不登校

【不登校の担任の気持ち】何が本音?担任と関わる時の4つのポイントとは

投稿日:2023年12月1日 更新日:

担任の先生で悩まれてる方「不登校の担任の先生って、どんな気持ちなの?子どもや学校の相談など、担任の先生と上手くやりとりをしたい」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



不登校の子が在籍するクラスの
 「担任の気持ち」

不登校の担任と関わる時の
 「4つポイント」

担任と関わる上での
 「3つの注意点」

担任とのやりとりが
 「どうしても難しい時」


不登校の子に
 「必要な備え」


※本記事はプロモーションを含みます


不登校のお子さん、親御さんにとって、担任の先生の存在は、言うまでもなく大きな存在です。

そして、学校への通い方、クラスでの配慮、進路など、担任の理解・配慮・協力は、必要不可欠になります。

ただ、担任とのやりとりが上手くいかず「先生は何を考えてるんだろう…どんな気持ちで対応しているの?」と悩まれてる親御さんは少なくありません。

そこで本記事では、不登校の担任の気持ち・担任との関わり方に関する情報をお伝えします。

※ここでいう担任は、不登校の子の親御さんとのやりとりが上手くいかない先生を想定しています

私は、不登校・療育支援を15年以上しており、不登校・発達障害のお子さん、親御さんの支援に携わってきました。

親御さんが、担任の先生の気持ちに合わせて相談することで、話が進みやすくなったケースを、支援の中で何回も見てきました。

その支援経験を元に、本記事をまとめてます。参考になれば幸いです。

不登校の子が在籍するクラスの「担任の気持ち」

不登校の子が在籍するクラスの

「担任の気持ち」は、4つになります。



①:「不登校=甘え」だと思ってる
 (本人・家庭の努力不足)

②:「先生の役割」を全うしたい

③:「学校での立場」を守りたい

④:「教室運営」を優先したい


①:「不登校=甘え」(本人・家庭の努力不足)

本人や親御さんを否定したり、無理なことを求めてくる先生になります(ex.皆と同じ様な登校、授業を全部受ける)。

不登校を本人の甘え、努力不足だと捉え、一律に対応しようとします。

本人や家庭に合わせた、柔軟な対応はせず、

「皆もやってます」
「学校では、◯◯が決まりです」
「一人だけ特別扱いはできません」
「とりあえず学校に連れてきて下さい」

などの、考えや発言が見られます。

②:「先生の役割」を全うしたい

先生自身は熱心なのですが、お子さん、親御さんにとっては、負担になる関わりをします。

良くも悪くも「先生は、◯◯すべき」という考えが強い為、多くのコトを頑張って促そうとします。

「学校に行かないと、本人が困っちゃう」
「学校に行って、教室で過ごすことが一番」

など、”本人に合わせて” というより、“◯◯であるべき” という気持ちが強いイメージになります。

③:「学校での立場」を守りたい

先生の利己的な考え方から、本人に無理な登校を求める場合になります。

「担当するクラスに不登校の子がいる」という先生自身の教室運営を疑われない様にする為、生徒には頑張って学校に来てもらい、健全な教室運営ができているというアピールをします。

不登校は「30日以上の欠席」という基準がある為、時々出席してもらうだけでも、正式な不登校としてカウントされません。

先生によっては、自分の評価・学校での立場を守る為に、という気持ちが強い場合もあります。

④:「教室運営」を優先したい

教室運営を最優先にし、遅れる子に対しては、放置に近い対応をする先生です。

個人に合わせた対応はせず、担任自身のやり方についていけない生徒は、置いてけぼりに近い状態になります。

親御さんとしても、放置されてる気持ちになります。

【関連記事】

【欠席理由はどう伝える?】不登校の欠席連絡・電話が辛い時の対策

不登校の担任と関わる時の「4つポイント」

不登校の担任と関わる時の「ポイント」は、

4つになります。



①:「本人・保護者の意向」を明確に伝える

②:「担任のタイプ」を把握する

③:「検査結果・療育の支援計画」の共有

④:「スクールカウンセラー」に相談する
 (家庭と担任の仲介役)


