不登校

【不登校になる子とならない子の違い】6つの特徴と対策~親が持ちたい5つの視点~

投稿日:2023年11月3日 更新日:

子どもの不登校で悩まれてる方「不登校になる子とならない子は、どんな違いや特徴があるの?何を気をつければいいか知りたい」

近年は不登校の子が増えており、社会問題にまで発展しています。

これほど不登校の人数が増えてくると、不登校になる子に見られやすい共通点も見えてきます。

全員の子に当てはまるという訳ではありませんが、不登校になりやすい特徴は、いくつかあります。

そこで本記事では「不登校に繋がりやすいお子さん/親御さんの特徴、対策」を紹介します。

この記事を執筆してる私は、不登校・療育支援を15年以上しています。

これまで支援で携わってきた事例を通して、本記事をまとめてます。

※あくまで傾向になりますので、参考程度にご覧ください。

目次

不登校になる子の「6つの特徴」

不登校になる子の「特徴」は、大きく6つあります。



①:「コミュニケーション面」の難しさ
 (発達障害などの特性)

②:「学習面」の難しさ
 (LD傾向あり/学習の失敗体験/拒否感)

③:「過剰適応/HSC」に近い特性

④:「不安(情緒不安定)」が強い

⑤:「完璧主義」で妥協できない

⑥:「無気力・鬱/母親依存」の傾向
 (ex.母子分離ができない)


コミュニケーション面の難しさ

お子さん自身に、発達障害/それに近い特性(グレーゾーン)がある場合になります。

その中でも支障が出やすいのが、コミュニケーションになります。

一例になりますが、具体的には下のような様子が見られます。


・人の表情、気持ちの理解が苦手
・一方的に話す
・人の話を聞かない
(興味あること以外)
・認知のズレ
(ex.被害的に捉える、自分と違う考えに嫌悪感を示す)

周囲とコミュニケーションがとりづらいことから、孤独感を感じたり辛い思いをしたり、学校での過ごしにくさに繋がる様子が見られます。

学習面の難しさ

LD傾向あり/学習の失敗体験/拒否感お子さん自身の特性や経験として、学習面の困難さを抱えてる場合になります。

学習障害(LD)であったり、それに近い特性などがあります。

よくあるのは、読み書きの困難さ(もしくはできるけど、人の数倍の時間やエネルギーが必要)になります。

また、過去の学習の失敗体験の積み重ねから、拒否感に繋がり、学習への取り組みが難しい場合も多いです。

結果として、授業や宿題が苦痛になり、不登校に繋がりやすくなります。

過剰適応/HSCに近い特性

人の感情や周囲の出来事に敏感で、影響を受けやすい特性(HSC)を持っている場合になります。

例えば、学校でクラスメイトが先生に怒られてる様子を見て、自分が怒られてる様に感じて辛くなったり、暗いニュースを見て気持ちが沈むなどです。


私が支援する中で多かったのは、

「先生が怒ってるのが怖い」
(他の子を怒ってても)

「周りのザワザワした音がイヤ」
(ひどく疲れる)

などが、不登校に繋がる要素になっていました。

また、頑張りすぎて心身ともに疲れてしまう(過剰適応)ケースもあります。過剰適応の様子が見られる子も、不登校に繋がることが少なくありません。

不安が強い

言葉にならない不安を抱えてる子になります。

日によって気持ちの波があり、本人も言葉にできないけど、漠然とした不安を抱えてる場合になります。

過去にトラウマになるような経験、学校で辛い思いをした経験がある子も多いですが、

本人自身も理由は分からない(言語化できない)けど、学校に行けない場合もあります。

完璧主義で妥協できない

お子さん本人が、自分へのハードルが高く、完璧以外は、受け入れづらいタイプの場合になります。

例えば、宿題で、

・1問でも間違えたら癇癪を起こす
・人に教わるのを嫌う
・宿題を終えるのに、人の数倍時間がかかる
・字が書けていても、何度も消してやり直す
 (完璧な字を求めて)

などの様子が見られます。

また、学校で失敗するのがイヤ、人に見られたくないという気持ちが強く、苦手な授業がある日は、学校を休み始める様になり、次第に不登校になっていきます。

無気力/鬱/母親依存」の傾向

外に出たり、人と関わるエネルギーが、極端に少ない子になります。

気持ちが落ち込んでいたり、何かをする気力がなく、自分の殻に閉じこもる傾向が見られます。

中には、母親と離れることへの不安が強く、母子登校をしていたり、家の中でも常に母親の傍にいたがる子もいます。

【関連記事】

【不登校の小学生】家での過ごし方は何が大事?4つのポイント

不登校にならない為に「6つの対策」

不登校にならない為に「対策」は、6つあります。



①:「不登校の全体像」を把握する

②:本人の「ストレスの元」を減らす

③:本人に合う「関わり/環境作り」をする

④:「療育・支援」を受ける
 (居場所/繋がり/学習法/成功体験)

