学級・進路

【簡単にわかる!】特別支援学級と通級の違いとは。図で徹底解説!

投稿日:2021年3月17日 更新日:

特別支援学級と通級の違いが知りたい方「特別支援学級と通級って何が違うの?それぞれの特徴やメリット/デメリットが知りたい」

このような疑問にお応えします。

☑本記事の内容



特別支援学級と通級の違い

通級とは

特別支援学級とは

特別支援学級と通級の
 「よくあるQ&A」

学級選びで迷われてる方が
 「備えておきたいこと」



お子さんの発達/今後の学校生活で不安がある方は、どういった学級が我が子に合っているのか、悩まれることがあると思います。

この記事を執筆している私は、療育指導/発達相談を11年以上しています。

その支援経験を元に、本記事では、「通級/特別支援学級の支援内容、制度、メリット/デメリット」について、まとめてみました。

また通級と特別支援学級について、詳しく説明されている記事も載せています。

お子さんに合った、学級選びの参考にしていただければ、幸いです。

特別支援学級と通級の違い

通級と特別支援学級との違いについて、図でまとめてみました。

1つ1つの詳しい説明は、後述していますので、参考にご覧ください。

通級は、普通学級に在籍のまま指導が受けられる学級になりますので、普通学級の欄に入れています。

項目普通学級(+通級)特別支援学級
呼び方普通級、一般級(+通級指導教室)支援級、なかよし学級など
人数約40名 ※小1は35名8名以下
内容カリキュラムに合わせた授業個別の支援計画に基づいた授業
メリット多くのクラスメイトと交流がもてる個人の特性に合わせた指導が受けられる
デメリット抜けた授業の補填がない、子どもが傷つくことがある全員が専門性の高い先生ではない、内申点がつかない場合が多い(中学)

次は、通級と特別支援学級について、1つずつ見ていきましょう。

通級とは

通級とは、普通学級に在籍している状態で、週に数時間、通級に通って、個別で授業を受けられる学級のことをいいます。

勉強の補習ではなく、お子さん自身が、自分の特性を理解や活かし方、苦手なことへの対処法を学ぶことで、授業や生活上の困りを減らしていくことが目的になります。

✍通級の対象の子

普通学級に在籍している子になります。診断名の有無は関係なく、お子さんが学校生活で困っていて、個別のサポートが必要な場合になります。

✍通級の判定基準

明確な基準は、特にありません。親御さんの考えを踏まえた上で、通級の担当、臨床心理士などの専門家が、総合的に必要なのか、判断するものになります。

✍通級の費用

基本的に費用はかかりません。ただお子さんによっては、教材費がかかる場合があります。

✍通級の時間

授業数でいいますと、週に1~8コマになります。お子さんの特性によるため、個人差があります。
※通常の授業は、週25~28コマ

✍通級の場所

学校によって、学校内に設置されている場合(自校通級)と、近隣の学校に設置されている場合(他校通級)があります。

自治体によって様々ですので、教育委員会等に確認することをおすすめします。

✍通級の先生

全員教員免許を持っています。特別支援の免許(ex.特別支援学校教諭免許など)は、持っていない先生も多いです。

✍通級のメリット

・安心の場になる
・普通学級の子との交流がある
・普通学級の在籍扱いになる
(内申に含まれる)