①:「本人・保護者の意向」を明確に伝える

本人の気持ち、親御さんの考えを伝えていきます。

『本人の気持ち』とは、例えば、

・教室には登校したくない
・保健室登校ならできる
・体育は見学したい
・同級生と同じ時間帯の登校は避けたい

などになります。

親御さんの意向』とは、例えば、

・本人の意思を尊重したい
・欠席する時だけ連絡する
・1ヶ月に1回、近況の連絡をしたい

などになります。

一番大切な本人の気持ち、そして本人を支える親御さんの考えを最初に伝えることが重要になります。

②:「担任のタイプ」を把握する

担任の先生のタイプによって、相談の仕方が変わります。場合によっては、担任以外に相談する方が良い場合もあります。

よくある担任の先生のタイプは、

①新人で熱心
②専門知識ないけど協力的

③ベテランで自分のやり方を曲げない
④知識、経験もありサポートしてくれる


などがあります。①②は、療育先などに繋がっていれば、助言をもらい、内容を担任の先生に伝えることで、本人に必要なサポートが得られやすいです。

④は担任の先生に頼り、リードしてもらいます。

問題は③になります。相談しても話が進まない場合は、スクールカウンセラー・管理職の先生(校長、教頭など)など、担任以外の先生に相談することが望ましいです。

個別面談などを申し込み、まずは今の困りを他の先生に把握してもらう所から始めていきます。

③:「検査結果・療育の個別支援計画」の共有

療育・医療機関に繋がってる方は、検査結果や個別支援計画など、本人の様子がわかる記録(控え)を渡すのも1つです。

先生によっては、専門家の意見があれば、説得力が増し、協力に繋がる可能性もある為です。

また、お子さんの様子に対して共通認識が持てる為「癇癪を起こした時は、別室に移動して一旦落ち着く」など、お子さんに必要な関わりも、統一しやすくなります。

④:「スクールカウンセラー」に相談する
 (家庭と担任の仲介役)

スクールカウンセラーは、学校・家庭の間に立つ、中立の立場の先生になります。

お子さんのことは勿論、担任の先生とのやりとりなども含めて、学校生活全般の相談ができます。

学校の先生と違い、専門的な知識・経験もある為、学校内での相談役には心強いです。

スクールカウンセラーは、週に数日勤務してる(複数の学校等にも勤務)場合が多いです。事前に面談を申し込み、個別相談をします。

先ほどの内容と重なりますが、管理職の先生への相談も1つです。

特に、担任に相談に応えてもらえない等があれば、管理職の先生に入ってもらい、担任の先生にアプローチしてもらいましょう。親御さん・校長・担任の三者で面談をするのは珍しいことではありません。

【関連記事】

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント

担任と関わる上での「3つの注意点」

担任(学校)と関わる上での「注意点」は、

3つになります。



①:「担任と対立」は避ける
 (学校との関係性の悪化も)

②:「担任以外の先生」を巻き込む
 (担任と話が進まない場合)

③:「一人だけで」抱えない
 (家族の協力を得る)



①:「担任と対立」は避ける(学校との関係性の悪化も)

担任の先生、学校側との対立は避けます。

学校や担任の対応によっては、憤りや疑問を感じることもあると思います。ただ対立しても、本人の学校での過ごしやすさは変わりません。

むしろ、腫れ物に触れる様な対応をされ、親御さんも含め、嫌な思いをする場合もあります。

それでも感情的になってしまいそうな場合は「悪い関係性だけは避ける」を意識して距離をとる形でも、十分だと思います。

②:「担任以外の先生」を巻き込む(担任と話が進まない場合)

学校内で信頼できる先生、相談できる先生を作ることが大切になります。

親御さんにとっては、相談先がある安心感に繋がりますし、

お子さんにとっても「自分のことを分かってくれる先生がいる」という安心感になります。

担任、スクールカウンセラー、管理職の先生など、話をして信頼できる先生を見つけていきたいです。

③:「一人だけで」抱えない(家族の協力を得る)

不登校問題は、親御さんの精神的負担がとても大きいです。

その上、本人との関わり、学校とのやりとりは、大きな負担として重くのしかかります。頼れる人がいる場合は、家族など周囲の協力を得て、一人で抱えない工夫をすることが大切になります。