⑤:母と離れた時の「成功体験」を作る

⑥:「安心できる時間/場所」を増やす
 (ex.児童精神科)


不登校の全体像を把握する

最初に必要になるのが「不登校の全体像」を把握することです。

不登校のお子さんの気持ち、不登校の段階、不登校の子にしてはいけない関わりを知ることが、大切になります。

その上で、目の前のお子さん、家庭の状況に合わせて、方向性などを考えることが重要になります。

不登校の全体像など詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

【よく寝るのは問題?】不登校の回復期のサイン/関わり方/注意点

本人のストレスの元を減らす

本人がストレスを感じる時間を、なるべく減らします。

不登校の子は、ストレスや不安を抱えてます。周りの人の言動にも敏感になってる子も多いです。

減らせる要素であれば、極力減らしていきます。

例えば、

・学校の話
・苦手な授業
・登校班での登校
・給食、宿題、行事

など、本人の負担になっているモノを避けていきます。

本人の負荷を減らさないと、今後のことを考えたり、決断したり、行動するエネルギーが湧きづらくなります。

本人に合う関わり/環境作りをする

本人に必要な周囲の人との関わり、環境作りを考えます。

例えば「関わり」でしたら、

・大人から「学校」のことを話題にしない
・本人のできたことを褒める
・本人が選ぶ機会を作る
・本人と遊んでリフレッシュする


などがあります。

「環境作り」でしたら、

・担任に本人の状態を理解してもらう
・本人に合った通い方を考える

(ex.別室登校、放課後だけ登校)
・宿題や課題を調節する
 (本人の希望、レベルに合わせて)

療育/支援を受ける

不登校の子には特に、居場所/家族以外との繋がり/本人に合う学習法/成功体験などが必要になります。

家庭と学校だけで難しい場合は、支援が必要になります。

お子さんの状態、気持ち、家庭の状況によって変わりますが、

・学校の代わりとなる居場所作り
・家族以外とのコミュニケーションの機会
・学習面のフォロー
・自己肯定感を上げる

など、目的に合った支援を受けることが大切になります。

支援の1つの選択肢として、療育があります。

療育とは、お子さんの困りに対して、必要なスキルの獲得を促す場になります。

療育に関する詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。

【療育のデメリット】3つの注意点/療育の選び方

母と離れた時の成功体験を作る

母子分離に不安がある子に対しては「母と離れても大丈夫だった(思ったより平気だった)」という経験を作っていく必要があります。

日常の中で、”家の中でできること” を作っていきます。

私が支援してきた子(小学校高学年)の例ですと、自宅のトイレに行く時に、母と一緒でないと難しい子がいましたが、


リビングに母がいる状態で、声だけ確認できる環境を作り、一人でトイレに行ける様なサポートをしました。

最初の頃は、不安で何回も母の場所を確認する様子が見られましたが、1ヶ月経つ頃には、家の中で母がいることが確認できれば、離れることができる状態にまでなりました。

もし、家の中で離れることも困難な場合は、児童精神科など、医療機関と繋がるのも1つです(本人が拒否しなければ)。

療育的なアプローチ(行動療法/環境調整)だけでは、解決が困難な可能性がある為です。

本人が安心できる時間/場所を増やす

漠然とした不安がある子に対しては、とにかく安心できる場所、時間、活動を増やします。

不安を言葉にできる子でしたら、不安の元になってるモノを確認し、減らしていけると良いです。

不安を言葉にしづらい子は、反応の見ながら試すのも1つです(本人が嫌がらなければ)。

不安が強い子は、安心と不安のバランスが崩れています。私たちが日常生活を問題なく送れてるのは、安心がベースにあるので、多少不安なことがあっても、生活が送れます(個人差はありますが)。

不安が強い子の場合は、このバランスが崩れてる状態になります。

家庭でできることに限界がある場合は、児童精神科など、医療機関に繋がるのも1つです。

本人が拒否してる場合は、一旦親御さんだけ繋がる形でも大丈夫です。

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【学校をまた休む..】不登校の復帰後の4つのポイント/注意点

