不登校

【不登校】修学旅行は行かせて平気?大切な3つのポイント・注意点とは

投稿日:2023年7月24日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「修学旅行は行かせた方がいいの?不登校の子は修学旅行はどうしてるの?」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



不登校の子の修学旅行で
 「大切なこと」

不登校の修学旅行~注意点~
 「避けたいこと」

不登校の子が
 「準備しておきたいこと」


※本記事はプロモーションを含みます


不登校のお子さん・親御さんにとって、悩みの1つになるのが学校行事。

その中でも、修学旅行は大きな行事のため、参加すべきかどうか、悩まれる方が多いです。

行かせるべきか..無理をさせないべきか..その判断はとても難しいと思います。

そこで本記事では、不登校の子の “修学旅行” に関する情報をまとめました。

私は、療育・相談支援を15年以上しており、不登校・発達障害の子、その親御さんの支援に携わってきました。

修学旅行に関する相談もたくさん受けてきました。その支援経験を元に、本記事をまとめてます。


参考になれば幸いです。

不登校の子の修学旅行で「大切なこと」

“不登校の子の修学旅行” で、

大切なことは、3つあります。



①:本人の「意思」

②:修学旅行で得る「本人の感情・経験」

③:学校側の「スタンス」



①:本人の「意思」

一番最初に確認することが “本人の意思” になります。

修学旅行に関わらずですが、不登校問題は、本人の意思を前提にして、あらゆるコトの判断をする必要があります。

本人の意思がなければ、どんなに条件が良くても、良い結果に繋げるのは難しくなる為です。

②:修学旅行で得る「本人の感情・経験」

本人が修学旅行に参加して、”ポジティブな感情・経験を積めるか?” という点になります。

本人にとって、明らかにハードルが高い場合、参加できたとしても、辛い思い(失敗体験)をして終わってしまいます。

“修学旅行に参加する” が目的にならないことが重要になります。

その為には、本人が「修学旅行楽しかった、参加できて良かった」と思える経験が必要になります。

③:学校側の「スタンス」

学校側のスタンスを、事前に確認する必要があります。

「親の送り迎えがあるなら、大丈夫ですよ」

「皆と同じ様に参加する必要があります」

「初日だけ参加できる様、調整をしますね」

など、学校によって様々です。

「本人の気持ち」「学校が現実的にできるライン」を確認して、

本人にとってポジティブな経験に繋がりそうなら、修学旅行の参加は前向きに進めて良いと思います。

✅”もしもの時” の対策

修学旅行の途中で、本人がどうしても辛くなった時の対策を、”本人・ご家族・学校で決めておける” と安心です。

・何かあれば、家族が迎えに来てくれる
・一人で落ち着ける場所に移動できる

など、本人が「何かあっても○○があるから大丈夫」と思えることが、本人の安心感に繋がります。

【関連記事】

【欠席理由はどう伝える?】不登校の欠席連絡・電話が辛い時の対策

不登校の修学旅行「避けたいこと」~注意点~

“不登校の修学旅行” に関する注意点は、

3つになります。

お子さんに対する、避けたい対応になります。



①:本人の不安を「軽視」する

②:本人に「プレッシャー」を与える

③:「学校の意向」を軽んじる


①:本人の不安を「軽視」する

本人が不安がっていたり、答えが出せず悩んでる様子を、軽く捉えることです。

不登校の子は、頭で分かっていても、行動が追いつかず、その葛藤で苦しんでることが多いです。

そのため、些細なことで不安になったり、その不安を上手く言葉にできないこともあります。

本人の不安を聞きながら、紙に書き出して一緒に整理したり、

考える時間を空けるなど、丁寧に関わる必要があります。

②:本人に「プレッシャー」を与える

意図がなくても、周囲の大人の言葉・態度が、本人にプレッシャーを与えてることは多いです。

「修学旅行は行けるの?どうするの?」
「とりあえず行ってみたら?」

など、我が子を想っての発言でも、本人の捉え方は、”プレッシャー” になりやすいです。

③:「学校の意向」を軽んじる

学校側が慎重な姿勢の場合は、その理由を確認した上で、話を進めるのが一番です。

・個別フォローが十分にできない
・学校側と親の認識の相違

 (本人の状態に対して)

【関連記事】

【親のストレス】不登校に子にイライラする時の3つの対策

不登校の子が「準備しておきたいこと」

ここでは不登校の子の将来を見据えて、大切な視点と具体的な方法をお伝えします。

お子さんが修学旅行に行けても行けなくても、不登校の子が将来に向けて備えておきたいことがあります。

それは、必要最低限の学力をつける為の「学習対策」になります。

必要最低限の学力は、2つあります。

①:生活する上で必要な学力
(読み、書き、計算、文章読解など)

