子どもに合うおもちゃを探してる方「子どもの発語を増やしたい。発語が促せるオモチャを教えてほしい」
このようなお悩みをお持ちの方向けに、
本記事では、“発語を促しやすい おもちゃ” を紹介したいと思います。
☑本記事の内容
✅「体を使う」おもちゃ
✅「手先を使う」おもちゃ
✅「人と関われる」おもちゃ
✅「声/言葉を使う」おもちゃ
✅発語を促す上で
「一番大切なこと」
✅発語を促す
「遊び方のコツ」
✅発語を促す
「具体的な遊び方」
お子さんの年齢(月齢)が上がるにつれ、言葉の発達が気になってる方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
特に、周りの子が言葉を発する様になると、心配になってしまいますよね。
この記事を執筆してる私は、療育支援・発達相談員を10年以上しており、
発達障害・発達がゆっくりなお子さん・親御さんの支援に携わってきました。
その支援経験を元に、本記事をまとめています。
おもちゃ だけではなく、”発語を促すコツ” も紹介します。
本記事が参考になれば、幸いです。
発語を促す「体を使う」おもちゃ
発語を促す「体を使う おもちゃ」を3つになります。
①:アンパンマン 遊んで体幹トレーニング! ポップンボール
- 発声が少ない子にオススメ
(楽しめると、思わず声が出やすい) - 要求(発語)できたら⇨乗せてあげる、の促しがオススメ
②:ピーナッツ型 ヨガ バランスボール
- 全身運動ができる
(乗る・持つ・転がす・蹴る等)
③:山善 トランポリン 92/102cm 安全ゴムバンド式 折りたたみ
- ジャンプと一緒に声が出やすい
- 要求(発語)できたら⇨ジャンプの促しがオススメ
※具体的な促し方は、後述します
発語を促す「手先を使う」おもちゃ
発語を促す「手先を使う おもちゃ」は、3つあります。
①:ハバ ひもとおし カラービーズ いろんなかたち 72ピース
- 6種類以上のビーズ
- “作業的な遊びが好きな子” にオススメ
②:ビジーボード モンテッソーリ おもちゃ
- 微細運動ができる
(マジックテープ・紐・ボタン等) - 並べる・積む・倒す・組み立てる等、遊び方が豊富
③:ニューブロック はじめてのセット2
- “作るのが好きな子” にオススメ
- お手本を見ながら作る子も多い
発語を促す「人と関われる」おもちゃ
発語を促す「人と関われる おもちゃ」は、2つになります。
①:Sotodik おままごと セット ごっこ遊び キッチン 40個セット
- 大人が一緒に遊ぶことで、発語が促しやすい
- 微細運動になり、指先が弱い子にもオススメ(マジックテープを剥がす)
②:おままごとセット 木製 マグネット キッチン
- 丸みがあり安全性が高い
- 磁石つきで力がいらない
- 自然に発語を促しやすい
(子どものストレスがない)
発語を促す「声/言葉を使う」おもちゃ
発語を促す「声/言葉を使う おもちゃ」は、4つになります。
①:吹き戻し笛 応援ホイッスル
- 口周りの運動になる
- 息を吐く練習が楽しくしやすい
※”自分が発する息・音” に意識を向ける機会になる
②:アンビトーイ トランペット
- 口周りの運動になる
- 息を吐く練習が楽しくしやすい
※自分が出す息・音に意識を向ける機会になる
③:アンパンマン うちのこ天才 ハーモニカ
- 口周りの運動になる
- 息を吐く練習が楽しみやすい
※自分が出す息・音に意識を向ける機会になる
④:アンパンマン にほんごえいご二語文も! アンパンマンおしゃべりいっぱい! ことばずかん
- 複数の方法で言葉に触れられる
- タッチペンの音声で言葉に興味を持ちやすい
【合わせて読みたい記事】
発語を促す上で「一番大切なこと」~言葉が遅い子への向き合い方~
発語を促す上で一番大切なことは「人に伝えたい!というお子さんの気持ち」になります。
「人に伝えたいこと」があって、言葉を発する理由(お子さんのメリット)ができます。
言葉が遅いからといって、言葉を沢山覚えてもらったり、
マネをして繰り返し発信する練習ばかりしても、コミュニケーション力には、十分には繋がりません。
土台に、“伝えたい気持ち” があることが、大切になります。
“伝えたい気持ち” が弱いまま、言葉の練習だけしていくと、お子さんの拒否感に繋がります。
あくまで、言葉はツールです。人に伝える手段になります。
『言葉を使いたい(使う必要がある)状態』 を作っていくのが、先になります。
発語を促す「遊び方のコツ」~言葉が遅い子向け~
発語に繋げる「遊び方のコツ」は、4つになります。
①:「出しやすい音(言葉)」を見つける
②:「要求が出やすい環境」を作る
③:②の環境で「発語を促す」
①:「出しやすい音(言葉)」を見つける
お子さん自身の “発しやすい音・言葉” を見つけます。
生活の中で、”よく発する音・言葉” をメモしておき、まとめておけると一番良いです。
