学級・進路

【障害児の学級選び】普通学級は親のエゴ?子どもに合った学級選びとは

投稿日:2021年5月11日 更新日:

子どもの学級選びについて悩まれている方「子どもを普通学級に行かせたい…これって、親のエゴ?支援級だと学習や友達の交流が心配。発達障害の子の学級選びについて知りたい」

このようなお悩みに、お応えします。

本記事の内容



普通学級に行かせたい
 「4つの理由」

発達障害の子の普通学級で
 「起こりやすい問題」

特性ある子の
 「学級の選び方」

学級選びで悩まれてる方に
 「必要なこと」


特性ある子の
 「学習対策」


発達障害の子、発達が気になる子の学級選びで悩まれる方が、今増えています。

私は、発達支援の相談/指導員を10年以上しており、これまで療育や学級選びのサポートをしてきました。

その経験を元に、本記事では「発達障害児の普通学級でのリスク/学級選びのポイント」をまとめてみました。

「発達障害」はお子さん一人ひとりによって違います。

あくまで1つの考え方として、お子さんに当てはまりそうな部分を、参考にして頂ければ幸いです。

普通学級に行かせたい「4つの理由」

親御さんが「普通学級に行かせたい理由」は、主に4つあります。



①:昔の「特殊学級」のイメージ

②:学習が遅れる不安

③:交流できる友達が少ない



④:子どもの将来への不安


①:昔の「特殊学級」のイメージ

親御さんによっては、「特別支援学級」よりも「特殊学級」という表現の方が、馴染みがあるかもしれません。

かつての「特殊学級」は、「知的障害のある子のクラス」というイメージが強めです。

このイメージが、「何となく子どもが障害児のレッテルを貼られる」という印象を持たれるのに、繋がっている方が多いです。

【合わせて読みたい記事】

【支援学級に偏見はある?】教育・療育の現場から見られる”実態”とは

②:学習が遅れる不安

学校とは、義務教育を受ける場になります。

学習指導要領に沿った授業の内容が易しくなることで、学習が遅れてしまうのではないか、という不安を感じられる方が多いです。

実際に、特別支援学級ですと、お子さんに合わせた学習内容になるため、

親御さんによっては、「学年相応の学習から遅れている」と感じるのは、無理もありません。

③:交流できる友達が少ない

普通学級30~40名前後の人数になります。それに対し支援学級は、8名以下となっています。

この違いから、「決まった子としか関われない」とデメリットを感じられる方がいます。

④:子どもの将来への不安

多くの親御さんは、「通級や支援級だと、受験や就職のときに不利になるのでは」と不安を感じます。

不安を感じるのは、当然ですよね。

ただ普通学級以外に進級する上での、明確なデメリットを挙げるのであれば・・

高校受験のときに内申点が出ず、私立の高校受験が不利になる点になります(現時点では)。

詳しくは、【特別支援学級だと内申点は出ない?】普通学級との違い をご覧ください。

発達障害の子の普通学級で「起こりやすい問題」

個別サポートが必要な子で、普通学級にいくことで起こりやすい問題が、大きく2つあります。



①:支援の遅れ

②:二次障害


①:支援の遅れ

例えば、『知的な遅れがあるけど丸暗記で乗り越える子』の場合です。

小学2年生頃までは乗り切れることもありますが、文章題や応用問題が増え、自分の頭で考える問題が増える3年生以降は、辛い思いをする子が多いです。

どんなに勉強してもできない、丸暗記しても問題が少し変わると難しい、など上手く行かないことが増えていきます。

お子さんも親御さんも頑張っているのに、結果がでなく辛くなります。


早い段階でお子さんに合った学習の仕方が学べる機会があると、丸暗記で過ごしていた期間が、お子さんにとって、意味が変わっていきます。

②:二次障害

特別な支援が必要な子が、サポートがない普通学級(先生によっては配慮してくれる場合もある)にいる場合、

・授業についていけない
・友達とうまく関われない
・日々叱責される


などの、お子さんにとっての失敗体験を重ねる可能性が高まります。これが続くと、二次障害になることがあります。

二次障害とは、不登校や鬱など、二次的な困りに繋がることをいいます。

詳しく知りたい方は、【子どもの二次障害】原因・予防/対処法 をご覧ください。

✍合理的配慮が広がっている

合理的配慮とは、障害のある子も平等に学ぶ機会をもらえるべきという考えから、個別の配慮を受けられるというもの(当人や家族が希望すれば)です。

例えば、学習障害で書くことが困難な子には、「板書ではなくタブレットで写真を撮る」などの配慮をすることです。

合理的配慮は、「可能な範囲で実施」になるので、学校によってどこまで可能なのかは違ってきます。

特性ある子の「学級の選び方」

お子さんに合った学級の選び方は、ポイントが3つあります。



①「今の環境」で、子どもが困ってる


②本人が「個別で教わる時間」を望んでいる


③第3者から「通級/支援学級」を勧められた


①「今の環境」で、子どもが困ってる

お子さんが今の生活(普通学級、未就学児は園の生活)で困っていて、

周囲が最善を尽くしても状況が変わらない場合は、環境を変える1つの目安になります。

例えば、複数の指示を聞いて、行動することが難しい場合、指示を1つずつ出してもらったり、文字などで視覚的に示してもらったりと、

個別で配慮を受けやすいた方が、少人数の通級/支援学級が、合っていることもあります。

②本人が「個別で教わる時間」を望んでいる

お子さん自身から、実際に学校で困っていること、個別でゆっくり教わる時間がほしい、

など希望がある場合は、学級を変える理由の一つになります。

担任の先生に相談し、今の環境内での工夫/配慮をしても、本人が困る状況が変わらなければ、

改めて学級について、学校に相談するのが良いと思います。

就学前のお子さんの場合は、就学時健診で相談をすることができます。

③第3者から「通級/支援学級」を勧められ

第3者から、通級/支援学級を勧められたことも、目安になります。

特に学校側から提案があった場合は、実際の学校の様子を見て判断されているので、お子さんに必要な場合が多いです。

特に勧められやすい特徴のお子さんは、

・多動/衝動性の高い子
・学習の理解が困難な子
・注意散漫で集中力が限らている子


就学前のお子さんは、就学時健診で提案されることがあります。

「【障害児の学級選び】普通学級は親のエゴ?子どもに合った学級選びとは」のまとめ

記事のポイントになります。



✅普通学級に行かせたい
 「4つの理由」

・昔の「特殊学級」のイメージ
・学習が遅れる不安
・交流できる友達が少ない
・子どもの将来への不安



✅発達障害の子の普通学級で
 「起こりやすい問題」

・支援の遅れ
・二次障害

✅特性ある子の
 「学級の選び方」

・子どもが困っているか
・子どもが気持ち
・第3者(特に学校)の意見


以上になります。

本記事が、お役に立てば幸いです。

【関連記事】

【普通学級か支援学級か】内容、選ぶ基準、メリット/デメリット

-学級・進路

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発達障害/グレーゾーン/場面緘黙/不登校のお子さんとご家族の支援を、日々行っております。◇療育指導員◇相談支援員◇発達支援10年◇ブログ【週2回更新】◇twitter【毎日発信】◇長男が療育通所中◇

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