不登校になりやすい子の「親の4つの特徴」

不登校になりやすい子の「親の特徴」は、大きく4つあります。



①:「過干渉」タイプ

②:「放置」タイプ

③:「無理解」タイプ

④:「過度な教育熱心」タイプ


過干渉タイプ

お子さんに対して「失敗しない様に、困らない様に」という思いが強い親御さんが多いです。

結果として、先回りしてサポートする為、干渉の割合が高めになっています。

中には、親御さん自身の不安を解消する為に、過干渉に繋がってるケースもあります。

放置タイプ

家事や仕事に追われ「問題なく一人でできてるから大丈夫」という考えから、子どもの優先順位が下がってる場合になります。

また父親ですと、育児にあまり関心がなく、母親に任せっきりというパターンもあります。

結果として、不登校が本格化するまで気付かず、「あの時もっと見てあげれば良かった」と後悔するケースが少なくありません。

無理解タイプ

本人の特性に対して、理解がない場合になります。

「何でできないの?何で何回言ってもやらないの?」と疑問や苛立ちに変わってきます。

そもそも特性というものがあることを知らず、一生懸命関わった結果、後から「努力不足でなく、特性の問題で難しかったんだ」と気付く親御さんも多いです。

過度な教育熱心タイプ

お子さんの特性や状態ではなく、親御さんの “理想の教育像” が強い場合になります。

「大学は出ないとダメ」
「通信なんて、行っても意味がない」

などの発言もあります。

家庭内でも意見が割れて、お子さんに必要な支援や配慮が受けづらくなる特徴もあります。

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【不登校の母親】今より気持ちを軽くする4つの過ごし方

不登校にならない為の「親の3つの関わり」

不登校にならない為の「親の関わり」は、3つあります。



①:本人の「安心感/休息」の確保をする

②:本人と「コミュニケーション」をとる

③:「相談できる人/場所」と繋がる


本人の安心感/休息の確保をする

不登校の子には、まず安心できる環境で、しっかり休むことが大切になります。

不登校の子はストレスや不安など、コップの水が溢れ出そうな状態です。

まずは、コップの水(ストレス/不安)を減らしていかないと、これから必要なものを入れることは難しいです。

何かをするというより、本人が好きなコトをして過ごすことが大切になります。

本人とコミュニケーションをとる

家庭の中で、コミュニケーションをとっていきます。

好きなアニメ、動画、ゲームなど、内容は何でも構いません。

雑談などをする中で、本人が自分の居場所を確認できたり、家族と関わる中で安心感を持ちます。

ただ、お子さんの様子、関係性によっては「家族と話したくない」という場合もあります。

その場合は、見守るスタンスで、本人から話しかけてくるのを待つのも1つです(必要なことを家族から話すのはOK)

相談できる人/場所と繋がる

不登校問題は、本人はもちろん、ご家族の方の心身の負担も大きいです。

家族だけで抱えるには、とても重い問題になります。

相談できる第3者(特に支援者)との繋がりは、支えになります。不登校問題に向き合う上での方向性なども相談できると、今後の生活においても心強いものです。

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【担任が何もしない】不登校の子が困らない為に。3つの対策