例えば、単音の「ぱ、ん」が中心に出る子は、
「パン」として、”言葉で発する促し” ができます。
具体的な促し方は、後ほど詳しく説明しますね。
②:「要求が出やすい環境」を作る
発語を促す為には、“本人の要求を活かす” が、効果的になります。
発語とは、言葉を通して “相手に自分の意思を伝える” ことです。
ただ、そもそも伝える理由(動機)がないと、
お子さんが “発語をする”行動が、なかなか増えません。
よくある例ですと、親御さんが言いたいことを察し、先回りすることで、
お子さんが言葉で意思を伝える場面が、そもそも少ないという状況です。
このような場合は、発語を促すのは、ハードルが高くなります。
そこで、”お子さんの要求が出やすい場面” を作っていきます。
具体的には、好きなものを目に見える場所(本人が取れない)に置くことです。
ちょっといじわるに感じるかもしれませんが、
お子さんの発語が増えれば、この先の生活でお子さん自身が過ごしやすくなります。
お子さんの過ごしやすさを見据えて、”要求したくなる環境” を作っていきましょう。
ちなみに、よくある “要求したくなるもの” は、下の様なイメージになります。
・お菓子/食べ物/飲み物
・おもちゃ
・スキンシップ
(ex.くすぐり・高い高い)
あくまで例になりますので、お子さんの喜ぶ好きなものを、探してみて下さい。
✅”お子さんから自然に要求が出る” なら、「環境作り」は必要ない
お子さんから自然に要求が出る場合は、環境を作らなくても、大丈夫です。
例えば、おやつを欲しがったり、テレビを見たがったりなど、
自然に要求が出る場合は、その日常の場面を、そのまま活かしていきましょう。
③:②の環境で「発語を促す」
“要求したくなる環境” ができて、
実際にお子さんから発語(発しやすい音・言葉)が出たら、
すぐに、要求に応えてあげましょう。
・お菓子がもらえた
・抱っこしてもらえた
・おもちゃ を出してもらえた
など、発語をしたことで、お子さんが得られるメリット(喜び)があれば、
次の発語にも、繋がりやすくなります。
これを繰り返していくと、本人は、
「伝えれば何か良いことがある(要求に応えてもらえる)」と感じる様になり、
“お子さんからの発信” が増えてきます。
✅全部の要求を通さないとダメなの?ワガママにならない?
ここまでの内容を読まれて、疑問に感じている方もいらっしゃると思います。
生活の中ですと「この要求には応えられない!」という場面も、沢山ありますよね。
結論から言いますと、全部に応える必要はありません。
関わる大人の間で、“どこまでの要求をOKとするか” のラインを決めておけば、大丈夫です。
事前に決めたOKラインの範囲内で、お子さんの要求に応えて、発語を増やしていきましょう。
✅マイペースに進めることが大切
普段の生活は、家事・育児・仕事など…やることは山の様にありますよね。
発語に繋げる方法が分かっても、親御さんの大きな負担になれば、本末転倒です。
・「寝る前に1回」
・「週末に3回」
など、ご自身の “無理のなく継続できるペース” で進めていくことをお勧めします。
発語を促す「具体的な遊び方」~言葉が遅い子向け~
ここでは、発語を促すための「具体的なおもちゃの遊び方」を、4つお伝えします。
お子さんの様子(発達段階)によって、おもちゃの遊び方は、変わります。
①目が合わない
(人への関心がうすい)
②喃語/不明瞭な音のみ出る
(ex.あー、うー)
③単語がメインで出る
④2語文がメインで出る
お子さんの様子に近い項目を、ご覧ください。
①:「目が合う⇨本人のメリット」
(目が合わない子)
②:「喃語で要求⇨本人のメリット」
(喃語が中心に出る子)
③:「単語×2回で要求⇨本人のメリット」
(2語文が中心に出る子)
④:「単語×2回で要求⇨本人のメリット」
(3語文が中心に出る子)
※ex.あー、うー等
①:目が合う⇨本人のメリット(目が合わない子)
目が合わない子には、言葉を覚えてもらう前に、目を合わせる練習が必要になります。
理由は、コニュニケーションは、”人と目を合わせてとるもの” だからです。
つまり言葉を覚えても、人に対して使えなければ伝わりません。
その為にまずは、目を見る(アイコンタクト)スキルが必要になります。
目が合いづらい子の特徴で、よくあるのは「人への関心がうすい」ことです。
「他者意識が低い」ともいいますが、まずは「目が合う回数・合ってる時間」を増やしてくことで、
コミュニケーションの入口を作っていきます。
とは言っても、具体的に何をすればいいのか、分からないですよね。
ここからは、具体的な関わり方を、流れで見ていきましょう。
親がお子さんの好きなおもちゃを持って、お子さんの目の前にいる場面を作ります。
おもちゃを持ってる(親)
↓
おもちゃを取ろうと手を伸ばす(子)
↓
おもちゃを親の顔に近づけ、子供と目が合う様にする(親)
