特別支援学級の担任について知りたい方「特別支援級の担任ってどんな人?今、普通学級か支援学級に行くべきかで迷ってる。通っている支援学級の担任とのやりとりで不安を感じてる」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅「特別支援学級の担任」とは
✅特別支援学級の
「担任の特徴」
✅特別支援学級の担任の
「○○」を見る
✅担任に頼れない時に
「必要なこと」
✅理解ない担任の時に
「備えたいこと」
お子さんが支援学級に在籍していたり、これから通うことを検討されている方にとって、
「支援学級の担任」の存在は、とっても大きいですよね。実際に不安・不満を感じる方も少なくないと思います。
私は、発達支援の相談/指導員を10年以上しており、これから特別支援学級について悩まれている親御さんの相談支援をしていきました。
その支援経験を元に、本記事は、「特別支援学級の担任の実情、特徴、みるべき3つのポイント」について、まとめてみました。
・これから支援学級を検討されている
・単に支援学級の担任について知りたい
・お子さんが支援学級に在籍し、不安/不満がある
これらの方に、参考になれば幸いです。
特別支援学級の担任とは
特別支援学級の担任で、まず共通しているのは、
・教員免許がある
・小学校:担任制(担任が全教科担当)
・中学校:教科制(教科毎に担当が変わる)
・特別支援の知識がない人もいる
最後の特別支援の知識がない先生もいる・・これは驚きますよね・・。
これには理由があるので、後ほど説明したいと思います。
✍免許
教員免許は必須になり、他の免許は先生により変わります。
特別支援の免許(※)を持っている先生は、普通小学校には、多くはいません。
※特別支援学校教諭免許:特別支援の専門性が高い。「特別支援学校」で勤務する場合は必須。
特別支援学級の担任の特徴
特別支援学級の先生の特徴は、2つあります。
①志があり、自ら希望する人
②望まず担当した人/ならざる得なかった人
ここからは、②について、詳しく説明していきます(②が不安/不満の元になりやすいので)。
ただその説明をする前に、教員が決まる制度の説明が必要になるので、少しだけ確認頂ければと思います。
✍先生の雇用形態
「先生」と一言でいっても、「正規職員」と「非正規職員」に分かれます。
この「非正規職員」には、実は2種類あります。
①臨時的任用講師(常勤講師)
②非常勤講師
①臨時的任用講師
担任になり、学校の運営業務(校務分掌)もします。
②非常勤講師
臨時的任用講師と逆になります。担任はせず、クラスの補助のするイメージです。
✍①臨時的任用講師⇨特別支援学級の担任を受け持つことが多い
その理由は、年度の途中で辞めさせることが可能だからです。
例えば、下のような学校の編成の場合・・
学年 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 情緒 | 知的 |
生徒 | 30名 | 30名 | 30名 | 30名 | 30名 | 30名 | 👦×1名 | 👧×2名 |
担任 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 | 1名 |
仮に、情緒クラスの1名が、転校や普通学級に移ることになった場合、浮いてしまった担任1名を減らさなければいけません。
そのため、クラスの数が減る可能性がある学校は、「臨時的任用講師を学校に設置」することになっています。
ただ人員の配置は、学校の自由なので、正規職員が特別支援級の担任をし、臨時の先生が普通学級の担任をする場合もあります。
あくまで制度のため、そういった傾向があるというお話になります。勤務の形態や資格は、1つの情報程度として、留めておきましょう。
特別支援学級の担任の「○○」を見る
ここまでの説明ですと、特別支援学級の担任に不安を感じる方が、多いと思います。
ただここで一番大切なのは、先生の人間性姿勢を見ることです。
ここがなければ、どんなに専門性が高くても、お子さんの過ごしやすさには、繋げられません。
具体的には、3つのポイントになります。
①:子どもの特性を理解/配慮しているか
②:傾聴⇨可能な範囲で協力してくれるか
③:子どもの成長/できたことに、視点が向いているか
①:子どもの特性を理解/配慮しているか
特別支援学級の先生に一番必要なのは、お子さんの特性の理解/その配慮です。
資格や勤務形態は、あまり参考になりません。非常勤講師でも、とっても熱心で素敵な先生がいます。
逆にベテラン先生で、自身のやり方を強要することで、お子さんを困らせてしまう先生もいます(結構います・・)。
特性の理解/配慮とは、例えば、注意が散りやすい子の例にいきますと・・
・必要な情報だけ渡す
・周囲は気が散る物を片付けておく
・教材は視覚的に分かるものを使う
などです。このような視点で関わってもらえると安心です。
②傾聴⇨可能な範囲で協力してくれるか
支援の基本は、傾聴から始まります。相手の話を最後まで聞く「傾聴」をしてくれ、可能な範囲で、お願いしたことに協力してくれるか、ここが大切になります。
支援者の立場でいうと、「傾聴」しない/人の話を遮る/一方的に話す、などのコミュニケーションをとられる先生には、協力を期待することは難しいかもしれません。
その場合は、スクールカウンセラーや校長先生など、他の先生に相談することも、必要になります。
③:子どもの成長/できたことに、視点が向いているか
お子さんの『できるようになったこと(成長)』について、話をしてくれる先生です。
話したり、連絡帳の内容が、ただお子さんのできなかったことの報告の場合、先生の視点がお子さんの課題だけに目が向いている可能性が高いです。
関わりも必然的に否定的であったり、改善を求めるスタンスになることが多いです。そうなると、お子さんの自信がなくなり、意欲的に学ぶことも難しくなります。
先生にもよりますが、できるようになったことを教えてもらえるよう、お願いしてみるのも、1つです。
理解ない担任の時に「備えたいこと」