不登校になりやすい「3つの原因」

不登校になりやすい「原因」は、3つあります。



①:「本人の特性」と「学校環境」の摩擦

②:「家庭内」の不和

③:環境の「変化」


本人の特性 と 学校環境 の摩擦

“本人が持つ特性” と “学校の環境” が合わない場合になります。

例えば、感受性が高くて人の感情に敏感な子が、怒鳴る担任のクラスにいることは、本人にとって辛いことです。


嫌でも苦手な場面になる為、心身の消耗を避けられません。

このように、お子さんの特性と環境(怒鳴る担任)が合わない問題があります。

私が支援してきた範囲ですと、特性と環境のミスマッチは、不登校に繋がりやすい一番の要因になります。

【関連記事】

【不登校】学校とのやりとりで大切な3つのポイント

家庭内の不和

家庭内の不和によって、本人が家庭で安心して過ごせない状態になります。

家族関係が悪かったり、離婚など同居する家族の変化が多かったり、親御さんが鬱で良好な親子関係の構築が難しいなどがあります。

環境の変化

引っ越し、同居する家族が変わるなど、環境の変化がキッカケになる場合もあります。

中には、海外から日本に引っ越してたものの、本人が環境に馴染めず、次第に不登校になるケースもあります。

不登校の子の「親が持ちたい5つの視点」

不登校の子の「親が持ちたい視点」は、5つあります。



①:「不登校=甘え」ではない

②:本人の気持ちを「傾聴/尊重」する

③:本人の「安心要素」を作る

④:本人の「不安要素」を減らす

⑤:「本人の状態」に合わせて関わる


不登校=甘え ではない

親御さんが、まず最初に持ちたい視点になります。

不登校は甘えではない、ということです。

学校を休む=本人自身を守る為のモノ』という認識が大切になります。この認識がないと、お子さんが家庭でも追い詰められてしまう可能性があります。

不登校の子は、頭では学校に行かなきゃと分かっていても、行けないことに葛藤を感じ、自己肯定感が下がり、辛い思いをしてます。

その状態のお子さんに対して、周囲の大人が学校に行けないのを良くないと思っていると、本人からしたら、味方や居場所がない状態になります。

つまり、お子さんが追い詰められ、状況は一層悪化していきます。

周囲の大人が、”不登校” の捉え方を、本人視点で持つことが大切になります。

本人の気持ちを 傾聴/尊重 する

本人が、今の生活をどう感じてるのか、困ってるのか、何か望みがあるのか、気持ちを聞きます。

誘導ではなく「◯◯なんだね」「◯◯は嫌だよね」など共感しつつ、話を聞くことが大切になります。

また、本人の気持ちを尊重する形をとり、学校に行きたくない、◯◯の授業は受けたくない、などあれば、尊重していきます。

本人の自己選択のスキルにも繋がりますし、「家族はちゃんと自分の話を聞いてくれる、分かってくれる。味方なんだ」と安心感にも繋がります。

本人の安心要素を作る

不登校の子には、安心感が決定的に足りていない場合が多いです。

生活の中で、本人が安心できる、リラックスできる要素を作ります。

・絵を描く
・工作をする

・友達と話す
・好きな本を読む
・ゲームをする
・家族と買い物に行く

・習い事に行く


など、本人にとって心地よいモノであれば、それが一番になります。

安心感は全ての土台になるため、とても大事な要素になります。

本人の不安要素を減らす

先ほどの「安心要素」と同じ考え方になります。

本人にとって、ネガティブな感情を抱く要素は、極力減らしていきます。

・教室に登校
・苦手な授業の参加
・本人にとって難しい宿題


本人が、何にストレスを感じているのかを聞いて、見つけ、減らせるものを調整していきます。

本人の状態に合わせて関わる

繰り返しになりますが、不登校には、段階があります。

お子さんの特性、気持ち、感じ方、コンディションに合った関わりが大切になります。

本人に必要な関わり方、学校との向き合い方(ex.通い方)、配慮、環境作りを見つけ、関わる大人の中で、共通認識を持つことが重要になります。

【関連記事】

【別室登校の過ごし方】メリット・デメリット・教室へ復帰する5つのポイント

不登校の子に「必要な準備」

ここでは、不登校の子が備えておきたいコトをお伝えします。

その前に注意点があります。ここで “備え” が必要な子とは、家族とコミュニケーションがある程度とれていたり、外に出れてる子になります。

少なくとも、自室にずっと籠ってる、誰ともほとんどコミュニケーションをとらない状態の子の場合は、まずお子さんの休養や安心できる環境作りが最優先になります。

その点を踏まえ、不登校の子に「必要な準備」を確認いただけますと幸いです。

不登校の子に必要な準備とは「学習対策」になります。

その理由は、生きる上で最低限必要になる学力をつける必要がある為です。

ここでいう学力とは、2つあります。

①:生活する上で最低限必要な学力
(読み書き/計算/文章読解/時間/お金など)

②:本人が望む進路に必要な学力

①は、生活する上で必須の学力になります。

今はスマートフォンや音声機器など、代わりの手段も増えていますが、それを扱う上でも最低限の理解は必要になります。

②は本人が希望する分野があれば、その進路(学校)に進むために、必要な教科の学力が必要になります。

私は不登校の子に、みんなと同じ学力(義務教育)を、全く同じ様に学ぶ必要はないと思ってます。

これから生きる上で、必ず必要となる学力さえ身に着けられれば、十分だと思います。

不登校期間は個人差があり、その長さは読めません。数年続く子も多くいる為、並行して将来に繋がる学習準備が必要になります。

そのために、不登校の子が家で過ごす時間を有効活用し、本人が取り組みやすく、理解しやすい、本人に合った学習方法を見つけることが大切になります。

ここでは、不登校の子の1つの学習方法として、タブレット学習についてお伝えします。

学習方法の1つ タブレット学習

不登校の子が学習をする際に、困りが出やすい3つのポイントがあるのですが、タブレット学習は、その3点にアプローチしやすいです。

それぞれの困りポイントに合わせて、タブレット学習で何ができるか、お伝えします。

学習の拒否感→成功体験を作る

過去の学習の失敗体験の多さ、成功体験の少なさから、学習の苦手意識が強まり、拒否感に繋がるパターンになります。

学習に取り組むこと自体を嫌がります。まずは「勉強」という雰囲気が少ない学習方法が必要になります。

タブレット学習ですと、プリントを使わないため、”勉強感” が感じにくいです。また、ポイント制が導入されていて、問題を解く毎にポイントが貯まり、アイテムと交換することができます。

