特別支援学級の内申点について知りたい方「特別支援学級だと内申点は出ないって本当?子どもの進学が不利になるのか心配」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅特別支援学級の
「内申点」
✅特別支援学級の内申点
「下がりやすいポイント」
✅【参考例】特別支援学級の子の
「進学ケース」
✅支援学級を検討する子の
「学習ポイントと対策」
よくネットにある「支援学級は内申点が出ない」などの情報を見て、
お子さんの進学で、不安を感じる方も少なくないと思います。
私は療育支援を15年以上しており、多くの発達障害の子の支援に携わる中で、
学級選び・進学のご相談をいただくことが、多くありました。
その支援経験を元に、本記事では「支援学級の内申点に関する基礎知識」について、お伝えします。
お子さんの進路について、情報収集されたい方の参考になれば幸いです。
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特別支援学級の「内申点」
まず最初に把握しておきたいのは、
『中学の特別支援学級に在籍してる子
⇨全日制の高校に進学はほぼ難しい』
という点になります。
残念なことですが、事実ですので、先にお伝えしました…。
その理由は、支援級在籍では内申点がつかない事が多く、受験自体(全日制の高校)が難しい場合が多い為です。
皆さんも高校受験の時、願書の他に、内申書の提出が必要だったことを、覚えていますでしょうか…?
✅全日制高校の受験に「必要な内申書」
中学校での学習状況・学校生活などの記録のことで、主に教科の成績を点数化した「内申点」があります。
定期テストを受けた時に出る、5段階/ABC評価のことです。この内申点が、支援級在籍の場合、つけられないことが多いのです。
支援級の評価基準は、普通学級の基準とは違います。
子ども一人一人の “個別の指導計画” に基づいて評価するので、
共通の5段階/ABC評価ではなく、“文章で記載した評価” が、ほとんどになります。
このような理由の為、内申点を出すことが難しいのです。
✅「普通学級で」授業を受けてる場合
支援学級に在籍しながら、普通学級で授業を受けてる場合は、
“普通学級の基準” で、成績を評価してもらえる可能性があります。
ただ評価は低くなる傾向にあり、5段階であれば、1or2、ABCならCの評価になる子が多いです。
総合所見の欄に、先生が文章で評価を記載する為、内申点が低くなる傾向があります。
・内申点が “出ない”
・内申点が出ても “低くなりやすい”
この2つの理由から、中学校支援級に在籍の子は、”全日制の高校受験” が厳しくなります。
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✅内申点には「地域差」がある
高校進学の方法は住む地域により、だいぶ違ってきます。
私の経験上ですと、支援学級に在籍した期間は、”内申書は出せない” という地域は、まだまだ多いです。
ただ地域によっては、支援級に在籍していても、希望すれば内申点を出してもらえたり、高校受験が可能な地域もあります。
また、普通学級で授業を受けたり、定期テストを他の生徒と一緒に受けてる場合は、内申点がつく場合もあります。
学校や地域によって、内申点のつけ方が違いますので、
“お住いの地域の中学校支援級・全日制高校” に、問い合わせするのが一番だと思います。
特別支援学級の内申点が「下がりやすいポイント」
内申点が「下がりやすいポイント」は、7つあります。
私が今まで支援してきた支援学級の子も、下記のいずれかに該当しています。
・「授業態度」が不十分
・先生の「指示の聞き逃し」
・提出物の「忘れ物が多い」
・「欠席/遅刻/早退」が多い
・ノート/提出物の「字が汚い」
・「板書」ができない/間に合わない
・授業準備/片付けに「時間がかかる」
これらの理由から、本人がどんなに学ぶ意欲があっても、
学力以外の「意欲/関心/態度」などの面で、評価が下がりやすくなってます。
共通して言えるのは、「先生に言われたことを、行動に移す力」があることが、
評価に繋がりやすい点です(良し悪しは別として…)。
✅「字が汚い」が理由で内申点が下がっている場合
個人的には、生活する上で字が多少汚くても、他人が読める範囲であれば、問題ないと思っています。
ただ本人に、字をキレイに書きたい、受験のため内申点を上げたいという気持ちがある場合は、
【スマイルゼミ】公式サイト が対策の1つになると思います。
