特別支援学級の内申点について知りたい方「特別支援学級だと内申点は出ないって本当?子どもの進学が不利になるのか心配」
このようなお悩みに、お応えします。
☑本記事の内容
✅特別支援学級の
「内申点」
✅特別支援学級の内申点
「下がりやすいポイント」
✅【参考例】特別支援学級の子の
「進学ケース」
✅支援学級を検討する子に
「必要なこと」
✅支援学級を検討する子の
「学習対策」
よくネットにある「支援学級は内申点が出ない」などの情報を見て、
お子さんの進学で、不安を感じる方も少なくないと思います。
私は療育支援を10年以上しており、多くの発達障害の子の支援に携わる中で、
学級選び・進学のご相談をいただくことが多くありました。
その支援経験を元に、本記事では「支援学級の内申点に関する基礎知識」について、まとめています。
お子さんの進路について、情報収集されたい方の参考になれば、幸いです。
特別支援学級の「内申点」
まず最初に把握しておきたいのは、
『中学の特別支援学級に在籍してる子
⇨全日制の高校に進学はほぼ難しい』
という点になります。
残念なことですが、事実ですので、先にお伝えしました…。
その理由は、支援級在籍では内申点がつかない事が多く、受験自体(全日制の高校)が難しい場合が多い為です。
皆さんも高校受験の時、願書の他に、内申書の提出が必要だったことを、覚えていますでしょうか…?
✅全日制高校の受験に「必要な内申書」
中学校での学習状況・学校生活などの記録のことで、主に教科の成績を点数化した「内申点」があります。
定期テストを受けた時に出る、5段階/ABC評価のことです。この内申点が、支援級在籍の場合、つけられないことが多いのです。
支援級の評価基準は、普通学級の基準とは違います。
子ども一人一人の “個別の指導計画” に基づいて評価するので、
共通の5段階/ABC評価ではなく、“文章で記載した評価” が、ほとんどになります。
このような理由の為、内申点を出すことが難しいのです。
✅「普通学級で」授業を受けてる場合
支援学級に在籍しながら、普通学級で授業を受けてる場合は、
“普通学級の基準” で、成績を評価してもらえる可能性があります。
ただ評価は低くなる傾向にあり、5段階であれば、1or2、ABCならCの評価になる子が多いです。
総合所見の欄に、先生が文章で評価を記載する為、内申点が低くなる傾向があります。
・内申点が “出ない”
・内申点が出ても “低くなりやすい”
この2つの理由から、中学校支援級に在籍の子は、”全日制の高校受験” が厳しくなります。
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✅内申点には「地域差」がある
高校進学の方法は住む地域により、だいぶ違ってきます。
私の経験上ですと、支援学級に在籍した期間は、”内申書は出せない” という地域は、まだまだ多いです。
ただ地域によっては、支援級に在籍していても、希望すれば内申点を出してもらえたり、高校受験が可能な地域もあります。
また、普通学級で授業を受けたり、定期テストを他の生徒と一緒に受けてる場合は、内申点がつく場合もあります。
学校や地域によって、内申点のつけ方が違いますので、
“お住いの地域の中学校支援級・全日制高校” に、問い合わせするのが一番だと思います。
特別支援学級の内申点が「下がりやすいポイント」
内申点が「下がりやすいポイント」は、7つあります。
私が今まで支援してきた支援学級の子も、下記のいずれかに該当しています。
・「授業態度」が不十分
・先生の「指示の聞き逃し」
・提出物の「忘れ物が多い」
・「欠席/遅刻/早退」が多い
・ノート/提出物の「字が汚い」
・「板書」ができない/間に合わない
・授業準備/片付けに「時間がかかる」
これらの理由から、本人がどんなに学ぶ意欲があっても、
学力以外の「意欲/関心/態度」などの面で、評価が下がりやすくなってます。
共通して言えるのは、「先生に言われたことを、行動に移す力」があることが、
評価に繋がりやすい点です(良し悪しは別として…)。
✅「字が汚い」が理由で内申点が下がっている場合
個人的には、生活する上で字が多少汚くても、他人が読める範囲であれば、問題ないと思っています。
ただ本人に、字をキレイに書きたい、受験のため内申点を上げたいという気持ちがある場合は、
【スマイルゼミ】公式サイト が対策の1つになると思います。
書字の練習をしながら、学習も進められる特徴があるタブレット学習のため、効率的に “進学対策” ができます。
ただ注意点として、発達障害の子向けではない為、学習に大きな遅れがある場合は、合わない可能性が高いです。
学力に大きな遅れがなく、情緒クラス(支援学級の)に通われている子には、1つの方法として検討するのも、良いと思います。
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【参考例】特別支援学級の子の「進学ケース」
ここでは、私が支援してきた親御さんが、
“進学に関して工夫されてる方法” を紹介したいと思います。
✅参考例
①:説明会で質問し「疑問をなくす」
②:本人と「成績表を持参」し、個別相談
③:「私立の学校」の受験
①の志望校の説明会で、学校の成績表が “合否にどの程度影響があるのか” など、疑問点は全部質問をし、解消していくこと。
②の個別相談では、本人が同席の上、成績表とテストの結果(成果物)を持参し、具体的に相談をするのが良いと思います。
③の私立高校の受験は、ご家庭の考え方・ご事情などもあるので、文字通りの参考になります。
説明会・個別相談会は、お子さんと学校との相性(マッチング)を確認する、大切な機会になります。
本人・家族・学校側がお互いを知る為、齟齬なく話を進めるという意味では、効果的な方法になります。
一方で、支援級のあり方や仕組みなど、社会として解決すべき課題があるため、できることに限界があるのも、事実だと思います。
個人的には、「今できることに最善を尽くす」が大切だと思っています。
