ですと、月間で3~7万、自宅への訪問型は、10万以上かかる所があります。

区の療育は混み合っていて、数ヶ月~数年待たれるケースも多いです。

仮に利用ができたとしても、月に数回など、成果が出づらい通い方になりやすいです。

親御さんが学び、家庭内で解消できる場合は、本5冊購入されても、

1万円前後で、療育の1割以下の費用を抑えられます。

ちなみに、家庭内の解消の目安は、

“生活に支障が出るほどの困りが3ヶ月以上出ていない状態” になります。

『周りの子との違いはあるけど、生活で凄く困るわけじゃない』という状態であれば、OKです。

理由②:自分のペースで学べる

仕事や育児で、親御さんは日々大変ですよね。

私も2児の親なので、時間に追われる親の気持ちはよくわかります…。

まとまった時間がないと、必要な量は学びづらいです。そんなときに本が便利です。

家事の合間やちょっとした空き時間を活用できれば、2週間に1冊は読める方も多いと思います。

本記事で紹介する本は、そんな空き時間でサクッと読めるものを選んでいます。

理由③:包括的に学べる

本は、決まったテーマを “網羅的に” 学ぶことができます。

例えば、ADHDの特性・親の関わり方・親の体験談など、

必要な知識・情報・事例を、まとまったものをして、学ぶことができます。

本の知識を生活に活かす「8つの活用法」

本を読むだけでは、子どもの困りは解消されないですよね。

その知識をどう、活かすか?が、重要になります。

今日から実践できるよう、具体的に2つ解説していきます。



①:本の知識を1日1回「実践する」

②:本にある配慮を「先生に依頼」する


①:本の知識を1日1回「実践する」

1-1:具体的な行動で決める

“お子さんへの関わり方”は、具体的行動で決めます。

理由は、実践できたのか?効果があったのか?を、確認するためになります。

「誰が、いつ、どこで、何をする」を決めることが、大切になります。

例えば、母親が子どもを褒める場合(寝る前にオモチャの片付けができたら)



・「全部オモチャを箱に片付けられたね」と褒める:○

・上手に片付けられた時に褒める:✕


表現が抽象的ですと、「何となくできたかな」と、親御さんの自己満足になりやすいです。

1日1回でも良いので、具体的な行動を意識して実践することが大切です。

『実践できた!orできなかった!、を判断できるか…?』

を自問自答しながら考えると、イメージしやすいと思います。

1-2:継続できるものにする

具体的な行動で決められても、継続できなければ、あまり効果が期待できません。

必ず、”継続できるイメージの湧くもの” にしましょう。

生活の中で、8割ぐらい出来るようになるまで、続けるのが目安になります。

ex.10回約束した場面があって、8回以上約束が守れた

1-3:日常生活の中で、できることにする

親御さんは、育児・お仕事で多忙な毎日を、送っているかと思います。

最初は、張り切って頑張れますが、だんだん失速することが多くなります。

そこで対策として、”日常生活の中でできること” を見つけるのが、オススメです。

例えばお子さんが、宿題を見せにきてくれた時の声掛けを

「はい。終わったね→全部自分で解けたんだね!凄いね!

に変える様な、イメージになります。

普段の忙しい生活に、プラスαの関わりは負担になるものです。

成果を出す秘訣は、普段の関わりに1つ、工夫を入れることです。

1-4:振り返る

工夫した関わりに効果があった…?

を確認するのが、大切になります。

振り返りの回数は多い方が良いですが、1日1回・1週間に1回など、

継続できる回数を決められるのが一番だと思います。

お子さんの変化を、他の家族に聞いてみるのも、オススメになります。

効果を確認し、必要に応じて、関わり方を変えていきましょう。

②:本にある配慮を「先生に依頼」する

2-1:先生のスタンスを把握する

お願いをする前に、必ず “先生のスタンス” を確認しましょう。

お願いしたいことがあっても、先生が協力してくれなければ、意味はありません。

先生が協力してくれる可能性があるのか…?もしくは難しいのか…?ここの確認が大事になります。

私の経験上ですが、傾向としては、経験の浅い若い先生は協力的な方が多めで、

ベテランの先生は、柔軟な対応がむずかしい場合が多いです。

これは先生によりますので、必ず先生と直接お話をしながら、見極めてみましょう。

見極める方法として、”先輩ママ” に聞くことも1つになります。

2-2:先生がどう感じているか、把握する

先生自身が必要性を感じないと、協力してもらえません。

先生が必要性を感じていない場合は、協力をお願いする前に、

子どもが何で困っているのか、具体的に伝えていく必要があります。

2-3:先生のメリットを示して、お願いする

親御さんが一方的にお願いしても、むずかしいケースがあります。先生も多忙です。

余裕がなかったり、必要性を感じていないケースもあるため、

お願いする場合は、必ず先生のメリットになる、伝え方をしましょう。

例えば、

「移動教室の前に、個別で1回声掛けをして見通しを立てて頂けると、癇癪にならず先生が対応することが減ると思います」

など、先生が協力することで、先生自身の負担が軽くなることを、具体的に伝えらえると、協力が得やすくなります。

2-4:具体的な行動でお願いする

先ほどの親御さんの関わりと、同じになります。

先生にお願いする場合も、「誰が、いつ、どこで、何をする」のか、具体的に伝えましょう。

これは先生が、実践しやすくするためです。

熱心でスキルもある先生であれば、具体的な表現でなくても大丈夫です。

ただ、そうでない場合は、流されてしまうことも多いです。

必ず、実践できているか、ポジティブな変化があるのか、

確認できるようにしておきましょう。

「【療育支援員がおすすめ】ADHDの子の子育てに役立つ本を紹介~厳選5冊~」まとめ

記事のポイントをまとめます。



ADHDの子の育児 オススメな本
・ADHDの本
・魔法の言葉かけ
・ADHDの子の育て方のコツがわかる本
・ADHDのペアレントトレーニング
・ADHDの子どもたちをサポートする本

本がオススメな理由
・低予算で学べる
・自分のペースで学べる
・包括的に学べる


活用法① 1日1回、本の知識を実践する
・具体的な行動で決める
・継続できるものにする
・日常生活の中で、できることにする
・振り返る

活用法② 配慮を先生に依頼する
・先生のスタンスを把握する
・先生がどう感じているか、把握する
・先生のメリットを示して、お願いする
・具体的な行動でお願いする

 

以上になります。

本記事が参考になれば、幸いです。

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