✍通級のデメリット

・在籍基準があいまい
・場所が遠い場合がある
・お子さんのストレスになることがある
・専門的な先生ではない場合もある
・抜けた分の授業の補修がない

通級の詳しい説明は、【通級とは】通級指導教室のメリット/デメリットを徹底解説!をご覧ください。

特別支援学級とは

特別支援学級に在籍となり、別の教室(クラス)で授業を受けて過ごします。

お子さんの特性に応じたクラスに分かれ、その子に必要な特別なサポートを、受けることができます。

【参考】「特別支援教育」パンフレット ※文部科学省

通級に通うお子さんは、2つの計画書を通して、段階的にお子さんに合った支援をします。

2つの計画書とは、「教育支援計画」「指導計画」になります。

✍教育支援計画

親御さん、学校、福祉/医療/療育機関などが連携し、支援の方向性や方針を統一するためのものになります。

1〜3年程度の長期的な計画になります。

✍指導計画

長期的な「教育支援計画」を細分化して、学期毎/学年毎に目標を立て、支援をしていく短期的な計画になります。

✍特別支援学級の対象の子

対象となる子の特徴は、8つに分けられています。

  1. 知的障害
  2. 肢体不自由
  3. 病弱/身体
  4. 虚弱
  5. 弱視
  6. 難聴
  7. 言語障害
  8. 情緒障害


    【参考】日本の特別支援教育について ※文部科学省

✍特別支援学級の判定基準

通級と同様に明確な基準は、ありません。親御さんの考え、学校、臨床心理士などの専門家が、総合的に必要なのか、判断するものになります。

✍特別支援学級の先生

通級と同様になります。全員教員免許を持っていますが、特別支援の免許は持っていない場合が多いです。

特別支援学級のメリット

・発達/障害に合った指導が受けられる
・普通学級と行き来ができることもある
・給食の時間など普通級の子と関わる時間がある

特別支援学級のデメリット

・在籍基準があいまい
・受け入れ可能人数など地域差が大きい
・お子さんのストレスになることがある
・高校では、ほとんど支援級がない
・学区内に支援級がない場合、遠くの学区に通学しなければならない

特別支援学級の詳しい説明は、【どんな子が判定される?】特別支援学級を徹底解説!指導内容~卒業後の進路までをご覧ください。

【合わせて読みたい記事】

【支援学級に偏見はある?】教育・療育の現場から見られる”実態”とは

特別支援学級と通級の「よくあるQ&A」

ここでは、通級や特別支援学級について、よく頂く質問と回答を紹介したいと思います。

Q.学級はどのように決まりますか?

A.小学校入学前の場合は、就学時検診で何らかの支援の必要性があると判断されると、教育委員会と就学相談を行った上で所属学級を決めます。

入学後は、校内委員会という学校内で構成された数名の教員や専門員(心理士など)が、お子さんの様子、親の意向、学校の様子など総合的に判断して決めています。

いずれも最終的には、保護者の意思で決まります。


【関連記事】

【通級について】通級指導教室のメリット/デメリット
※こちらの記事の後半になります。

Q.学級を選ぶ際にはどのような基準で考えるべきでしょうか

A.子どもが学校生活で実際に困っているのか、それは今の学級では対処できないのか、第3者(学校や専門家)の方はどういう意見か、が大切になります。

また特別な支援が必要な場合は、お子さんと話をし、必要性や納得感を作って進めていくことが、必要になります。

Q.途中で転級することはできるのでしょうか?

A.通常級⇨支援級、支援級⇨通常級、いずれも転級は可能になります。

私の経験上ですが、通常級⇨支援級のパターンの子が多いです。

【合わせて読みたい記事】

【支援学級にいじめはある?】100名以上の子から見える”現状”とは

Q.支援級を選んだ時に、子どもの可能性を狭めてしまいそうで不安です

A.進路において支援級のデメリットは、公立高校の受験がしにくくなる場合があることです(中学は内申点がつかないため)

学校によっては、内申点を問わない所もあるようですが、選択肢が減るのは事実です。

一方で、無理な環境を選んで不適応を起こしてしまった場合、結果的に可能性が狭まってしまうという事態もありえます。

合わない環境で無理をし続けると、お子さんの二次障害に繋がる恐れもあります。

気になる方は、【発達障害の子の二次障害は治らない?】原因・予防/対処法を解説!をご覧ください。

学級に優劣はなく、お子さんが毎日を過ごす場所としてふさわしい環境を選ぶことが大切になります。

Q.高校には、通級がないって本当ですか?

