支援学級の子の進路で悩まれてる方「支援学級の子は高校進学できないの?受験に不利になるって本当?特別支援学級からの進路が知りたい」
このようなお悩みにお応えします。
☑本記事の内容
✅支援学級の子の
「7つの進路」
✅支援学級➡高校進学
「3つのポイント」
✅支援学級➡高校進学
「2つの注意点」
✅高校進学の為に
「必要なもの」~支援学級の子~
✅支援学級の子の
「学習対策」
支援学級の子の高校進学は、どんな進路先があるのか、子どもに合うのか、どんな基準で探せば良いのか、様々な面から悩まれる方が多いと思います。
一方で以前と比べ、支援学級の子の高校進学の選択肢は増えています。選択肢が増えたのは、とても喜ばしいことですが、
そもそもどんな選択肢があって、どんな基準で選べば良いのか、情報収集や判断の仕方は、難しい問題とも言えます。
そこで本記事では、支援学級の子の「高校進学の選択肢・選び方」についてお伝えしたいと思います。
私は、療育/相談支援員を15年以上しており、これまで支援学級に在籍する子の支援に携わってきました。
その支援経験を元に、本記事をまとめています。
支援学級からの高校進学についての、1つの情報として、参考になれば幸いです。
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支援学級の子の「7つの進路」~高校進学~
支援学級の子の「進路」を
7つお伝えします。
①:普通高校
②:定時制高校
③:通信制高校
④:高等専門学校
⑤:高等専修学校
⑥:フリースクール
⑦:特別支援学校
①:普通高校
全日制の高校になります。朝から夕方まで授業が行われます。
公立は学習指導要領に沿った授業になり、私立は、独自の教育理念・方針に沿って授業が行われます。
農業、工業系の高校は、実習がある場合もあります。
学べる内容・卒業後の選択肢が多い一方で、科目選択の自由度が低い特徴があります。
✅中学支援学級⇨高校の進学率:9年間で+22,9%へ
過去9年間で、普通高校(高等学校)へ進学する子(オレンジ色)が、増えているのが分かります。
高卒の卒業資格が取れる、通信制の高校も増えています。
中学卒業後の選択肢は、増えている傾向にあります。
【合わせて読みたい記事】
【特別支援学級から普通高校に行くには何が必要?】5つのポイント・注意点
②:定時制高校
3つの時間帯(午前・午後・夜間)で通う高校になります。自分の好きな時間帯で通うことができ、年齢制限がない為、学生~働いてる方など、色んな方が通われています。
多くの学校では卒業に必要な単位は、全日制より少なく、卒業まで4年かかる場合が多いです(3年で卒業可能な学校もあります)
③:通信制高校
登校ペース(自宅学習の割合)を自分で選べます。卒業までの期限がない為、自分のペースで進めることができます。
コンディションの波が大きい子、特に「学校行けなかったらどうしよう」「学校行かなきゃ」と、不安が強かったり、頑張りすぎる子には、選択肢の1つになります。
✅サポート高校
通信制高校を卒業する為の学習サポートが目的になります。通信制高校と併用して通う形になります。
通うペースなど、自分で選べる場合が多い為、通信制高校が合う子には、心強いサポートになります。
④:高等専門学校
「工学・技術系」の専門的な内容が中心になります。
卒業までに5年かかりますが、専門的なスキルが身につく為、即戦力として扱われ、就職率が高いです。
興味・関心が内容と一致していて、専門性を深めて仕事にしたい、手に職をつけたいという方には、良いと思います。
ただし、偏差値・倍率は高めとなっています。
⑤:高等専修学校
中学卒業後の選択肢の1つになります。仕事に直結しやすい専門知識・スキルが学べます。
分野は、以下になります。
・工業
・農業
・医療
・衛生
・教育、社会福祉
・商業実務
・服飾、家政
・文化、教養
特徴も様々で、例えば、「不登校のお子さんのみの受け入れ」をしてる学校もあります。
高校卒業資格を取得するには、2つの方法が必要になります。
・『技能連携制度』の利用
・『大学入学資格付与指定校』を選ぶ
⑥:フリースクール
主に、不登校の子の居場所としての意味合いが強いです。全国に約400ヶ所以上あり、内容、費用などは様々になります。
公的な学校ではない為、出席扱いされるかどうかは、在籍校の校長先生次第になります。
許可が出れば、フリースクールへの登校も出席日数としてカウントされる場合があります。
⑦:特別支援学校
発達障害、知的障害などに対する支援が充実しており、先生は「特別支援学校教諭免許」を持っています。
ほとんどの先生が、障害児教育の専門的な知識・スキルを持ち合わせてる為、その子に合った支援も受けやすいです。
就労を目指した職業教育、職業体験、実習、自立に向けた生活スキルなどが学べます。
支援学級から高校進学「3つのポイント」
支援学級から高校進学にする際の
ポイントは、3つあります。
①:本人の「意思・興味関心」
②:本人に必要な「配慮・環境」の有無
③:進学先の学校に「受け入れ実績」の有無
①:本人の「意思・興味関心」
本人の気持ち・興味関心が向いているかが、大切になります。
本人が興味関心がハッキリあれば、それに関係する進路が良いです(直接的でなくても)。