自分だけのコレクションを集め、ゲーム感覚で問題を解き進めることができます。つまり、拒否感がある子でも、学習に取り組みやすい学習方法になります。

療育の現場では、トークンシステムと呼ばれてるもので、お子さんのモチベーションを上げる(動機付け)手法として、よく使われてます。

学習時間の確保→1日単位での課題量

不登校の子は、生活リズムが不規則になりやすい為、安定して学習時間を確保することが難しい場合が多いです。

親御さんと勉強の時間を約束していても、いざ当日になると、まだ寝てる..結局やってない..ということも多いです。

その点、タブレット学習ですと、1日分の課題をいつ解いても問題ありません

タブレット上で、その日の課題が提示され、完了したかどうかも画面上で表示される為、できた時、まだできていない時も、画面上で明確に分かります。

お子さんのコンディション・良いタイミングに合わせて、取り組むことができる為、結果として「1日〇問解けた」という、学習時間の確保に繋がりやすいです。

学習塾や家庭教師のような、時間・場所などが決められた形だと、本人が参加できるか読めないですが、タブレット学習ですと、その心配がありません。

特性故の学びにくさ→特性に合う学習

不登校の子の学習の困りの理由の1つに、本人の特性と学習方法がミスマッチしてるパターンがあります。

例えば、文字の読みにくさがあるから、学習の妨げになっていたり、記憶する力(ワーキングメモリ)に限りがあるなど、様々あります。

タブレット学習ですと、例えば、読み書きが苦手な子に配慮された学習PGM、授業や市販教材では理解しにくい場合に、アニメーション学習が取り入れられてます。

また、その子の解答結果から、自動分析し、本人に合った課題を選んでくれます。

本人の解答結果から分析し、学習が必要な問題(単元)を表示してくれる為、課題を解くことだけに集中でき、効率的に学べます。

このように、お子さんが学びやすい解説、本人に合った課題、効率的な学習ができるのが、タブレット学習になります。

その他、タブレット学習のメリットデメリットは、こちらの記事をご覧ください。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

発達障害に関わらず、学習で困りを抱えてる子に参考になる内容になります。

1つの学習方法の選択肢として、参考になれば幸いです。

【不登校になる子とならない子の違い】まとめ

記事のポイントになります。


不登校になる子の
 「6つの特徴」

・コミュニケーション面の難しさ
(発達障害などの特性)

・学習面の難しさ
 (ex.LD傾向/学習の失敗体験/拒否感)

・過剰適応/HSCに近い特性

・不安(情緒不安定)が強い

・完璧主義で妥協できない

・無気力/鬱/母親依存の傾向
 (ex.母子分離ができない)

不登校にならない為に
 「6つの対策」

・不登校の全体像を把握する

・本人のストレスの元を減らす

・本人に合う関わり/環境作りをする

・療育・支援を受ける
 (居場所/繋がり/学習法/成功体験)

・母と離れた時の成功体験を作る

・本人が安心できる時間/場所を増やす
 (ex.児童精神科)


不登校になりやすい子の
 「親の4つの特徴」
・過干渉タイプ
・放置タイプ
・無理解タイプ
・過度な教育熱心タイプ

不登校にならない為の
 「親の3つの関わり」

・本人の安心感/休息の確保をする
・本人とコミュニケーションをとる
・相談できる人/場所と繋がる

不登校になりやすい
 「3つの原因」

・”本人の特性” と “学校環境” の摩擦
・家庭内の不和
・環境の変化

不登校の子の
 「親が持ちたい5つの視点」

・”不登校=甘え” ではない
・本人の気持ちを傾聴/尊重する
・本人の安心要素を作る
・本人の不安要素を減らす
・本人の状態に合わせて関わる

不登校の子に
 「必要な準備」
・最低限の学力
・希望する進路に必要な学力
・勉強感が薄い学習スタイル
・学習習慣の定着
・本人に合った学習方法
・タブレット学習


以上になります。

本記事が参考になれば幸いです。

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