ここでは、特別支援学級の担任に理解がなく、本人が辛い思いをしている時の対策をお伝えします。
先生の理解がない理由は、純粋に知識/スキル/経験不足の場合に有効な方法になります。
先生としても、本人に必要な関わりはしたいけど、
・どう関わればいいか分からない
(知識/スキルがない)
・今まで特性ある子に関わったことが少ない
(支援学級の担任の経験が少ない)
などの場合は、正しい知識や関わり方さえあれば、状況が改善することはあります。
逆に、先生のスタンスとして「一人だけ特別扱いはしません」という場合は、難しくなってしまいます。
(この場合は、校長やスクールカウンセラーに相談が望ましいです)
ここでいう「正しい知識や関わり方」とは、本人にどんな特性があって(得意、不得意、必要な配慮)、どんな関わり方が必要なのか、という点になります。
本人の特性が分からないと、関わり方を変えることはできません。そのためには、親御さんが本人の特性、関わり方を言語化して伝える必要があります。
ただ、療育の専門家でない親御さんには、難しいことですので、ここで、第3者の専門家の力に頼れると安心です。
専門の先生に、以下の①②を教えてもらい、その内容を、親御さんから担任に伝える流れになります。
①:本人の特性の把握
②:必要な配慮/環境の把握
③:①②を担任へ相談
①~③の流れで進めることが大切になります。
担任に専門性がなくても、本人のざっくりとした特性を知ってもらうことで、必要な関わり方をしてもらえます。
それは、学校での過ごしやすさにそのまま繋がります。
本人に必要な関わりが、全くない状態より、遥かに良いことです。
学校や先生への不信感、登校渋りや不登校など、問題が大きくなる前に、できる対策はしていきたい所になります。
そのために、“本人の特性、必要な配慮を把握した後に” 、担任に相談することが大切になります。
療育に通われてる方でしたら、まず療育先へ相談するのが良いと思います。
もし、療育に通われていなかったり、相談が難しい場合は、次でお伝えする相談先を、1つの選択肢として、ご検討ください。
✅お子さんの特性/必要な配慮の相談は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。
専門の先生が、お子さんの行動を分析し「本人の特性・必要な配慮(周囲の大人の関わり)」について、丁寧に説明してくれます。
リタリコジュニアが良い理由は、大きく5つあります。
・療育の最大手
(信頼実績)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく指導)
・自己肯定感を高める指導
(子どもの楽しさ・自信)
・学級/学校生活の相談
(学校での配慮/学校連携)
(担任への伝え方)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
上記のポイントから、担任の先生へお伝えできる本人の特性、関わり方などが、1回の指導で教えてもらえるのは、
日々育児に追われている親御さんにとっては、心強いと思います(行政の支援の場合は、数か月単位になります)。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
特性ある子にとって、参考になる内容になっています。
理解ない担任の時に「備えたいこと」
ここでは、理解のない支援級の担任に当ってしまった時に「準備しておきたいこと」をお伝えします。
というのも、私自身支援する中で、理解のない担任で苦しめられているお子さん、親御さんを大勢見てきました。
担任自体が変わることは少ないため、その中でできる準備をしておくことが大切になります。
多くの子に共通して大切になってくるのが早めの「学習フォロー」になります。
理解のない担任の元であれば、お子さんの学びにも影響が出ます。
本来学校側の問題なのですが、学校が変わるのを待っていたら、その分のシワ寄せはお子さんに来てしまいます。
支援級に在籍してる子には特性があり、学び方・取り組み方にも工夫が必要な場合がが多いです。
ただ担任の理解がないと、お子さんに合った配慮を得るのが難しくもあります。
学習が、一度大きく遅れてしまうと、取り戻すのに時間がかかったり、お子さん自身が勉強が嫌になったり、自己肯定感が下がるキッカケにもなります。
そんな学習の困りが出始めている(出そう)という子に、学習フォローが必要だと思っています。
対策として私がお勧めしているは、タブレット学習になります。
タブレットが嫌じゃないというのが前提になりますが、
タブレット学習には、家庭内で気軽に取り組め、お子さんの課題の自動抽出・アニメーション解説など、充実した機能が、とても多いです。
メリット・デメリットなど、タブレット学習の詳しい内容は、下の記事にまとめています。
お子さんの学習フォローの選択肢として、情報を集めたい方にも参考になると思います。
「【特別支援学級の担任】専門性がない人もいるって本当?実情を徹底解説」のまとめ
記事のポイントになります。
✅特別支援学級の担任とは
・全員教員免許がある
・小学校:担任制
・中学校:教科制
・特別支援の知識がない先生もいる
✅支援学級の
「担任の特徴」
・志があり、自ら希望する人
・意思に反して配属になった人
・事情があり配属された人
・非正規職員の臨時的任用講師が多い
✅支援学級の担任の
「○○」を見る
・子どもの特性を理解/配慮しているか
・傾聴⇨できるだけ協力してくれるか
・ポジテイブな関わりか
・資格や勤務形態は関係ない
✅担任に頼れない時に
「必要なこと」
・本人の特性の把握
・必要な配慮/環境の把握
・①②を担任へ相談
✅理解ない担任の時に
「備えたいこと」
・学習の失敗体験の予防
・本人の特性に合う学習法の把握
・学習の意欲を高める
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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