書字の練習をしながら、学習も進められる特徴があるタブレット学習のため、効率的に “進学対策” ができます。
ただ注意点として、発達障害の子向けではない為、学習に大きな遅れがある場合は、合わない可能性が高いです。
学力に大きな遅れがなく、情緒クラス(支援学級の)に通われている子には、1つの方法として検討するのも、良いと思います。
【合わせて読みたい記事】
【スマイルゼミ】発達障害の子に合う?効果が出る子の特徴・理由・注意点
【参考例】特別支援学級の子の「進学ケース」
ここでは、私が支援してきた親御さんが、
“進学に関して工夫されてる方法” を紹介したいと思います。
✅参考例
①:説明会で質問し「疑問をなくす」
②:本人と「成績表を持参」し、個別相談
③:「私立の学校」の受験
①の志望校の説明会で、学校の成績表が “合否にどの程度影響があるのか” など、疑問点は全部質問をし、解消していくこと。
②の個別相談では、本人が同席の上、成績表とテストの結果(成果物)を持参し、具体的に相談をするのが良いと思います。
③の私立高校の受験は、ご家庭の考え方・ご事情などもあるので、文字通りの参考になります。
説明会・個別相談会は、お子さんと学校との相性(マッチング)を確認する、大切な機会になります。
本人・家族・学校側がお互いを知る為、齟齬なく話を進めるという意味では、効果的な方法になります。
一方で、支援級のあり方や仕組みなど、社会として解決すべき課題があるため、できることに限界があるのも、事実だと思います。
個人的には、「今できることに最善を尽くす」が大切だと思っています。
【関連記事】
支援学級を検討する子の「学習ポイントと対策」
支援学級を検討する子の多くは、個人差はあれど特性があり、学習に対して、配慮や本人に合った環境選びが大切になってきます。
ここでは、学習面が心配な子にとって、大切なポイントと対策をお伝えします。
✅特性ある子の「学習ポイント」
特に大事なポイントは、2つあります。
・特性に合う学習法
・成功体験の積み重ね
学習をする上で、困難なポイントが “理解のしにくさ” になります。
「理解ができない⇒失敗体験⇨勉強の苦手意識⇨拒否(もしくは、頑張っても成果が出ない)」
のサイクルになります。まずは、「理解できない」の、困りの起点になる部分にアプローチする必要があります。
その学習法の1つとして、タブレット学習があります。
✅特性ある子の学習ツール「タブレット学習」
特性ある子の、理解の手出けとなる要素は、2つあります。
1つ目は、アニメーション学習になります。教科書やドリルなどのペーパー教材と違い、映像で解説してくれるため、視覚的な解説が多く、個人的には、特に視覚優位の子が理解しやすいと思います。
また、音声学習では、ゆっくり丁寧な解説が繰り返し聞けるため、処理がゆっくりな子にも良いです。授業スピードについていけない子、自分のペースなら理解しやすい子に向いています。
2つ目は、自動の課題分析になります。本人が解いた回答結果を分析し、今必要な課題を抽出してくれます。
特性ある子の場合、遡って学習することも多い為、学年に縛られず、本人の学習に必要な単元ベースで抽出してくれるのは、心強いです。
その他にメリットやデメリットなど、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害に関わらず、グレーゾーンの子にも共通する内容になります。
どんな子に合って、どんな子には合わないのか、詳しくまとめています。
1つの学習法として、参考になれば幸いです。
「【特別支援学級だと内申点は出ない?】普通学級との違い」のまとめ
記事のポイントになります。
✅特別支援学級の
「内申点」
・内申点がつかないor低くなりやすい
・地域差がある
・お住まいの地域に確認する
✅内申点が下がりやすい
「ポイント」
・提出物/忘れ物が多い
・ノート/提出物の字が汚い
・板書ができない/間に合わない
・先生の指示を聞き逃し
・授業の準備/片づけに時間がかかる
・授業態度が不十分
・欠席/遅刻/早退が多い
✅【参考例】特別支援学級の子の
「進学ケース」
・私立の学校を受験する
・説明会で質問し、疑問をなくす
・本人と成績表を持参⇨個別相談
✅支援学級を検討する子の
「学習ポイントと対策」
・本人の特性に合う学習法の把握
・小さい成功体験を積む
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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