A.現時点では、通級は高校には設置されていません。2018年~文部科学省が準備を進めている段階になります。

詳しくは、【特別支援学級の高校ないって本当?】中学支援級からの進路・対策をご覧ください。

学級選びで迷われてる方が「準備しておきたいこと」

通級や支援学級など、学級選びを検討する必要がある子の中には、学習面で困り抱えてる子(潜在的に)は少なくありません。

学習のつまづき、本人の苦手意識が見られる前に、学習フォローがあると安心です。

気になる様子としては、以下のようなサインになります。

・テストの点数が低い
・テストで空欄が多い
・学習の拒否感が出てる
・宿題に時間がかかる

(ex.他の子より2倍かかる)

学習のつまづきの大きな理由として、学校の授業内容、授業形態、ペース、学習方法がお子さんに合っていない可能性があります。

学習の失敗体験は苦手意識を強め、学習拒否に繋がります。そして学習時間が減ると、学習の遅れが大きくなります。学習の遅れを取り戻す学習と、そうでない学習とでは、本人の気持ち的にも、大きく違ってきます。


早い段階で、今の学校の勉強に気になる点がないか確認し、懸念点がある場合は、本人に合う学習方法を探すことが大切になります。

学習の遅れが大きくなる前に、お子さんにどんな学習方法(フォロー)が合っているのか、情報を集める所から始めていきたいです。

✅学習の遅れは「タブレット学習」

1つの学習フォローの方法として「タブレット学習」があります。

・家で気軽に始められる
 (始めるハードルが低い)

・自分のペースで進められる
 (在籍校にも合わせられる)

・課題の自動分析/抽出
 (本人に合う課題の自動で出題)

・アニメーション/音声解説
 (教科書では理解しにくい子向け)

・ゲーム感覚で学べる
(学習の拒否感がある子向け)

など、お子さんの学ぶ為に必要な要素が詰まっています。

タブレット学習のメリット・デメリットなど、詳しい内容は、下の記事にまとめています。

学習フォローの1つの選択肢として、情報を集めたい方の参考にもなると思います。

“発達障害、グレーゾーン、発達が気になる子” 、どのお子さんにも共通する内容になります。

【療育支援員がおすすめ】発達障害の子に良い タブレット学習

「【簡単にわかる!】特別支援学級と通級の違いとは。図で徹底解説!」のまとめ

記事のポイントをまとめます。



通級とは
・普通級に在籍し、週に数回個別で授業が受けられる

通級のメリット
・安心の場になる
・普通学級の子との交流がある
・普通学級の在籍扱いになる
(内申に含まれる)

通級のデメリット
・在籍基準があいまい
・場所が遠い場合がある
・子どものストレスになることがある
・専門的な先生ではない場合もある
・抜けた分の授業の補修がない

特別支援学級とは
・原則8名以下のクラス
・支援級在籍で、別の教室で授業を受ける
・特性に応じた個人に合わせた指導

特別支援学級のメリット
・発達/障害に合った指導が受けられる
・普通級と行き来ができることもある
・普通級の子と関わる字時間がある

特別支援学級のデメリット
・在籍基準があいまい
・受け入れ可能人数など地域差が大きい
・お子さんのストレスになることがある
・高校では、ほとんど支援級がない
・場所が遠い場合がある

特別支援学級と通級の「よくあるQ&A」
・学級は検診や保護者の意向、学校内で決定
・双方とも、転級可能
・学級選び:子どもの生活の困り、気持ち、学校/専門家の意見が大切
・支援級は公立高校の受験がしにくい
(中学は内申点がつかない)

学級選びで迷われてる方が
 「備えておきたいこと」

・早めの学習フォロー
・本人に合う学習方法の把握
・学習の失敗体験の予防
・タブレット学習


以上になります。

本記事が参考になれば幸いです。

【関連記事】

【特別支援学級だと内申点は出ない?】普通学級との違い

-学級・進路

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  1. […] 特別支援学級と通級の違いについては、【簡単にわかる!】特別支援学級と通級の違いを、ご覧ください。 […]

  2. […] 【簡単にわかる!】特別支援学級と通級の違いとは。図で徹底解説! […]

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