ハッキリとした好きなモノがなければ、少なくとも本人が嫌がってる進路は、選べないと思います。その場合は、次でお伝えする内容がとても大切になってきます。
②:本人に必要な「配慮・環境」の有無
本人が実際に学校で過ごす際に、
・過ごしにくくないか
・支障が出る困りが生じないか
が大切になります。
そのために、本人に必要な配慮・環境の有無 が重要になってきます。
例えば、大人数が苦手な場合は、少人数制の環境(学校)が良いですし、
コンディションの波が大きい子でしたら、その日は通学するのかオンラインなのか選べるなど、自由度が高い環境(学校)の方が良いです。
繰り返しになりますが、
「本人が困りそうな場面に対して、必要な配慮・環境があるのか。もしくは作れるのか」
が大事な視点になります。
本人の気持ちがあったとしても、本人の辛い経験に繋がる可能性が高い環境なら、進路として慎重に検討せざるを得ません。
③:進学先の学校に「受け入れ実績」の有無
検討されてる進学先に、今まで学校で、本人に近い特性の子の受け入れ実績があるのか、確認をします。
例えば、
・軽度知的の子が通っていたことがあるか
・完全不登校の子を受け入れ実績があるか
などになります。本人の特性・状況に近い子が通えていたら、学校が合ってる可能性が高まります。
支援学級から高校進学「2つの注意点」
支援学級から高校進学する際の「注意点」は、2つあります。
①:「二次障害」のリスク
(環境が合わない場合)
②:得られる「卒業資格」
(特別支援学校高等部)
①:「二次障害」のリスク(環境が合わない場合)
支援学級の子にとって、環境が変わる時の一番のリスクが「二次障害」になります。
本人のことを理解してくれたり、支えてくれてた人が変わる為、本人の気持ち・過ごしやすさに大きな影響が出ます。
理解が得られず辛い思いをしたり、配慮が得られず失敗体験が多くなったり、お子さんによっては、引きこもり、鬱などの二次障害に繋がります。
学校という環境が合わないことによる『本人の失敗体験の積み重ね』が原因が、ほとんどの場合になります。
②:得られる「卒業資格」(特別支援学校高等部)
得られる卒業資格も、事前の確認が大切になります。
卒業しても、高卒資格がもらえない学校はあります。
例えば、特別支援学校(高等部)は卒業しても、高校卒業資格自体は得られません(特別支援学校高等部の卒業資格は得られる)。
これは、高卒資格とは別のものになり、中学までの卒業資格と同じ扱いになります。
卒業資格も確認の上、進学先を選ぶことが大切になります。
高校進学の為に「必要なもの」~支援学級の子~
ここでは、高校進学の為に「必要なもの」をお伝えしたいと思います。
本人の特性、進学先によっても変わりますが、支援学級の子にとって大切になってくる点が、
・本人の特性の把握
・本人の自己認知/対処の仕方
・特性に合う学習方法の把握
・コミュニケーションスキル
・自己管理
(時間/物/お金)
など、様々になります。
特に、自身の特性を理解し、対処の仕方を知っていたり、人とのコミュニケーション、自己管理力は、生きる上で必要不可欠なスキルになります。
また、学力が影響する進学先を選ぶ子にとっては、学習計画を立てる力、実行する力、そして自分に合う学習方法の把握が大切になります。
高校は、基本的に支援学級がない為、周囲の理解が得にくい環境になります。
お子さんによっては、高校が辛くなり辞めてしまったり、二次障害になる場合もあります。
高校生活で、心配事がある子には、事前に想定される困り事を把握し、対処の仕方を具体的に決めておくことが大切になります。
・自分にはどんな特性があるのか
(得意、不得意、好き、嫌い)
・どんな方法だと困りが減るのか
(ストレスを減らす、苦手な環境を避ける)
・何があると過ごしやすくなるのか
(自分にとっての安心感)
これらが大切になってきます。
とはいえ、親御さんが本人と話をして、具体的にしていくことは難しいです(関係性的にも、内容も専門的になる為)
そこで、第三者の専門の先生との対話を通して、自己理解を深めてもらい、生活への具体的な活かし方を本人に学んでもらう必要があります。
療育に通われてる方でしたら、上記の内容を療育先へ確認することをお勧めします。本人が上記の内容を理解している状態でしたら、見守る形で大丈夫だと思います。
もし、療育を利用していなかったり、相談自体が難しい場合は、次でお伝えする相談先を、選択肢の1つとして、ご覧ください。
「【支援学級の子は高校進学できない?】7つの進路先~進路選びの3つのポイント~」のまとめ
記事のポイントになります。
✅支援学級の子の
「7つの進路」
・普通高校
・定時制高校
・通信制高校
・高等専門学校
・高等専修学校
・フリースクール
・特別支援学校
✅支援学級から高校進学
「3つのポイント」
・本人の意思・興味関心
・本人に必要な配慮・環境の有無
・進学先の学校に受け入れ実績の有無
✅支援学級から高校進学
「2つの注意点」
・二次障害のリスク
(環境が合わない場合)
・得られる卒業資格
(特別支援学校高等部)
以上になります。
本記事が、参考になれば幸いです。
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