↓
親の目を見る(子)
↓
すぐおもちゃを渡す(親)
※最初は一瞬でも目が合えば、おもちゃを渡してOKです。
このように、「親の目を見た=メリットがある(おもちゃ を受け取れた)」
という機会を作ることが、ポイントになります。
✅”子どもの要求” が出る環境を作る
ここで言う、”子どもの要求” とは、伝えたい気持ちになります。
要求が出やすい環境作りの例で、好きなものを目に見える場所(本人が取れない)に置く
というものがあります。
“要求したくなるもの” とは、下の様なイメージになります。
・食べ物/飲み物
・おもちゃ
・スキンシップ/活動
(ex.くすぐり・高い高い・一緒に遊ぶ等)
あくまで例ですので、親御さんが無理のない範囲で対応でき、お子さんの喜ぶものが良いと思います。
②:喃語で要求⇨本人のメリット(喃語が中心に出る子)
喃語が中心に出る子には、とにかく「人に向かって発せたら(喃語)、良いことがあった」
という経験を、重ねてもらうことが大切です。
最初は、どんな音でも、それが偶然出た場合でも、構いません。
人に向かって、発せられたら、すぐに要求に応えてあげましょう。
(応えられる可能な要求に限り)
具体的な関わり方は、先ほどの “目を合わせる” と、同じになります。
①子どもの要求が出やすい環境を作る
②子どもから要求が出る
(出なければ促す)
③要求に応える
(子どものメリット)
✅「喃語⇨単音」の促しに変えてく
お子さんの喃語がたくさん出る場合は、その喃語の中で、明瞭に出る音を見つけてみましょう。
例えば、「おー、ちゃー(お茶)」など、1つずつ音を出して、単語にしていきます。
明瞭な音でなくても大丈夫です。何となく「この音を言ってるのかな?」ぐらいで問題ありません。
③:単語×2回で要求⇨本人のメリット(2語文が中心に出る子)
お子さんから単音が出る様になると、次は単語です。
関わり方は、これまでの「目を合わせる・喃語」と同じになります。
単語での要求が出たら、すぐに応えてあげましょう(応えられるもので大丈夫です)。
✅単語:最初は名詞から覚える
もし、一から単語を覚える場合は、最初は名詞から覚えるのが良いです。
理由は、最も効果的に多くの言葉を覚えられるからです。
よくあるのが、「ちょうだい」「やって」などです。
これも立派な言葉ですが、色んな場面で使えて便利すぎる為、他の言葉を覚えにくくなる場合があります。
お子さんの要求は、だいたい解消できてしまう為、後から名詞を覚えようとしても、時間がかかります。
お子さんからしたら、「ちょうだい・やって」の言葉で伝わってるのに、
他の言葉を、わざわざ覚える理由がないからです(少なくともモチベーションが高まらない)
このような背景から、最初は「名詞から覚える」が効果的になります。
私の経験上ですと、特に自閉傾向がある子ほど、顕著です。
④:単語×2回で要求⇨本人のメリット(3語文が中心に出る子)
単語での要求が出るようになったら、1つ1つの単語を繋げて、発する様に促しましょう。
例えば、「パン」「ちょうだい」を1つずつ言ってもらいます。
少しずつ、2つの言葉の間隔を短くして、2語文に近づけていきます。
大人がお手本を見せて、マネを促すと効果的になります。
「【発達相談員が紹介】発語を促すおもちゃ12選~言葉が遅い子の4つの遊び方のコツ~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅「体を使う」おもちゃ
・アンパンマン ポップンボール
・ピーナッツ型 ヨガ バランスボール
・山善 トランポリン
✅「手先を使う」おもちゃ
・ハバ ひもとおし カラービーズ
・ビジーボード
・ニューブロック はじめてのセット2
✅「人と関われる」おもちゃ
・Sotodik おままごと セット 40個セット
・おままごとセット 木製マグネット
✅「声/言葉を使う」おもちゃ
・LIKENNY 吹き戻し笛 応援ホイッスル
・ボーネルンド アンビトーイ トランペット
・アンパンマン うちのこ天才 ハーモニカ
・アンパンマン にほんごえいご二語文も! 等セット
✅発語を促す上で
「一番大切なこと」
・人に伝えたいという気持ち
・言葉が出た後の “本人のメリット”
✅発語を促す
「遊び方のコツ」
・発しやすい音(言葉)⇨見つける
・要求が出やすい環境⇨作る
・要求が出た場面⇨発語を促す
・発語が出ない時⇨マネを促す
✅発語を促す
「具体的な遊び方」
・目が合う⇨本人のメリット
(目が合わない子)
・喃語で要求⇨本人のメリット
(喃語が中心に出る子)
・単語×2回で要求⇨本人のメリット
(2語文が中心に出る子)
・単語×2回で要求⇨本人のメリット
(3語文が中心に出る子)
以上になります。
本記事が参考になれば幸いです。
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