②:進路に進む為の学力

①は、生活する上で必須になるスキルになります。他にも、お金、時間(時計)などもあります。

音声機器、電子機器など増えてますが、最低限本人も学力として、つけておきたい部分です。

②は、本人が希望する進路(学校)があれば、進路先で必要になる学力(教科)が必要になります。

本人が希望する進路がなくても、最低限必要な学力は大切になります。例えば、文章力は、どの教科にも生活面でも必須になる為、欠かせない学力と言えます。

次の項では、不登校の子の学習対策として、タブレット学習をお伝えします。

✅タブレット学習

不登校の子にとって、タブレット学習が良い理由は、1つです。

それは、不登校の子が学習で困る3つのネックを、タブレット学習ではフォローしやすい為です。

それぞれのネックに対して、タブレット学習がどうフォローしてくれるのか、お伝えします。

①:学習の「苦手意識」

不登校の子の中には、学習の失敗体験が多く、また成功体験は少ない為、学習に対して自信がなく、苦手意識がある子がいます。

苦手意識が強まると拒否感になり、学習に取り組むこと自体が、厳しくなる場合もあります。

そのため、机上課題のような “勉強っぽい勉強” ではなく、ゲームっぽかったり、良い意味で勉強っぽくない学習から始め、まずは、”勉強する” ことへの抵抗感を減らす必要があります。

タブレット学習は、問題に正解する度にポイントが貯まり、そのポイントとタブレット上のアイテムを交換し、自分だけのコレクションを作れます。

自分のコレクションを完成するのを目標に、問題を解いていき、気づいたら、勉強自体の拒否感が落ち、学力が少しずつ身に付くイメージです。

「これならできるかも」「思ったより嫌じゃないかも」「この問題できた!」という成功体験の積み重ねが、苦手意識をなくし、学習時間が増えることに繋がります。

②:「学習習慣」の未定着

不登校の子は、不規則な生活リズムであることが多く、学習時間の確保が難しいです。

「ずっと寝てたから、約束してた時間に勉強できなかった..」ということも、少なくありません。

本来は、生活リズムを改善できれば一番ですが、生活リズムを整えるのは簡単なことではなく、時間がかかります。

場合によっては、卒業までの時間いっぱい使うことにもなる為、”学習対策” という観点ですと、ベストではありません。

タブレット学習では、1日の課題を、1日の中でいつ解いても問題ありません。

その日の気分やコンディションに合わせて、その子のタイミングで取り組める為「1日〇問解く」のように、学習習慣を少しずつ定着させるのに、良い方法になります。

気持ちに波がある子は、学習塾や家庭教師のように、時間・場所が決められると、その日のコンディションによって参加できないこともありますが、タブレット学習ですと、機会損失が避けられる点も良いです。

③:「特性」からの学びにくさ

学習が難しい理由の1つに、本人のと特性と学習方法が合ってない場合があります。

特性として、読み書きが苦手だったり、文章理解が難しい子がいます。

例えば、学校の授業や市販教材で勉強しても、家族が丁寧に何回教えても、定着しない場合は、本人の特性に対して、学習方法がミスマッチしてる可能性が高いです。

タブレット学習は、本人の解答結果を分析し、本人のレベルにあった課題を提示してくれます。

そのため、問題を解くことだけに集中できる為、効率的な学習もできます。

本人に合ってるということは、取り組みさえすれば、着実に成果に繋がるため、本人の自信に繋がり、学習意欲が高まります。

学習意欲が高まると、学習時間が増え、学力に繋がっていきます。

このように、タブレット学習では、良い学習サイクルを作ることが可能ですが、逆にデメリットや合わない子もいます。

その他詳しい情報、タブレットの種類などは、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害など診断名の有無に関わらず、学習に困りがある子に参考になる内容になります。

学習方法の1つとして、参考になれば幸いです。

「【不登校】修学旅行は行かせて平気?大切な3つのポイント・注意点」のまとめ

記事のポイントになります。



不登校の子の修学旅行で
 「大切なこと」
・本人の「意思」
・修学旅行で得る「本人の感情・経験」
・学校側の「スタンス」

不登校の修学旅行~注意点~
 「避けたいこと」
・本人の不安を「軽視」する
・本人に「プレッシャー」を与える
・「学校の意向」を軽んじる

注意点
・本人の意思だけで判断しない
・対処法も一緒に考えておく
・学校側に対処法も共有しておく

不登校の子が
 「準備しておきたいこと」

・学習の成功体験
・学習習慣の定着
・特性に合う学習法
・タブレット学習


以上になります。

本記事が、お役に立てば幸いです。

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