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支援学級を検討する子に「必要なこと」
ここでは、支援学級を検討する子に「必要なこと」をお伝えしたいと思います。
支援学級を検討されてるということは、
・普通学級だと、この先困ることがあるかも
・今のクラスで、本人が困ってそう
・本人に合った環境(学級)で過ごしてほしい
など、様々なご不安、お考えがあると思います。
本人に、より合った学級を検討する上で、大切な点は3つあります。
①:本人の特性把握
②:必要な配慮/環境の把握
③:①②を学校側へ相談
支援学級は、担任や学校の状況によっても、環境的に大きな違いがあります。
そして、本人の受け止め方によっては、
「自分はバカだから」
「自分にはどうせ何もできない」
と、傷ついたり、自信を失うキッカケにもなり得ます。
上記の3つの流れで、必要な情報を集めることが、まず大切になります。
そのために、専門家にお子さんの様子を見てもらい、客観的な助言をもらうことが必要になります。
本人の特性、必要な配慮が把握できれば、普通学級の中でできる工夫があるのか、
それとも支援学級が必要なのか、判断がしやすくなります。
また、担任の先生によって、どこまで配慮が得られるか、協力してもらえるかは、変わってきます。
そのため、“お子さんの特性、必要な配慮/環境が把握できた後” に、学校に相談する順番も大切になります。
療育に通われてる方でしたら、まず療育先へ相談する形で問題ありません。
もし、療育を利用していなかったり、相談自体が難しいという方は、次でお伝えする相談先を、1つの選択肢として、ご覧ください。
✅本人の特性、必要な配慮/環境の把握は「リタリコジュニア」
リタリコジュニア とは、発達/療育支援の教室になります。
専門の先生が、お子さんの行動を分析し「本人の特性/必要な配慮/過ごしやすい環境(学級)」について、丁寧に教えてくれます。
リタリコジュニアの良さは、大きく5つあります。
・療育の最大手
(信頼と実績)
・応用行動分析
(エビデンスに基づく支援)
・自己肯定感を高める指導
(子どもの成功体験/楽しみ)
・学級/学校生活の相談
(学級相談/学校連携)
・家での関わりサポート
(具体的な親の関わり方)
(ペアレントトレーニング)
例えば、全体指示が苦手な子でしたら、
・聞いてない
(注意/集中力/興味関心の偏り)
・聞いてるけど、理解してない
(情報を受け止める力:理解/記憶/処理する力)
・聞いてるし、理解してるけど、やりたくない
(きりかえ、苦手意識、周りに合わせる力)
など、同じ行動でも原因(特性)が変わってきます。原因が変わると、必要な配慮/環境作りも変わります。
根本的な原因を分析し、対処法を具体的に教えてもらえます(本人の特性、必要な配慮)。
見えてくる特性、必要な配慮次第で、普通学級の範囲内で対処すべきか、支援学級でないと難しいのか、ある程度見えてきます。
このように、必要な専門家の意見を参考にすることで、学級の判断軸が明確になります。
その他、メリット・デメリットなど詳しい情報は、こちらの記事をご覧ください。
発達障害、グレーゾーン、発達ゆっくりな子にも、参考になる内容になっています。
支援学級を検討する子の「学習対策」
支援学級を検討する子の中には、学習面で困り抱えてる子は少なくありません。
今受けてる授業、学習方法がお子さんに合っていたら、様子を見守るのも1つだと思います。
ただ、下の様子がある場合は、早めの学習フォローがあると良いです。
・テストの点数が低い
・テストが白紙の時がある
・学習の拒否感が出てきた
・宿題に時間がかかる
(他の子の2倍以上など)
理由は、学校の授業内容・ペース、学習方法がお子さんに合っていない可能性がある為です。
同じ学習をするにしても、遅れを取り戻す学習と、そうでない学習では、本人の気持ちの面でも違ってきます。
また学習姿勢やモチベーションは成果に直結する為、同じ学習量でも結果が変わってきます。
次第に勉強が嫌になり、自己肯定感が下がってきます。
そうなると、学習面だけでなく、生活面にもネガティブな影響が出てくる可能性があります。
そんな学習の困りが出始めている(出そう)という子には、早めの学習フォローがあると安心です。
✅学習の対策は「タブレット学習」
学習フォローの方法の1つとして「タブレット学習」があります。
・家で簡単に始められる
・自分のペースで進められる
・課題の自動分析/抽出
・アニメーション/音声解説
・ゲーム感覚で学べる演出
など、発達障害、グレーゾーンなど、様々な特性を持ったお子さん向けのタブレット学習があります。
メリット・デメリットなど、タブレット学習の詳しい内容は、こちらの記事にまとめています。
学習フォローの1つの選択肢として、情報を集めたい方の参考にもなると思います。
「【特別支援学級だと内申点は出ない?】普通学級との違い」のまとめ
記事のポイントになります。
✅特別支援学級の
「内申点」
・内申点がつかないor低くなりやすい
・地域差がある
・お住まいの地域に確認する
✅特別支援学級の
「内申点」
・提出物/忘れ物が多い
・ノート/提出物の字が汚い
・板書ができない/間に合わない
・先生の指示を聞き逃し
・授業の準備/片づけに時間がかかる
・授業態度が不十分
・欠席/遅刻/早退が多い
✅【参考例】特別支援学級の子の
「進学ケース」
・私立の学校を受験する
・説明会で質問し、疑問をなくす
・本人と成績表を持参⇨個別相談
✅支援学級を検討する子に
「必要なこと」
・本人の特性の把握
・必要な配慮/環境の把握
・学校側への相談
(本人の特性を把握した後)
✅支援学級を検討する子の
「学習対策」
・学習の失敗体験の予防
・本人の特性に合う学習法の把握
・学習の意欲を高める
・タブレット学習
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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