親御さんが不安定になると、本人も不安定になりやすいです。親御さんが一人で抱えない様にして、コンディションを整えておくことも大事になります。

【関連記事】

【不登校の再登校】復帰する時の6つのポイント

不登校の子に「必要な備え」

本記事の内容を通して、特に担任(学校)との関わりが上手くいかなかった場合について、不登校の子が備えた方が良い点をお伝えします。

必要な備えとは、学習準備になります。

担任とのやりとりが上手くいってもいかなくても、不登校期間が長いほど、学習機会は減っていきます。学習機会が減ることは、授業の参加のしづらさ、進路を狭めることに繋がります。

既に学習の苦手意識があったり、学習に取り組むこと自体が難しかったり、取り組むけど時間が他の子の2倍以上かかるなどあれば、学習面に関してフォローが必要なサインが出始めてると判断しても良いと思います。

ここでいう学習の目的は、2つあります。

・必要最低限の学力
(ex.読み書き、文章読解)

・本人が望む進路に必要な学力
(本人から希望あれば)

本人が望む進路が、高い学力を必要とする所でなければ、上記の2点で十分だと思います。

本人が生活する上で、そして本人の気持ちが向く進路に進めるため、早めの学習準備が必要になります。

ここでは、タブレット学習について、お伝えしたいと思います。

✅始めやすい、理解しやすい「タブレット学習」

私が支援してきた中で、不登校の子の学習の困りが多いパターンが、3つあります。

・学習習慣の未定着
・学習の拒否感
・特性による定着のしづらさ

こちらの3つの困りに沿ってお伝えします。

①:学習習慣の未定着

不登校の子は、生活リズムが乱れがちな為、学習機会を安定して作ることが難しいです。

そのため、時間が決まった習い事などは、合わないこともあります。その点タブレット学習ですと、その日の課題が提示されるのみで、取り組むタイミングは自由です。

調子が良ければ午前中に解いてもいいですし、ゆっくりであれば夕方に取り組むのも良いです。本人のコンディション、リズムに合わせて学習機会が作れる点が良さになります。

②学習の拒否感

問題を解く毎にポイントが貯まり、タブレット上のアイテムを交換して集めたり、キャラクターと話しをしながら進めてくれる対話型ですと、“勉強感” が薄まり、拒否感が出にくくなります。

結果として、学習時間の確保に繋がり、成果に繋がりやすいです。

③:特性による定着のしづらさ

お子さん自身が持つ特性から、理解のしづらさがある子になります。例えば、市販教材でいくら勉強しても定着しない、すぐ忘れてしまうことが多い子です。

タブレット学習では、アニメーション解説、解答結果からの課題の自動分析を通して、市販教材だけでは理解しにくい子の理解の手助けをします。

お子さんに合わせた視覚/聴覚情報の提示、本人が本当に躓いている(本質的に学習が必要な部分)問題の抽出がタブレット上でされるため、

本人が理解しやすく、記憶に残りやすく、定着に繋がっていきます。

また本人の学習課題に合った問題のみ取り組めるため、短時間で定着に繋がりやすいです。

特性ある子の学習で多いのが、本人の学習課題と取り組む問題のギャップになります。本人に必要な課題と問題が合っていないと、問題数を解いても成果には繋がりづらいです。

以上、3点の理由から、タブレット学習が効果的になりやすいです。

その他メリット、デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害に関わらず、グレーゾーンなど学習に困りを抱えてる子の参考になる内容になります。

1つの学習方法として、参考になれば幸いです。

「【不登校の担任の気持ち】何が本音?担任と関わる時の4つのポイント」のまとめ

記事のポイントになります。



不登校の子が在籍するクラスの
 「担任の気持ち」
・”不登校=甘え” だと思ってる
・本人・家庭の努力不足
・先生の役割を全うしたい
・学校での立場を守りたい
・教室運営を優先したい

不登校の担任と関わる時の
 「4つポイント」
・本人/保護者の意向を明確に伝える
・担任のタイプを把握する
・検査結果/療育の支援計画の共有
・スクールカウンセラーに相談する

担任と関わる上での
 「3つの注意点」
・担任と対立は避ける
・担任以外の先生を巻き込む
・一人で抱えない

不登校の子に
 「必要な備え」
・学習の習慣化
・学習意欲を高める機会
・特性に合う学び方
・タブレット学習

以上になります。

本記事が、お役に立てば幸いです。

【関連記事】

【不登校の子にオススメ】習い事~4つの選ぶポイント・注意点~

-不登校

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